元関東連合・工藤明男氏の暴露本2冊目が出版延期か 水面下で一体何が、憶測呼ぶ

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『いびつな絆 関東連合の真実』
『いびつな絆 関東連合の真実』
昨年6月に発売され、工藤明男を名乗る関係者がアウトロー組織・関東連合の内幕を描いた『いびつな絆 関東連合の真実』は、大きな話題となった。同人物による2冊目の暴露本が、7月後半に発売されると言われていたのだが、「延期になっているのではないか」と業界関係者のあいだでささやかれている。

7月15日には、同じく元関東連合メンバーの石元太一氏が獄中手記『反証 六本木クラブ襲撃事件「逮捕からの700日」』を出版したばかり。内容は警察、検察に不当に有罪にさせられたとするもので、また事件の首謀者と言われる見立真一容疑者の知られざるエピソードや、事件関係者の意外な素顔が明かされている。

そして、同書においては工藤明男氏への批判も掲載。実際、前著の出版により関係者の間に大きな波紋をよんだと言われているだけに、工藤氏の第2作が出版されるにあたり、水面下でなにかしらの問題が生じたか、交渉が繰り広げられているのではないかなどと、さまざまな憶測を呼んでいる。

今年4月には著名なアウトローである瓜田純士氏による『遺書 ~関東連合崩壊の真実と、ある兄弟の絆~』が、6月に、インターネット上では関東連合とともに語られることの多い、アウトロー業界では有名な人物を取材して描いた溝口敦氏の『詐欺の帝王』(文春新書)、そして今回の石元氏の『反証』と、アウトローの内幕を描いた書籍の出版ラッシュとなっている。

波紋を呼ぶ作品ばかりが続く中、あらたな火種となりそうな一冊に、何かが起きているのだろうか? 出版されるタイミングに注目が集まっている。

文/森島健豪