マンスリーアーカイブ 9月, 2014
世界ラーメン消費量、日本2位で敗退…!でも1位に絶対なっちゃいけない理由があった…
ラーメン国日本がまさか敗れる…
ジャパンといえばフジヤマ、ゲイシャ、そしてラーメンと言われるほど、日本のラーメンは世界を席巻している。現在、アメリカなどでは一風堂などのとんこつラーメンが流行しているが、いち早く普及していたのは、インスタントラーメンだ。安価で美味、ということから世界中で愛されてきた。
日本発のインスタントラーメンだから、一番消費されているのは日本のはず、だがそうではなかった。世界インスタントラーメン協会が発表したところによれば、2013年の消費量で、日本は2位と敗退することになっている。
日本を破ったのは韓国だった!
日本を破り、1位となったのはおとなりの韓国だ。韓国のインスタントラーメンの消費量は、人口1人あたり年間74.1食。対して日本は60.3食、3位の中国は57.3食となっている。韓国と日本のポイント差はかなりの開きと言わざるを得ないのだ。く、くやしい〜。
だが韓国内では微妙な反応
韓国ではこの結果について報道しているが、喜んではおらず、むしろ国民に健康問題を喚起。アメリカのハーバード大学の研究者による調査では、週に2回以上インスタントラーメンを食べる女性の場合、高血糖、高血圧、高脂血症などにかかるリスクが68%も高まることが明らかになっている。
韓国メディアの東亜日報は、飲むスープの量を減らす、ナトリウム排出のために玉ねぎを食べる、牛乳を飲むといったことを推奨しているのだ、ふむふむ。
なので1位になっても全然嬉しくないのが実際のところ。日本人はインスタントラーメン以外にも、ふつうのラーメンも食べているわけだから、そちらもカウントするとさらなる消費量になりそう。そうなると、日本としても健康的にうかうかしていられないわけで、早いところ10位ぐらいまで順位を下げた方がいいのかも?
文/原田大
ミスド「麻婆豆腐麺・ドーナツセット」油と砂糖と塩分のアートだった! アメリカ人も驚愕した至高の味わい
ミスドの中華×ドーナツセットが凄いと評判!
ミスタードーナツの飲茶シリーズは知る人ぞ知る人気メニュー。現在は「Mr.飲茶×Mr.中華 陳建一 Premi-Yum」として麻婆豆腐麺、酸辣湯麺、海老湯麺(各税込486円)が発売されているのだが、これが一部で大評判。厳密にいえば、麻婆豆腐麺とドーナツのセットがうけている。
えっ、甘いドーナツと麻婆豆腐麺っておかしくない…? そう筆者も思ったのだが、ミスドのアルバイトをしている知人から「近所の大学の、おそらくアメリカ人だと思う学生たちが、かなり殺到してる」と聞いたので、急行してみた。
食べていたアメリカの学生さんはかなり太め
麻婆豆腐麺とドーナツにドリンクのセットは710円。ドーナツは好きなモノを選べるので、オールドファッションを選ぶ。一番シンプルな、モソモソして油っこくて甘いやつ。
たしかに横で大学生よりちょい上ぐらいの、ブロンドの女子学生さん2人、そのうちの一人がこれを食べていた。だけど、店内見渡しても他のお客は食べていないし。食べてるアメリカ人の女子学生、推定体重80はありそう。これはとんだトラップだったのか。
なんだ、この組み合わせは…!
だが、だが、だが、この組み合わせは意外すぎるがアリなのかも! 麻婆豆腐の、豆板醤やスパイスの溶け込んだたっぷりの油、それに輪郭をつける塩っ辛さ。そしてドーナツの、じんわりとした油分とほの甘さ。交互に食べると新感覚すぎるクールな味わいだ。
横のファットな女子学生が、ドーナツをこの麻婆豆腐に浸しながら食べている! ではではと、ちぎったオールドファッションをつけてみると、オオゥ。きっとアメリカのチャイナタウンの一角では、きっとこんな味がうけているのかも知れない…と気持ちを遠くにもっていくと、なんだか美味しいような気がしてくる。
アメリカ人に感想を聞いてみたら…
と、筆者はドーナツと麻婆豆腐麺を一緒に食べ進んでみたのだが、麻婆を食べてから、ドーナツを食べれば、かなりふつうの味わいとしていける。だが、みなさんにもやって欲しいのは、この一緒に食べるという方法だ。
アメリカ人の女学生に話かけてみると、流暢な日本語で「チャイニーズフードとドーナツを組み合わせるなんて、こんなクレージーな組み合わせ、アメリカでもないですよ(笑)」とのこと。ミスド、最先端を行きすぎですよ!
