Plus Ultra!どこまでも熱くて素直に泣けるTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』の魅力を超解説!

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読売テレビ・日本テレビ系全国29局で毎週土曜夕方5時30分に放送中のTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』。アニメーション制作はボンズ。原作は集英社の週刊少年ジャンプで連載中の、漫画家・堀越耕平が生み出したヒーロー漫画だ。

コミックス累計1000万部を超える人気作であり、6月2日(土)には第14巻が発売される。「ジャンプ王道」のテーマである「友情・努力・勝利」を継ぐ作品として、アニメ第2期が放送中の今作の魅力をお伝えする。

 

第2期はヒーロー候補生たちの体育祭がメイン

第1期は2016年4月3日から6月26日までの日曜夕方5時枠にて全13話を放送。主人公・緑谷 出久が正義の象徴と歌われるオールマイトから個性「ワン・フォー・オール」の後継者になり、ヒーロー輩出の名門・雄英高校のヒーロー科への進学。そして、強大な敵組織であるヴィラン連合による学校襲撃までを描いた。

世界総人口の8割が超常能力「個性」を有する超人ばかりの社会が舞台。だが主人公・出久は、なんの「個性」も持たない希少な「無個性」。ヒーローになるための絶対必要条件である個性がなかったものの、強烈なヒーローへの憧れから諦めることを決してしなかった。そんな彼にはヒーローに必要な「人を救う精神」が宿っていた。

No.1ヒーローと名高く、実力最強であるオールマイトとの出会い、その「人を救う精神」からヒーローになる資質をオールマイトに見出され、出久は凄まじいパワーとスピードを発揮する個性「ワン・フォー・オール」をオールマイトから授けられる。そして、数多くのプロヒーローをOBに持つ名門・雄英高校へと入学するのだ。だが、オールマイトから授かった、強大な力を生む「個性」は体への反動が大きく、出久はなかなか使いこなすことができない。それでも出久は、憧れのオールマイティに少しでも近づくために、懸命に努力し続ける。『僕のヒーローアカデミア』は、そんな出久が心身ともに成長していくことで「最高のヒーローになるまでの物語」である。

そして放送中の第2期では、全国が注目する一大イベント「雄英体育祭」での出久をはじめとする学生たちの青春とバトルが見どころだ。

 

誰もが主人公になれるレベルの超個性なキャラクター揃い

「僕のヒーローアカデミア」の魅力は、第一に超個性的なキャラクターのオンパレードだろう。主人公である出久はびっくりするほど純粋。思わず応援したくなる真っ直ぐさがある。だが、雄英高校の面々は先生も合わせて個性的な人物しかいない。

 

ある人はただトップになることを目指して、ある人は尊敬する兄のようになりたくて、ある人は家計を支えるために、ある人は自身の母を傷つけた傲慢な父を全否定するために、ヒーローを志す。だから、基本姿勢として、困難に対して全員が諦めない。全力を尽くす。ヒーローたちは、ある時はライバル同士であり、ある時は力を合わせる味方である。そのお互いの距離感も絶妙。

本当にヒーローがいる世界だからこそ、我々の住む現実世界とは「ヒーローへの憧れの本気度」が違うのも面白さのひとつだ。

超常能力「個性」が存在する世界ゆえの、ぶっ飛んだバトルも見応えばっちり。時には、その能力の特性がカブっている人同士の闘いもある。逆に、能力のメリットやデメリットを分析した上での頭脳戦が繰り広げられることもある。

能力はヒーロー向きではないものの、サポート科の変人発明家少女の活躍もある。自他共に「悪役向きの個性」を持ちながら必死にヒーローになることを渇望した男子の活躍もある。色んなキャラクターがいる。だからこそ、ひとりは感情移入をしてしまうキャラクターがいるのではないだろうか。

確かに出てくるキャラクターすべてが超人揃いだ。だが同時に、彼らは人間味に溢れている。原作者・堀越が「マーベル・コミックの影響が大きい」と語っているが、まさにそれを感じる場面は多い。思わず涙腺が緩むシーンの連続だ。激しいバトルあり、胸にグッとくるドラマあり、さらにおもわずクスッとくる笑いもあり。少年漫画原作ならではの、誰しもが楽しめるストレートなアニメ。それが「ヒロアカ」なのである。

世界中の人々に紹介したい作品を選ぶ『SUGOI JAPAN Award 2017』マンガ部門で堂々の第1位を獲得した「僕のヒーローアカデミア」。少年漫画史を語る上で、いずれ必ず挙がる作品になる。

まずはアニメで触れてみてはいかがだろうか。

「第1期」を振り返る動画も『TOHO animation チャンネル』で配信しているぞ。オールマイトの決め台詞「Plus Ultra!(更に向こうへ)」を叫びたくなるこの作品の熱を感じてほしい。

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