金正恩が「長生きせよ」と言った老婆が急死 老婆に「無礼すぎる」と非難の声が

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※画像は「父・金正日と私 金正男独占告白」。
※画像は「父・金正日と私 金正男独占告白」。
「おばあちゃん、風邪をひかずに健康で長生きして下さい」、昨年9月4日、平壌市内の文化住宅を視察した金正恩第一書記は、住宅に住む老婆にそう呼びかけた。北朝鮮メディアによれば正恩氏は「老婆の家をすみずみまで歩いて、家の隅までしっかりと見て回った。『水はよく出ますか、生活するのに不便はないですか』とおばあさんをいたわった」と伝えている。

しかしそれから数カ月後、この老婆は冬の寒さに耐えられず死亡。というのも、この住宅は暖房設備が満足に働いていなかったからだ。平壌の冬の気温は1月には−5.9度、2月には−2.7度。毎年この寒さのために多くの人が命を落とす。暖房用の石炭を買えない人たちはふとんを何重にも積み重ねて誰かと抱き合って寝るのが一般的。朝には冷たい水で体を洗いドライヤーも無い為、髪が凍る事も日常茶飯事だという。

老婆の死については韓国メディア・東亜日報が伝えており、韓国でも北朝鮮の過酷な状況へ同情の声があがっている。一方で同国内のインターネットユーザーは「将軍様にお声がけ頂いたのに、急死するとは失礼すぎる老婆だ」「この老婆の急死っぷりにリアルな無慈悲を感じた」「将軍様は優しいお言葉ですらそれだけの破壊力」などと茶化す声も。

北朝鮮に、これからまた無慈悲な「冬将軍」が訪れる。今年は例年よりも厳しいとの予想だ。

文/編集部