一色萌のアイドル、色々。第19回 「アイドルと個性」


こんにちは。プログレアイドル・XOXO EXTREME(キスアンドハグ エクストリーム。通称・キスエク)の一色萌(ひいろ・もえ)です。

ここ最近、急激な冷え込みで少し前からは想像できなかったような寒さが続いておりますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

私は洋服のレパートリーが主にアイドルさんのグッズのTシャツやパーカーなのですが、半袖から長袖への衣替えが追いついておらず、とりあえず目の前のものを着て「服装失敗した……」と家を出た瞬間に悔やむ日々を過ごしています。

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さて、この1ヶ月。
私はいつもより少し多めにライブに足を運んだり、観たかった展覧会へ行ったり、弾丸でひとり小旅行をしたり、溜まっていたニチアサの録画を消化したり、途中でやめてしまっていたゲームを改めて始めてみたりして、意識的にリフレッシュをしていました。

というのも、9月にグループの体制が変化してから、新体制を早く形にしたい一心で無我夢中にライブやらレッスンやらに打ち込む日々を過ごしていたのですが、お客さんや共演者の皆さんから「頑張りすぎないでね」という言葉をかけられることが増えていました。

「頑張らないといけない時期だから頑張るんだよ」「大丈夫だよ」と答えながら、一方で胸の奥の方に、なんとなく息の詰まるような感覚も確かにありました。
そしてこの感覚を見る人にまで感じさせてしまっている、無理しているように見えてしまっている、というのは私がかく在るべきアイドル像とは違う、と思いました。

なので一旦気持ちをリセットして、アイドルとして「やらなければいけないこと」よりも自分が本当に「好きなこと」「やりたいこと」を、意識的になるべく我慢しないでやってみようと思ったのです。

そうして色々なものに触れていくうちに私の「好きなこと」は「やりたいこと」
とほぼイコールであるということ、そしてそれはアイドル、仏像、美術、特撮ヒーローといったような、アイドル・一色萌を紹介する際に”個性的なポイント”としてキーワードとなるものと不可分であるということを再確認しました。

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ところで、個性ってなんなのでしょうか。

個性という言葉について考え始めると、気をぬくと無意識に「個性」と「趣味」を混同しそうになることに気がつきました。
個性は個人の持つ特有の性質のことであり、趣味はその性質による、嗜好によって選びとられた愛好の対象のことです。

つまり「個性的な顔立ち」といえば” あまり一般的には見られないような特徴がその顔立ちにある”ということになり、
「仏像鑑賞が趣味の個性的な子」という紹介があれば、それは”あまり一般的ではない、その子個人の性質による嗜好で選ばれ、愛好されている対象が仏像である”となります。

個性によって趣味は選ばれますが、趣味によって個性は決まりません。
しかし、人の趣味嗜好をより多く知ることは、その人の個性を知る手がかりを多く得るということです。

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思えばアイドルになってから、いや、アイドルになるためのオーディションの時点から、普段の生活では出会ったことのないような個性的な女の子をたくさん見てきました。

面接にスクール水着で来ていた子や、趣味や特技はありますかという質問に「銃が好きで、ばらばらにして図面なしで組み立て直せます」とモデルガン片手に答えていた子、「ニートなので服がありません」と話し、ぼろぼろのパジャマで来ていた子etc……。
少し思い返すだけでも、何年経っても忘れられないようなインパクトの強い子が何人も脳裏に浮かびます。

「アイドルとアイドルの周辺にいる人のことをもっと知りたい」という動機でアイドルを目指した私にとって、オーディションは時にライブと同じくらい面白くて刺激的な場所でした。

しかし、私にとって衝撃を受けるほど個性が強くて印象深い子でも、必ずしも合格してアイドルになったわけではないことを考えると、ただその部分を強く押し出せばよいというわけではない様子なのが難しいところです。

ちなみにその明暗の分かれ道は、それをアイドルとしての表現に落とし込むことができるかどうか、今はできていないとしてもその道筋が審査員に見えるかどうか、がミソなのでは?と個人的には思っているのですが、オーディションの審査員経験者の方、いかがでしょう。。

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かつてのアイドルにおいて、「趣味」はあくまでサブ的な情報で、もうすでにその子のことを好きで、もっと知りたいと思うファンのために用意されたものであったように思います。

これは私の肌感覚でしかありませんが、私は元モーニング娘。の安倍なつみさんのお顔や歌やダンスが好きでファンでしたが、あんなに大好きだった”なっち”の趣味は知りませんでした。特に趣味にスポットを当てたようなキャラ付けも主立ってはありませんでしたし、きっと”なっち”の個性の重心は趣味にはなく、その類稀なアイドル性にフォーカスされていたのだと思います。

一方で、趣味から強く関心を持ったアイドルさんに、元アンジュルムの和田彩花さんがいます。
美術鑑賞という自分と近い趣味を持っているという情報は、今まであまりきちんと見たことがなかった彼女に注目するきっかけになりました。

