月曜日, 9月 8, 2025

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ホラー漫画家・伊藤潤二がアメリカで殿堂入り 『鬼滅の刃』よりアメリカで影響大

日本のホラー漫画家、伊藤潤二さんってご存知ですか? 実は今、その伊藤さんがアメリカで、ものすごいことになっているんです。なんと2025年、アメリカのコミック界で最も名誉ある「アイズナー賞」の殿堂入りを果たすことが決定しました 。これって、”コミック界のアカデミー賞”で伝説の仲間入りをする、とんでもない快挙なんです 。   近年、アメリカでは『鬼滅の刃』のような作品が大ヒットしていますが、伊藤潤二さんの人気は、一過性のブームとはちょっと違う、もっと深くて、じわじわと文化に根を張るような広がり方を見せています。 一体なぜ、日本のホラー漫画家が、これほどまでにアメリカの人々の心を掴んで離さないのでしょうか? その秘密に迫ってみましょう。 そもそも「殿堂入り」って、どれくらいスゴイこと? まず、この「アイズナー賞の殿堂入り」がどれだけスゴイことか、ピンとこない方も多いかもしれません。これは、コミックという文化の歴史に、とてつもなく大きな影響を与えた”レジェンド”だけが選ばれる、最高の栄誉なんです 。   伊藤さんは、これまでにもメアリー・シェリーの古典を独自に描いた『フランケンシュタイン』や、惑星そのものが怪物として地球を襲う『地獄星レミナ』といった作品でこの賞を4度も受賞しており、2021年にはなんと、外国人として初めて「最優秀作家・アーティスト部門」に選ばれるという歴史的な快挙も成し遂げています 。今回の殿堂入りは、そんな伊藤さんが、アメリカのコミック史にその名を刻む、”本物の巨匠”として認められた証。まさに、作品が後世まで語り継がれるべき「文化遺産」になった、ということなんです。   『鬼滅の刃』の熱狂とは違う、静かで深い「うず」 アメリカでの日本の漫画の成功というと、どうしても『鬼滅の刃』のような、爆発的なヒットを思い浮かべますよね。でも、伊藤さんの人気は、その熱狂とは少し種類が違います。 それは、作品が売れているだけでなく、「伊藤潤二」という作家そのものが、一つのブランドとして深くリスペクトされている点にあります。 その立役者となったのが、英語版を出版しているVIZ Media。彼らの戦略が、本当に見事でした。例えば、代表作である『うずまき』を皮切りに、彼らは伊藤さんの漫画を、よくある普通のコミック本としてではなく、インテリアとして飾りたくなるような、豪華で美しいハードカバーの「愛蔵版」として発売したんです 。   この「作品を宝物のように扱う」戦略が大成功。単なる漫画ファンだけでなく、普段はコミックを読まないような本好きや、アートが好きな人たちまで、「この本は手元に置いておきたい」と考えるようになりました。ネットの海賊版では決して味わえない「所有する喜び」を提供したことで、伊藤さんの作品は「ホラー文学」として、特別な地位を確立したのです。 アメリカ人の「怖いツボ」を絶妙に刺激する作風 もちろん、人気の根っこにあるのは、作品そのものの圧倒的な魅力です。伊藤さんの描く恐怖は、アメリカのホラーファンたちの「怖いツボ」を絶妙に刺激しました。 その秘密は、西洋のホラーで人気の二つの要素、「コズミックホラー(宇宙的恐怖)」と「ボディホラー」を、見事に融合させている点にあります 。   「コズミックホラー」とは、理解不能な力によって日常がじわじわ侵食されていく恐怖のこと。代表作『うずまき』では、平和な町がモンスターではなく「渦巻き模様」という抽象的な概念に呪われていく様が描かれます 。このじわじわくる不気味さが、アメリカの読者を惹きつけました。   一方、「ボディホラー」は、自分の体がありえない形に変形してしまう生理的な恐怖です。歩行魚が”死臭”をまとって襲来する『ギョ』や、何度殺されても蘇り、男たちを狂わせる美少女を描いたデビュー作『富江』は、まさにその真骨頂 。...

