食品偽装問題が海外にも波及? 日本製品の輸入禁止を訴える国も

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11月11日のペペロデー(韓国のバレンタインデー)を機に、同国では騒動になった。
11月11日のペペロデー(韓国のバレンタインデー)を機に、同国では騒動になった。
一流ホテルなどでの食品偽装問題は、海外でも大きな反響を呼んでいる。特にアジア圏では、日本の食品はブランドとして人気だっただけに影響も大きいようだ。

中国や韓国からの観光客相手のツアーでも「和牛」「最高級ステーキ」をうたったものは多く、旅行代理店も「信頼性」を確認するために大混乱。また中国で和牛や日本の水などを販売する業者によれば、売上はそこまで影響がないものの、商品について問い合わせが多数あったという。同業者は「これ以上、事件が大きくなればうちも立ちゆかなくなる危険性がある」とコメントをくれた。

「放射能対策」として東北など8県からの海産物の輸入禁止を行ってきた韓国では、「放射性物質を含んだ食品も偽装しているのではないか」といった過剰な反応も起きているという。東亜日報によれば、今月10日に環境団体が韓国の菓子会社が、さきの8県から輸入した、海産物ではないのだが、同地の食材を使用していることを指摘。「放射能入りの危険性を考慮し、日本産食品の輸入禁止」を強く訴えた。

食品偽装事件は、こちらが思わぬ形でまだまだ波紋を呼びそうだ。

文/高橋黄一