私はアイドルが好きですが、そこから少し離れたフィールドでなお、アイドルとしてアーティスティックな感性をより深化させた表現に挑戦する彼女を、ハロー!プロジェクトを卒業された今も応援しています。

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今日、アイドルが星の数ほどいる中で、新しいアイドルに出会う機会は、アイドルファンでなくてもあります。

ライブ会場で、SNSで、時には街頭でのチラシ配りで、誰でもどこでもアイドルを目にする機会があり、アイドルはその中からファンになってくれる人と出会わないといけません。

テレビをつけたら毎日のように見かけるアイドルとは異なり、ライブアイドル・地下アイドルは応援してもらうよりも先に、目に留まる・覚えてもらうというハードルがあるのです。

そのためのわずかなきっかけも逃さないために、アイドルたちはより個性的に進化していったのではないかと思います。

オーディション会場で見た彼女たちもまた、そうだったのかもしれません。
またその結果として、強い個性のためになかなか自分の居場所を見つけることができなかった子にとっても今のアイドル界は心地よい場所になっているのではないかとも思います。

「今まで友達は少ないほうだったけれど、アイドルになってから友達ができた」
という話はとてもよく聞きます。かくいう私もそうでした。

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アイドルから少し話題が逸れますが、私はふるえるとりさんという方のツイッターが好きでよく見ています。

主にお子さんとの日常のできごとを、ユーモラスであたたかみのあるイラストでマンガにしていらっしゃるのですが、時折、自分自身の内面と向き合うような内容の投稿をされています。

例えばこのツイート。

https://twitter.com/torikaworks/status/1065960748562604032

私はもちろん育児をしたことはないので、ふるえるとりさんの体験した忙しさや大変さは想像することしかできませんが、充実した時を過ごしているはずなのにふとした瞬間に自分が空っぽな気がする、なんだか虚しくなるという気持ちは共感できました。

なにかに一生懸命になることには、それがたとえ好きなものや望んで打ち込んでいるものであっても「それ以外が見えなくなってしまう」という危険性をはらんでいるのかもしれないな、とハッとさせられたツイートでした。

趣味も大事にしたいものもたくさんあるから、特に打ち込むものがあってもたまには息抜きにほかの好きなものにも触れてみる。
そうして余裕を持って自分の好きなものを大切にすることで自分自身もより魅力的になっていくのなら、今後はだれかに教えてもらう前に自分でうまく力を抜いて、同じ趣味や似た個性を持つ方に愛されるアイドルになれたらいいな、と思います。

一色 萌(ひいろ もえ)

ニックネーム:萌ちゃん、萌氏、誕生日:5月27日、出身:東京都、血液型:A型、趣味:アイドル研究、特技、アイドルについて話すこと

WALLOP放送局「キスエクのギュッと!プログレッシヴ!」レギュラー出演中(2018.4〜)

調布FM「キスエクのラジオ、キク!?」毎週月曜日19:00〜 レギュラー出演中

<一色公式Twitter> https://twitter.com/hiiro_moe

<公式Twitter> https://twitter.com/xoxo_extreme

<公式YouTubeチャンネル> https://www.youtube.com/channel/UCA7fn3DZFJGDmlxZZg8WQVA

<取材・オファー等> Email : contact@twelve-notes.com

【グループプロフィール】

XOXO EXTREME(キス・アンド・ハグ・エクストリーム 通称:キスエク)

一色 萌・小嶋 りん・浅水るり(研修生)の3名からなる、プログレッシヴ・ロック(略:プログレ)※をモチーフとした楽曲をパフォーマンスしているアイドル。
※特徴として、曲調がよく変わる・曲が長い・変拍子が多い、といった点が挙げられる。

2017年に、発売したシングル「えれFunと”女子”TALK〜笑う夜には象来る〜」に対して(キング・クリムゾン「エレファント・トーク」オマージュ)元キング・クリムゾンのエイドリアン・ブリューがその動画に「I like it!」とコメントで絶賛。

ライブ活動の他、ディスクユニオン新宿プログレ館で一日店員を務めたり、プログレファンの聖地である吉祥寺シルバーエレファントに、アイドルとして初出演。

2019年にフランスを代表するプログレバンドMAGMA公認カヴァー曲の「The Last Seven Minutes」を初披露。その動画がyoutubeにアップされると、カヴァーを公認したMAGMAが、公式Facebookで紹介したこともあり、一日で2000以上の再生数を得て話題になる。
翌2019年には、日本のプログレバンドの雄、金属恵比須とのコラボレーションで、90年代プログレを代表するスウェーデンのバンド、ANEKDOTENの「Nucleus」を公認カヴァー。

同年7月25日には2バンドを擁してのセカンドワンマンライヴを渋谷WWWにて行った。

都内を中心にライヴ活動を行なっており、プログレッシヴ・ロックを知っている人も知らない人も楽しめる、と好評を得ている。


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