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AIで米の甘みを最大限に パナソニック、可変圧力IHジャー炊飯器「ビストロ X9Dシリーズ」を発表 【釜炊きご飯よりも美味かった!】

パナソニックは2025年8月5日、東京都内でメディア向けに、可変圧力IHジャー炊飯器の最新モデル「ビストロ X9Dシリーズ」の体験会を開催した。5.5合炊きの「SR-X910D」と1升炊きの「SR-X918D」の2モデルを、同年9月上旬に発売する。 本製品は、米の状態に合わせて炊き方を最適化する独自AI「ビストロ匠技AI」と、炊飯技術「Wおどり炊き」の進化が最大の特徴。新たに搭載されたセンサー技術により、新米はもちろん、精米から時間が経過した古米でも甘みを引き出し、誰が炊いてもおいしいごはんを実現する。 ■ 進化の核となる「リアルタイム赤外線センサー」と「ビストロ匠技AI」 X9Dシリーズは、従来の「釜底温度センサー」「沸騰検知センサー」「リアルタイム圧力センサー」という3つのセンサーに加え、新たに非接触型の「リアルタイム赤外線センサー」を搭載した。 この新センサーは、0.1℃という高い分解能で釜内の温度変化をリアルタイムに検知。従来の接触型センサーと組み合わせることで、これまで以上に緻密な温度管理を可能にした。 この高精度な温度情報に基づき、「ビストロ匠技AI」が約9,600通りの中から最適な炊飯プログラムを自動で選択・調整する。パナソニックが長年培ってきた炊飯ノウハウを学習したAIは、釜内の水分量などから米の含水率を見極め、圧力をかける時間、IHの火力といった複数のパラメーターを最適に制御。これにより、従来品と比較してごはんの甘みを約8%向上させた。特に、含水率が低下した古米においても、AIを使用しない場合と比べて約9%甘みを引き出すことが可能だという。 ■ 技術を支える設計へのこだわりと「Wおどり炊き」のメカニズム センサーの性能を最大限に引き出すためのこだわりも随所に見られる。新搭載の「リアルタイム赤外線センサー」は、湯気による測定誤差を避けるため炊飯器の上部ではなく側面に設置。釜底センサーとの連携も考慮し、最も正確に情報を取得できるこの位置の決定には約1年を要したという。 また、薄くて軽い「ダイヤモンド竈釜」も重要な役割を担う。釜が薄いことで、釜自体の温度と米の温度との差が少なくなり、センサーがより正確な温度を検知できる。 これらの技術が制御する「Wおどり炊き」は、二つの技術で構成される。一つは、急減圧による爆発的な沸騰力で米の芯まで熱を伝える「おどり炊き」。炊飯工程に合わせて加圧・減圧を巧みにコントロールし、ごはんの摩擦を抑えることで、ふっくらと粒立ちの良い食感に仕上げる。もう一つは、底と側面のIHを瞬時に切り替えて強力な熱対流を生み出す「高速交互対流IH」。これにより、米をムラなく均一に加熱する。 ■ 「どんな米でもおいしく」― 市場ニーズに応える自信 パナソニックの石毛伸吾氏は、近年の「令和のコメ騒動」などに触れ、古米や外国産米でもおいしく炊ける高価格帯炊飯器への関心が高まっていると市場背景を説明。「様々な状態のコメが流通している今だからこそ、我々が貢献できる」と製品に自信を見せた。 技術説明を担当した林田章吾氏も「どんなお米でも、誰が炊いてもおいしく炊けるのがポイント」と、米の状態を自動で判断する本機の性能をアピールした。 ■試食会での衝撃の米の美味しさ 体験会では、2022年産の政府備蓄米、銘柄米を「ビストロ匠技AI」の制御あり・なしで、それぞれ炊き分ける比較試食が行われ、参加者からは「制御ありの方が、口に含んだ一口目の甘みが確かに違う」といった声が上がっていた。 筆者は毎回、銘柄米を鉄釜を使いガスで炊きあげており、自分のご飯の味にはかなりの自信があったのだが、正直負けたと思ってしまった。「ビストロ X9Dシリーズ」で炊いた米は、備蓄米でも、粒感があり、そして甘みがある。米がもっちりとしていて、香りも良い。そして銘柄米に関しては間違いなく美味しい。 ここからは原稿に書くか迷ったところだが、近年“丁寧な暮らし”として、土鍋や鉄釜、鉄鍋で炊いたご飯が一番美味しいといった風潮がある。しかし、今回の試食会で思ったのは、ハイエンドな炊飯器で炊いた米が一番美味しいかも知れないということだ。筆者が炊いた場合なら、【安い炊飯器 < 土鍋、鉄釜 < ハイエンドな炊飯器】となるだろう。うーむ、欲しい、欲しすぎるよ「ビストロ X9D」!!! 【追記】 この「おどり炊き」を搭載した「ビストロ X9D」で炊いたごはんの試食体験イベント「食べ比べ亭」が2025年9月4日(木)の東京会場からスタートし、全国7都市にて開催(入場無料)。気になる人は、そこで実食してみては! https://panasonic.jp/suihan/tabekurabetei.html
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