なにかとインターネット上を騒がさせてきた、三光マーケティングフーズが経営する「東京チカラめし」。当初は290円の安さとジャンキーな味わいの「焼き牛丼」で、業界に旋風を巻き起こしたが、最近では大量閉店が続いており、これまた話題になっている。
閉店数ばかりが注目されているのだが、最近の東京チカラめしのメニューは、チカラのかぎり迷走していたのはご存知だろうか? ファンを仰天させたのが、まずは「魚」系メニューだ。昨年には突如として「鮭の塩焼き定食」「さばの塩焼き定食」「さばの味噌煮定食」をリリース(550円)している。筆者の知人のチカラめしファンは、
「たしかにふっくらして美味しかったんですが、僕らがチカラに求めていたのは他の牛丼屋にはない、圧倒的なジャンクな美味しさ。魚の優しい味わいじゃないんですよ…」
と語っていた。また他も迷走メニューがある。それはやはり昨年リリースされた「焼き牛重」。ざっくり言えば焼き牛丼をお重につめて、山椒や大根おろしなどの薬味がたくさんついてくるというもの。しかし、価格は590円で、焼き牛丼の2倍近い値段だったのだ!
「ご飯の盛りも少なく、逆に焼き肉部分のジャンクさが際立ち、僕ら好事家には人気でしたが。一般の人でしたら、なんじゃこりゃ?となった可能性はありますね。値段はファンにも一般人にも高いと不評だったとか」(前出ファン)
迷走、暴走と言ってしまったが、可能性を追求しているわけだし、味の求道者とも言える東京チカラめし。もうひと踏ん張りしてほしいところだ!
文/編集部