現在インターネット上で「セクロス」と言えば、男性と女性が愛しあうナニのことの隠語となってしまっているのだが、古い世代のゲームマニアからすれば、全く違うのである。
1984年7月から稼動した日本物産のアーケードゲーム「セクターゾーン(Sector Zone)」、そのファミリーコンピュータへの移植版(1986年発売)および北米版の名称がセクロス(Seicross)なのだ。
ストーリーは地上に取り残された「ペトラ人」なる宇宙人をホバーリングバイク「ギルギットペトラ」で救出するというもので、横スクロールのシューティングゲーム。画面上ほどスクロールが遅く、下に行くほどスクロールを速くすることで立体感を出しているなど革新性も高い作品だった。
ネット上では広告の問題もあり、性の隠語もかなりの速いスピードで変化していく。一昔前までは「セ□クル」「セ□ース」などというスラングが使われていたのだが、今では「セクロス」へとすっかり変わってしまった、このスピード感はまるでゲーム「セクロス」そのものだ。
文/編集部