文/関本尚子
人気グルメ漫画で「化学調味料の魔術師」が「素材の魔術師」に完勝 その時、料理漫画史40年がゆらいだ!
「日本の食物はほとんどが化学調味料まみれですよ。日本人は化学調味料中毒になっていて、舌がしびれるくらいに入っているとかえって喜んだりするんだから、情けない限りです」(『美味しんぼ』第38集 ラーメン戦争編より)
料理・グルメ漫画のなかで「悪」としてつねに語られてきたのが化学調味料、通称“化調”だ。
たとえば漫画の『美味しんぼ』(1983年より連載 原作・雁屋哲、画・花咲アキラ)はアンチ化調の急先鋒で、先のようなセリフがあるし、『包丁人味平』(1973年〜77年 原作・牛次郎、画・ビッグ錠)のラーメン編でも、化調を使った店が勝負に負けている。
その功罪はさておき、それら金字塔作品による影響か、化調がネガティブにしか捉えてこられなかったことは確か。化学調味料と切っても切り離せないラーメン漫画などでもそうだった(漫画『ラーメン発見伝』、後作『ラーメン才遊記』ではちゃんと化調について議論されている)。
しかし、グルメ漫画のなかでも名作と言われる『ミスター味っ子』の続編、『ミスター味っ子Ⅱ』では、化学調味料が活躍するというとんでもないシーンが登場し、グルメ漫画界を震撼させた。
それは同作品3巻の第30話「中江VS.新味皇」。主人公・ミスター味っ子こと味吉陽一に、少年料理人としては唯一勝っている“素材の魔術師”と呼ばれるキャラクター中江兵太が、新味皇・葛葉保名に敗れるという。中江は素材の持味を活かした料理が得意なのだが、新味皇は、化学調味料とコンビニの豆腐などで勝ってしまうのだ!
この時の、新味皇の言葉が凄い。
「旨味調味料は科学的に合成された分雑味が少ない、用量さえ間違えなければ素人が本物の食材を使うより安心なのさ おっと…勘違いするなよ 僕が本物の素材を使えばこの何倍もの旨い料理が作れるんだ これは遊びさ 君程度のやつが相手だったら科学調味料で十分だよこれが味皇GPの三回連続優勝者? ”素材の魔術師”が聞いてあきれるね」と言い放ったのだ。
新味皇は遊びとはいえ“化学調味料の魔術師”であったのだ。実際には、他人が食べたいものがわかるというのが、真の能力だったので、化調使いすらもひとつの技術にすぎない。
この化調で相手を破るという展開自体、グルメ漫画で悪とされている化学調味料のポジションを表したものである。
最後の戦いでは化調も真の能力も封印するという展開なのだが、もしも化調を使っていたら勝っていた可能性も。昏迷していた旧・味皇が「これは」と目を開いた可能性もあったのでは?
『ミスター味っ子』という偉大な作品が化学調味料を俎上に載せたのは興味深いが、その後化学調味料を相対的に取り上げている作品もないのが残念。ぜひとも『トリコ』あたりで、究極の化学調味料を出してもらいたいもの!
文/原田大
ジャンプを土曜に早売りしてる店に最近の漫画事情を聞いた 漫画誌フラゲするのは中高年ばかり?
