国際機関も推奨!? 生き残るための”食育”に熱視線!

うへぇ……これを、ですか?
幼児教育はここまで……

大人になってからでは遅い! とばかりに、かなり早い段階から子供に習い事をさせる家庭は多い。よりネイティブな発音をマスターするための英会話、運動神経を良くするための各種スポーツなど、熱心な親がせっせと子供をスクールに通わせている。

だが、今本当に必要なのは生き延びるための力だ、という理由で、ある教育を施したい、と考えている親がチラホラと現れ始めているというのだ。

抵抗感が生まれる前に

「食育ですよ食育。それも普通の食育じゃなくて、昆虫食」

そう、興奮気味に語るのは自然塾の関係者。一体なぜ昆虫食なのか。一線を超えて未知の領域に飛び込む勇気を、昆虫を食べることで身につけさせよう、というのだろうか?

「いえいえ(笑)そんな根性教育じゃなくて、もっと大きな話です。日本じゃ少子化が問題になってますが、地球全体で見ると、2050年には90億人を超えるんじゃないか、という試算もあるぐらいで……人口増加と、それに伴う食料不足が懸念されているんですよ。それで、FAO(国連食糧農業機関)が昆虫食がその救世主になるんじゃないかということを言っているんです」(同自然塾関係者)

奪い合うパイが小さいほど、紛争は増えていく。昆虫を食べられる人が増えれば、それだけ世界が平和になるというわけだ。

虫食べスキルはこんなに役に立つ

「個人レベルで見ても、食糧が不足していよいよ食べるものが無くなった時に、その辺の木を蹴っ飛ばしたり、葉っぱのウラを覗いたりしてタンパク源が取り放題なら、生き残り易くなるでしょう。僕ら大人はそんなフランクに虫を食べられないけど、小さいうちから食べさせ続ければ昆虫食を気持ち悪がらないような大人に育つじゃないですか。だから、小さい頃からの昆虫食というわけです」(同)

そうした世紀末サバイバル的に役立つスキルであることは言うまでもないが、現代のビジネスシーンにおいても昆虫食は貴重なスキルである、という意見もある。

「グローバルな仕事は、相手の文化に溶け込まなければならないシーンの連続です。ビジネスパートナーがカブトムシの素揚げみたいなのを出してきたとして、心の底から美味しそうに食べたら良い関係が築けるじゃないですか。昆虫食は未来のエリートに必須のスキルですよ」(商社マン)

将来子供が国際社会で活躍できるように……幼児に昆虫を食べさせる”食育”教室が生まれるのも時間の問題かもしれない。

文/林田卓夫

まずはこの辺で慣らしてみては?

編集部: