ドカベン香川さんしのぶ「南海カツカレー」 生前「俺にピッタリで美味い」と舌づつみ

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香川さんも楽しんだ「キッチン南海」のカレー。こちらや生姜焼きのせ。
香川さんも楽しんだ「キッチン南海」のカレー。こちらや生姜焼きのせ。

先月26日、心筋梗塞のために急死した元南海ホークスの香川伸行氏。29日に開かれた通夜には600人が参列、南海時代からのチームメートで現在はソフトバンクの小川史ヘッドコーチ、藤本博史打撃コーチ、加藤伸一投手コーチなど、球団関係者も参列した。

水島新司先生の漫画にあやかったあだ名は「ドカベン」、本人も大食漢で知られていた。ジャンクフードが大好きで、砂糖たっぷりの炭酸飲料、スナック菓子なども愛好していたという。

スポーツ紙デスクは懐かしそうに語る。

「香川選手が現役を引退した後に、91年頃だったか、一緒に食べに行った店があるんですよ。それが東京神保町をはじめ都内に数店舗ある『キッチン南海』。黒いルーのカレーが有名で、大盛りのカツカレーを食べて、香川選手も『これは美味しいね、店の名前も僕にピッタリ』だと喜んでいました」

キッチン南海はカツカレーの元祖説もある洋食屋で、創業して40年以上。また香川氏やデスク氏は知らなかったようだが、創業者が本当に「南海ファン」だったからこの名になったとも言われている。

※南海の暖簾分け店は都内に約30店舗。意外な大チェーンだ。こちらは高田馬場にある店。
※南海の暖簾分け店は都内に約30店舗。意外な大チェーンだ。こちらは高田馬場にある店。

2000年頃に急性腎不全をわずらい、数年間の療養生活を余儀なくされた香川選手。週に3回人工透析を行っていたというが、食生活は変わらなかったという。

「本当に食べっぷりのいい人で、見てるこちらも釣られてたくさん食べてしまう。南海のカレーを食べてる時に、そんな香川さんのことを思い出して、本当にさみしくなりました」(前出・デスク)

讃岐うどんの通信販売や、居酒屋経営など、食にまつわるエピソードも多かった香川氏だけに、こんなことから故人を偲ぶ人もいる。あまりに早すぎる死だった。

文/鷹村優