人気ナンバーワン少年漫画誌「週刊少年ジャンプ」の発売日は、一般的には月曜日、だが、土曜や日曜なんかに「早売り」している店がある。みなさんもその昔、そういう店にそわそわと通ったことがあるのではないだろうか。“仁義なき早売り”の店に、最近の漫画事情を聞いてみた。
ジャンプ自体は現在でも『暗殺教室』『NARUTO』『ONE PIECE』『黒子のバスケ』などなど、人気漫画は多数掲載されている。だが、早売りで購入している人たちにはちょっとした変化があるようだ。
早売りは違法なのか?
この店は都内某所のバラエティショップ。日用雑貨からビデオ、DVD、雑誌などを幅広く扱っているところだ。この店では10年近くにわたって『週刊少年ジャンプ』『週刊少年マガジン』などの1日か2日早い販売を行ってきた。
今では「フライングゲット」と言われるようになった早売りは、違法というわけではないが、それが出版社や取次などに知られると、もう商品を卸しても彫らなくなるなどの制裁が課されることもある。それだけにリスクのある“ヤバい”行為であるのは間違いない。
しかしそれでも続けているのは「ドン・キホーテなどに押されてうちみたいな店はバッタ屋は大変」(店長 63歳)
早売りで買う客に高齢化の波
興味深いのは早売りで週刊漫画誌を買う客層について。かつて少年たちが一日も早く、あの話の続きを読みたいということで買っていた。筆者も毎回ちっとも進まない『ドラゴンボール』のフリーザ編が読みたくて、地元の薬局で早売りのジャンプを買っていたものだが。
「今早売りで買いに来るお客さんは、30代から40代の背広を着たサラリーマンの人が多いね。どちらかというと、ちょっとオタクっぽいというか、地味で真面目そうな感じ」(同前)
集英社のADページに掲載されているジャンプの読者層を見てみると、一番多いのが13歳〜15歳/37.1%、10歳〜12歳/25.9%、16歳〜18歳/21.4%、19歳〜24歳/7.0%、9歳以下5.1%、25歳以上/3.5%という構成になっている。オッサンは、ほとんど読んでいない数字になっている。
先の店長によれば「子供も買いにくるけど、昔より減っている。やはりメインはサラリーマン」というから、上記のデータとは異なった印象。たしかに、アダルトなものも扱っている同店は、子供たちからすれば、やや入りにくいと思われる。
ジャンプのフラゲだけが唯一の楽しみの中年サラリーマン
店長によれば「ジャンプの早買いだけが『唯一の楽しみ』なんて人もいるから、けっして褒められたことをやってるわけではないけれど、売ってよかったと思う時もある」。
早売りは完全に違法というわけではないが、それがインターネット上にアップロードされてしまえば、著作権違法となるし、これまでにも何件も刑事事件化している。そういった“犯罪”との関連性や、ビジネスとしての公平を損なうことから、当然ながら許されていいものではないだろう。
だがそこから見える、少年ばかりが読んでいるはずの漫画誌を、元少年たちが“唯一の娯楽”としてフラゲしてまで買っている姿は、どこかせつないものがある。
文/原田大
若者の料理がマズいのは化学調味料を使わないから 「素材の味にこだわる」が悪影響
自分の料理がまずいと嘆く若者たち
「うちの料理教室に通ってくる若い人が、自分の料理がマズイとなげくんですが、そりゃ当然ですよ。だって化学調味料を使ってないんですから」と、こともなげに言うのは、都内で料理教室の女性講師。
生徒たちの悩みを聞くと「料理がうすらマズイ」「味の輪郭がぼやけてる」「味が決まらない」といったものが多いという。そこでこの先生が「そういう時はね…化学調味料をちょこっと入れるのよ」と言うと、生徒たちはみんな顔をしかめるという。
みんなが『美味しんぼ』化している?
