参謀本部による指示は、昨年のガイドライン「戦う準備をしながら能力を高める」よりも、さらに強いものとなった。昨年、習近平国家主席らは就任後「戦うことができて、実際に勝利することができる軍隊を建設せよ」と繰り返し指導している。
中国軍は軍事訓練も大々的に拡大している。北朝鮮と中国の国境地域を担当する瀋陽軍区の第39集団軍所属10万人は冬の訓練に突入。以前より4万〜3万人も増員しており、朝鮮半島の有事に備えていると思われる。また中国中央(CC)TVが10日報道したところによれば、中国は、米国が懸念している最新型ミサイル試験発射シーンの写真をインターネット上で公開。米国へも牽制を示している。
今、アジアの巨龍がうなりはじめ、緊張感が高まってきている。
文/原田大