絶対映像化できない酒マンガがヤバい 『天龍源一郎 酒羅の如く』の衝撃

『天龍源一郎 酒羅の如く』(白夜書房)
白夜書房から8月26日に発売された漫画単行本『天龍源一郎 酒羅の如く』が話題を呼んでいる。Mr.プロレスと言われるプロレスラー天龍源一郎氏は、プロレス・格闘技界でもトップの酒豪として知られ、そんな氏の酒豪エピソードを漫画にしたのが同書。ドラマ化もささやかれているのだが、とある事情で映像化は無理だというのだ。

「どマイナーな作品にもかかわらず、氣志團の綾小路翔さんも読んだという話題作なんですよね。笑えるし、おまけに男だったらシビれずにはいられない作品。映像化したいという人が多いんですが、とにかく酒を飲んで飲んで飲みまくるという作品なので、青少年への影響を考慮すると地上波でのドラマ化が難しいんですよ」(テレビ制作会社スタッフ)

もともとは月刊誌「BUBKA」に連載していた作品で、プロインタビュアーの吉田豪氏や、TBSラジオ「TOP5」のMCで著名なコンバットREC氏といったサブカル勢からも大絶賛されていた作品だ。

天龍が酒を飲んで飲んで飲みまくるだけではない、アントニオ猪木とお互いにウィスキーを継ぎあい潰し合う壮絶なバトルや、悪いスポンサーに酒で潰されそうになった時、そのピンチを救いに来たジャイアント馬場など、レジェンドレスラーたちとの「アルコールファイト」の模様が描かれている。「実験人形ダミー・オスカー」などの作品で知られる・劇画界の巨匠・叶精作が作画していることも話題を呼んだ。

「今映画業界などがこの作品に注目しているそうです。ただし、そういった伝説のレスラーたちの回をどうすればいいのか…。猪木さんの役など、春一番がやっても様にならないですからね」(前出・スタッフ)

ちなみに小誌編集部にも置かれている同書。素晴らしい作品なだけに、ぜひとも映像化して欲しいものだが…。

(文/伊賀最勝)

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