たしかに漫画『美味しんぼ』の海原雄山や山岡ではないが、我々としても化学調味料と聞くと、ちょっと後ろめたいものに感じてしまう。またラーメン屋などで料理を作っているのを見ていて、店員が大量の“白い粉”を投入すると、味もイマイチに感じることはある。
外食が美味いのは化学調味料使ってるから
「だけど、実際外食すればほとんどの店は化学調味料と濃い味付けで、店としての美味しさを出していますよね。それに中食、コンビニやスーパーの惣菜だって、それに近いものは使っているんですから、その味に慣れてしまえば、ふつうに作った食事はうすらマズく感じますよ(笑)」(前出・講師)
そうなのだ、外食や中食、他にも冷凍食品、レトルト食品などには、うま味調味料(最近は化学調味料とは言わずに、こう言う)がほとんど入っている。内容にアミノ酸などと書いてあるのがそうだ。だから味はパキッとして美味い。
マズけりゃ入れろ、美味けりゃ入れるな
さきの講師は、化学調味料の肯定派でも否定派でもないといい、基本的には「上手に使えばいい」というスタンス。この料理教室の生徒に話を聞いてみると
「でも素材の味を引き出せとか、料理の本には書いてあるじゃないですか。だから化学調味料と聞くと『えー』って思いますよね。でも家に帰って母に、先生にそんなこと言われたと言ったら『私もむっちゃ使ってる』と返された」(23歳 OL)
そうなのだ、昔の人(といったら失礼だが)たちは、漬物に化学調味料をぶっかけたりすることに躊躇はなく、それが独自のハッキリした味の輪郭をだしていた。だから、料理の初心者が「下手に素材の味とか言ってもまずくなるだけ。そうやって上達していくんですけどね(笑)。味が決まらなきゃちょっと入れて、美味しく仕上がってればいれなきゃいい」(講師)とのこと。
とはいえ、逆に言えば素材の味とやらは実際わからなくなっているわけで、なんとも言えない気持ちになる話だ。
※合わせて読んで頂きたい記事→『人気グルメ漫画で「化学調味料の魔術師」が「素材の魔術師」に完勝 その時、料理漫画史40年がゆらいだ!』
文/関本尚子
ファミレス界のツチノコ「CASA」見たことある人は凄い! はぐれメタル級にレアな店はランチがうま〜!
ツチノコ、ビッグフット級にレア
「どんな用事があっても、見かけたらあとで絶対に入るようにしています。だって、もはやツチノコやビッグフットなみに幻のファミレスなんですよ、CASAは!」(グルメ雑誌ライター)
この人はかなりの美食家で、ふだんはファミレスには行かない人(ちょっとイケすかない)なのだが、ファミレス店「CASA」だけは行くようにしているという。それほど“貴重”な店だということか。
かつては全国に200店舗
CASAはバブル期の80-90年代にかけて、すかいらーく、デニーズ、ロイヤルホストに続く、他店舗を展開していたファミレスチェーン。最盛期には全国に200店舗近く展開していたため、かすかに記憶に残っている人もいるだろう。
ロイヤルホストに近い業態で、比較的高級志向があったために、当時のトレンディーな男女たちが集まり、店の中にはわたせせいぞうの漫画のような雰囲気が漂っていたという。
「そうなんですよ、バブル期の青春の店といえばCASAでしたね。ハンバーグとか美味しかったし、内装もちょっとオシャレで…え、今でもまだあるんですか!?」(40代サラリーマン男性)
今ではわずか数店舗まで激減
だが00年代に入って、ガストなどが進める低価格路線により、CASAは苦戦することになる。また同チェーンを運営会社による、新路線「キッチンデミグラ」「フーチン」などの低価格店を投入したが、さらなる窮状を招くことになる。
02年にはCASAの郊外型店舗120店が、ココスジャパンに売却され、同チェーンの店舗へと変貌しており、それからは減少する一方。現在。西洋フード・コンパスグループ株式会社が9店舗、西洋レストランシステムズ株式会社が11店舗となっている。かつて200もあったCASAは、超ローカルチェーンへと、変わってしまったのだ。
ほのダサさくてくつろげる店
だが、さきのライター氏がCASAに飛び込むのは、往年の思い出のためだけではなく、実際に「美味しいから」だという。
「バブル期にいけいけだった人が作ったレストランが、その後地元の居酒屋化したような、妙に落ち着ける店になってしまった。そこの渋味がいいし、味も美味い」(前出・ライター)
