トリキは焼き鳥界の最大勢力に
全品280円の焼き鳥屋として三大都市圏にチェーン展開する「鳥貴族」。
その明朗会計ぶりとコストパフォーマンスの良さからファンの多い店だ。今年6月末現在で326店舗という規模を見れば、その人気が分かるだろう。
常連は鳥貴族を、親しみを込めて”トリキ”と呼んでいる。
社長の息子はジャニーズアイドル
そして熱心なジャニーズファンならご存知だろうが、この「鳥貴族」の社長・大倉忠司氏は、関ジャニ∞の大倉忠義クンのお父さんだ。
このため、関ジャニ∞のライブの後、会場近くにトリキがあると、店はジャニヲタでごった返すのだという。
「関ジャニのライブで息子に貢いで、その後の打ち上げでオヤジに貢いで……つまり大倉ファミリーに二重に貢いじゃっているわけですよ。もちろん彼女たちにとってはそんなことは承知の上なんでしょうが」(ジャニーズに詳しいライター)
”俺たち”も吸い上げられていた!
吸い上げられているのがジャニヲタだけだと思ったら大間違い。
「トリキはコスパが良いからアイドルヲタの男たちも嫌いじゃないんですよ。トリキ最高! とかそういうのじゃなくて、安くてボリュームもあるからローテーション入れるか、みたいな感じで」(ヲタ文化に詳しいヲタ)
そして上納しているのは富だけではない。
「大倉クンってすごいモテるじゃないですか。一般人だけじゃなくて芸能人にも。最近はやりのユニット系のアイドルとも色々報じらてるしね」(前出のライター)
確かに、大倉クンといえば、交際発覚報道の常習・元SND48の芹那との”密会”が報じられた他、モデルやAKB48とも噂が流れた稀代のモテ男だ。
「アイドルヲタがアイドルに夢中になっているのに、そのアイドルはジャニタレに夢中になっているわけですよ。それでいて、財布の中身までそのジャニタレの親の店に納めている。なんというか、哀しいヒエラルキーが見えてきませんか?」(同)
まさか”貴族”の由来?
ヒエラルキーの頂点に立つのは大倉親子。下からせっせと富を上納するのが、ジャニヲタとアイドルヲタ。まさに、王侯貴族を思わせる富の吸い上げぶりだ。そう考えると、あの店名のなんと味わい深いことよ。
「まあ別に、一方的に貢いでいるわけじゃなくて、値段や味に納得してトリキに行ったり、アイドルに金を突っ込んだりする訳ですからね。搾取というのとはちょっと違うと思うけど」(同)
思うけど……ねぇ? 世の中は不公平に満ちあふれている。なぜあのファミリーだけが……革命を起こした人の気持ちが少しだけ理解できたのではないだろうか。
文/林田卓夫