1886年発見の化け物タコの正体 タコ焼きにしたら10万人前?

こういうの、こういうタコが好き!

しゃぶしゃぶ、刺身、煮物、焼き物、マリネ、そしてご飯と一緒に炊きこんだり、美味しい食べ方はいくらでもあるのがタコ。タコ焼きに酢だこも忘れてはいけないところだろう。しかし買うと意外に高いんだよね、なんていう皆さんを羨ましがらせてしまうかも知れない伝説的な巨大タコが、この聖オーガスティンモンスターだ。

左の男性がウェッブ博士。…ちょっとタコっぽい。

1886年11月、フロリダ州の聖オーガスティン海岸で遊んでいた少年たちが、浜に打ち上げられているこの巨大生物の死体とおぼしきものを発見。最大で、体長はおよそ8メートル、触手20メートル以上、体重5〜6トンとも記録されている。

この報告を受けてかけつけた聖アウグスティヌス研究所のデウィット·ウェッブ博士は、複数の腕や触手があるように見えたことから、これを巨大なタコの死骸だと結論づけた。巨大イカは時折発見されるものの、いまだ誰も見たことがない伝説のようなタコの発見に、世論も沸きに沸いたという。

そして、87年に博士がスミソニアン博物館に死骸の一部を送り、分析を頼んだところ「おそらくタコではないか」と結論づけている。だが2004年に再度行われた検査では「マッコウクジラの頭部」だと判明。1970年代のオカルトブームにおいては“巨大宇宙人の死骸だったのでは”なんて話も持ち上がったのだが、まさかのクジラだという実に残念な結果となった。

巨大ダコは人類の夢!(適当)

とはいえ、これほどではないが触手を含めて体長9.1m、体重272kgに達するミズダコも確認されているというから、まだまだこのモンスターに匹敵するような巨大ダコもどこかにいるかも。

それにしても…と思うのは、聖オーガスティンモンスターを食べようとは誰も思わなかったこと。アメリカのフロリダ州ではほとんど誰もタコを食べないのだ。このモンスタークラスならタコ焼きなら約10万人前もとれるとか、ああタコが食べたいですねえ。

文/磐船孟

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