東京・大久保店におとずれてみると、たしかにそれはわかる。昔はスイーツなどを入れていたとおぼしきショーケースもがらんどうになり、飾られているワインの瓶のほのダサさが、たしかに地元の居酒屋っぽい。店内む無臭というよりは、そんな“安心”できる香りがある。
ランチは699円から、飲み放題も安い
ランチメニューは日替わりで699円、ランチドリンクバーは149円だ。この日は豚しょうが焼きとアジフライのランチで、ライスは大盛りにできる。フライは、よそのファミレスよりも揚げたて感が強い気がしたが、そんなことはあるのだろうか。アジフライはアチアチだった。
豚しょうが焼きもちょっと味噌風味で、味が濃厚で大盛りライスをみるみる減らしていけるパワーがあったし、スープは、卵、玉ねぎ、ベーコンの角切りがたっぷり入っている、コンソメ豚汁みたいなやつで、ボリュームいっぱい。日替わりランチの満足感は大したもの。
近所のスポーツ施設帰りとおぼしきオバチャンが、友達のオバチャンに「ここね、他のファミスより若い子少なくていいのよ」なんて言っていたとおりで、居心地はホントによい。昔の同級生がやってる店のようなのだ。
ちなみにアルコールの飲み放題も90分で999円ととってもお得、我々30代以上の憩いの場としては最適。大人が行きたい本当の隠れ家的って、こういう店なのかも。本当にはぐれメタル、つちのこ級にレアなので、見かけたらお茶ぐらいした方がいいですよ!
文/鷹村優
カレー屋の女子店員が語る「モテる男のトッピング」を食べてみた 「ライス普通ルーダブル」→女性からの視線が…
日本人が大好きなカレーショップ、特にチェーン店では豊富なトッピングがあり、それを選ぶのがこれまた楽しい。だが、見ている方からすれば、こういう客はイケているというのがあるようだ。カレー店でアルバイトをしている女性スタッフに、「こんなトッピングや注文をする人はかっこいい」というのを、ズバリ聞いてみた。
先に結論から言えば、シンプルな注文をする男がイケているように見えるとのこと。「細かくトッピングする男性、カツカレーにチーズ、温玉、あと追加でエビフライ…みたいな感じの人は、あんまり男らしくない。それよりもただ『大盛り』でという人に惹かれます」(中堅カレーチェーン店勤務 Tさん 21歳)という。
色々と頼めてしまうのが楽しくて、ついつい過剰にトッピングしてしまう気持ちはよくわかる。だがこの“こまごま”とした感じが、女性店員からすると微妙に見えてしまうようだ。
別のチェーンに勤務しているSさん(23歳)がしびれたのは「カレールー追加ダブル」という注文だったという。
「いつもよく来る30半ばぐらいのサラリーマンの方が、ノーマルのカレーにルー追加のダブルを注文をする。ウィスキーのロックダブルの注文のようで、ハードボイルド感があってかっこいい。この人は頼んでもせいぜいチキンカツカレー、それに毎度ルーをダブルで。大人の貫禄を感じてかっこいい」
この話をさきに紹介したTさんや、やはり同じチェーンで働く女性にしてみると「それはかっこいい」とのこと。
そして実際に、この女性店員ウケのやたらいい注文をしてみたのだが、かっこいいかは別にして、確かにいい。
カレーのトップチェーン、CoCo壱番屋でライスは普通、ルーをダブル(200円)で頼むと、もう“お茶漬け状態”。カレーの海に、ライスの島がはかなげに浮かぶような感じ。お米一粒に対して、ルーの割合がだくだくとなる。なのでほとんどルー、そして具材にライスが入っているぐらいの感覚なのだ。
なので、まるでウィスキーを飲むかのように、ゆっくりゆっくりと食べることになる。ルーとわずかなライスをひとすくいずつしていくのは、優雅な感覚だ。そんな食べ方は意外ともいえる美味しさがあるのだが、果たしてこれがかっこいいのか。
「たとえばココイチなら追加のルーには肉などの具は入ってないんですよ。だからルーだけの追加はかなりの金銭的余裕がある頼み方。どうしてもトッピングに、ふつうの男ならはしりますよ。それを見ているんだから、女性の目は大したものというか、怖いというか」(フードライター)
店を出るときに推定50代後半の女性スタッフに、思い切って「ルーダブルで頼むと渋いっすか…?」と聞くと、満面の笑顔で、「いいんじゃないですか!」とのこと。自分で聞かなきゃ、もっと渋かったのではないかと反省しきり。
ただ、ルーだくだく状態のカレーって、美味しいですよ。
文/原田大
大学生がワンちゃんをすき焼きにして炎上! 有名政治家も参加、ムツゴロウさんの犬が食われた?
