ゆるキャラ全盛時代のなか、あんがい注目を浴びていないのが警視庁のマスコットキャラ・ピーポくんだ。なぞのアンテナ状のツノなど、上向きの目など、ゆる〜いルックスが可愛いキャラなのだが、設定を見てみると全然ゆるくないのだ!
1987年(昭和62年)4月17日に生まれで、名前の由来は、人々の「ピープル」と、警察の「ポリス」の頭文字から。警視庁のキャラだけに、腰には拳銃を装備したベルトを締めており、先日現れたニセふなっしーなどを射殺できるポテンシャルも秘めているのだ。
しかも、ゆるキャラたちにはあまりない能力設定も凄い。警視庁の公式設定をみると、ピーポ耳は、都民の声を幅広くくまなく聞ける。頭の青いアンテナは、社会全体の動きを素早くキャッチ。目は社会すみずみまで見わたせる…アホっぽい浮かれた見た目とは裏腹に、社会監視するスキルが高いのだ!
さらには家族もいて、おじいさん、おばあさん、おとうさん、おかあさん、ピー子(妹)、ピー太(弟)までいるなど、ピーポファミリーがいれば、日本中の犯罪者や予備軍を監視できると言っても過言ではないのだ。ちなみに商標登録もバッチリされています。
最近ではニセゆるキャラも横行しているだけに、業界の平和はピーポくんに託されている? 我々の暮らしを見守ってくれ、いつもありがとうございます!
文/鷹村優