拓大生がノラ犬撲殺しすき焼きに
学生寮のベランダから犬の悲鳴がひびき、小一時間するとおいしそうな醤油と肉の煮える匂いが。これは当時、拓殖大学4年の学生K(24)が、下落合駅構内をうろついていたノラ犬を捕まえ、寮に連れて帰り撲殺、すき焼きにして寮生にふるまったという事件だ。昭和41年のことである。
寮のそうじのおばちゃんが「かわいそうだから離してあげて」と懇願したが、Kはそれを無視。殺した犬を、食堂のコック長(22)に手伝わせて解体、スライスしてすき焼き用の肉に仕上げた。寮内にいた拓大生や他の学生数人にふるまったという。自身の就職内定祝いだとうそぶき、「美味い美味い」とKは終始ごきげんだった。
ノラ犬すき焼き事件はメディアで炎上
この事件は毎日新聞(昭和41年10月14日朝刊)で報じられ、メディアを大きく騒がせた。同紙の報道によれば、Kは以前から寮で他の寮生たちを暴力で制圧していたという。この寮は上落合にあった東京学生会館、しかし暴力に支配されたここは、さながら劇画「男組」の神竜剛次が支配する青雲学園のようだったという。
だが、ノラ犬すき焼き事件を機に、学生たちが立ち上がり、有志学生四、五十人による「ノラ犬スキ焼きと暴力反対」の決起大会が開かれたのだ。
亀井静香議員がムツゴロウさんの犬を食った
今でいえば大炎上となった事件だが、この伝説のなか、名前を取り沙汰されてしまう政治家がいる。それは現衆議院の亀井静香議員だ。亀井議員も学生時代、犬をつぶし、その肉で料理を作って学園祭でひと儲けしたと、マスコミから報じられている。
しかもこのエピソードには尾ひれがついている。亀井議員が殺したのは、同じく東大だったムツゴロウさんこと畑正憲氏の飼い犬で、ムツゴロウさんが一生を賭けて亀井議員への復讐を誓ったとか、当時左翼嫌いだった亀井議員が潰した犬は、歴史的な活動家・樺美智子さんの犬だったとか、そんな話になっているのだ。
だが、これはいずれもガセ。
“狗肉を売った”亀井議員
とはいえ当時、亀井氏が「羊頭を掲げて狗肉を売る」という看板をかかげて、謎の肉の串焼きを売ったのも事実。実際に自身のHPでこの時のエピソードについて、次のように語っている。
「いや、実際何の肉かよくわからんのですよ。模擬店を出すことになって、女子学生が肉を串に刺すところから全部手伝ってくれていたから。ただ、『羊頭を掲げて狗肉を売る』という看板を掲げたものだから、マスコミが『片っ端から犬を殺して叩き売った』なんていって、だいぶ叩かれましたよ」
さきの拓殖大学生の話などと一緒に、犬食いとして亀井議員の名前が、こうして取りざたされるようになってしまったわけだ。だが、亀井議員の話もよくよく聞けば、議員なりのブラックジョークだと思うのだが(今聞くとブラックすぎるが)。
なんにせよ、この時代、ぼやぼやしていると食われてしまうという、ノラ犬にとっては受難の時代だったのだけは間違いない。
文/鷹村優
錦織選手ささえたタラコパスタの凄い効果 フェロモン噴出で、恋愛もスポーツも勝たせる!
男女通じ日本選手で初めて、テニス全米オープンのシングル決勝に進出した錦織圭(24)。クロアチアのマリン・チリッチ(25)に3―6、3―6、3―6で敗れたものの、素晴らしい試合ぶりには賞賛の声があがっている。そんな錦織選手を支えたのが「たらこスパゲティ」だ。
錦織圭選手の好物たらこスパゲティ
ふつうテニスの選手は、飲むゼリーなどで試合直前のエネルギー補給を行うが、錦織選手はスパゲティをはじめとしたしっかりした食事をとることで知られている。中でも好物が、たらこスパゲティ。
本場イタリアには存在しないため、邪道ともいわれるこの料理だが、実は錦織選手の快挙をサポートしたかも知れない、すごい実力があるのだ。
「タラコはスケトウダラの卵巣を塩蔵したもので、カリウムやリン、亜鉛などのミネラルが多くビタミンもA、E、B群と豊富に含んでおり、優れた食品と言えます」(栄養士)
またスパゲティ自体が消化がよく、その複合糖質は体内に吸収されたとき、たんぱく質や脂肪よりも先に燃焼されてすばやくエネルギーに変わるので、タラコとスパゲティの組み合わせは最強の組み合わせなのだ。
恋愛ミネラル・亜鉛が豊富
また亜鉛の効果は、錦織圭選手のフェロモンっぷりにも関係しているという。
「錦織圭選手はルックスや立場を抜きにしても、独特の男くさいフェロモンが出ている。だから錦織選手を取材した女性アナウンサーや女性記者は、みんな目をうるませて戻ってくるといいます。以前共演した香里奈なんかは、もう腰砕け状態でしたからね」(テレビ制作会社スタッフ)
亜鉛効果で男にも女にもモテモテに…!
そんなフェロモンっぷりは、タラコにたっぷりと含まれている亜鉛が、男性ホルモンのテストステロン値をあげるから。たらこスパゲティをよく食べるという錦織圭選手が、男の魅力を発揮させているのは、当然なのだ。
「実際、新宿2丁目方面でも錦織選手の人気は高い。男女問わない人気がありますね、僕もたらこスパゲティ毎日食べようかな(笑)」(スポーツ紙記者)
恋愛にも勝負にも勝ちたい男のみなさん、たらこスパゲティがおすすめだ!
文/鷹村優
ジャンクフード税またしても可決へ 「貧困層の娯楽を奪うな」vs「貧困層も健康に」
定期的に話題になってきたのだが、またしてもジャンクフードに課税する国が出てきそうだ。5日、AFP通信によれば、南米のエクアドル政府が、肥満を誘発するジャンクフード/高カロリー低栄養食に、特別税を課す法案を推進中だという。
実際どのような店の商品が対象になるかは明らかになっていないのだが、ラファエル·コレア大統領によれば「ジャンクフード特別税は、世界的なファーストフードのチェーン店を狙った」というから、大方察しはつくだろう。
「グローバル・ジャンクフード・チェーンは世界を越境し、人々の健康に悪影響を与えている」(政府関係者)という指摘はもっともで、今回は企業側の責任を問う意図を含む。だが、エクアドルの飲食業界から自分のところは大丈夫なのかと不安の声もあがっている。
面白いのは、この特別税の使い途。不健康な食品による税収は、国民の健康を増進することに使うといい、具体的な計画はまだ未定だ。
しかし、なぜエクアドルなのか。同国保健省の統計によれば、エクアドルの大人の3分の2と子供の3分の1が肥満となっており、ジャンクフードによる肥満は国民病となっているのだ。昨年メキシコ議会も、ジャンクフードと炭酸飲料に税金を賦課する租税改革法案を通過させており、今後世界的にこの流れは加速しそうだ。
今年の5月に、国連の食料問題担当官もジャンクフードを代表とする不健康な食事は、たばこよりも健康へのリスクが高いため、課税などの規制を急ぐべきだと提言している。他にも飽和脂肪や塩・砂糖の使用料の多い食品の規制や、ジャンクフード広告の取り締まりが提言されている。
とはいえ「ジャンクフードは貧乏人の数少ない娯楽の一つ」なんて意見もネット上にはあり、これはこれでよくわかるのだが…。
文/編集部