飲食店を困らせる孤独のグルメファン 店員にアームロックかけようとする無法ぶり

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『孤独のグルメ 【新装版】』
『孤独のグルメ 【新装版】』
『孤独のグルメ』名台詞をブツブツ言う客

「モノを食べる時はね 誰にも邪魔されず 自由でなんというか 救われてなきゃあダメなんだ 独りで静かで豊かで…」

これは人気漫画『孤独のグルメ』の一節だが、漫画ならいざしらず、こんなことを本当に言ってしまうおかしな客が増えているというのだ。

同作は谷口ジロー作画、久住昌之原作。主人公の五郎が定食屋や食堂に入っては、食哲学(ごたく)を並べながら飯を食うという、食を体験としてフォーカスした漫画だ。キザな雰囲気系作なので批判されづらく、ファンもかなり多い作品。テレビ東京でドラマ化されたことにより、さらに人気が高まっている。だが、それによって迷惑を被っているのが飲食店だ。

「うちはあの漫画に描かれた店なんだけど、『うん、これは正解だ』とか、偉そうなことをわざわざ口に出しながら食べる客が増えているんですよ。数人でいらっしゃって、冗談としてそういうことを言うならわかりますが、一人できてブツブツ言ってる客を見ると、正直バカかと」(某飲食店店長)

この店がどこの店なのかは伏せるが、作品の中でもそれなりに人気のある回の店だ。

増える『孤独のグルメ』のバカファン

「あの作品にとりあげて頂いて感謝しているし、あれ自体は面白いと思いますよ。ただ、私がちょっと不始末した店員を叱っているだけで、『モノを食べる時はね 誰にも邪魔されず〜』とか言って激昂してくる客がいるんですよねえ。私たちは『孤独バカ』って呼んでますけどねえ』(前出・店長)

た、たしかにそんな客がいたらウゼ〜…。

続けて店長は「あれって、その後主人公が店員に暴力を振るうじゃないですか、それをされるんじゃと思って、ビクビクしていますよ」と、怯えながら語っていた。暴力的だったり不道徳だったりする漫画ならいざしらず、『孤独のグルメ』がこんなお客を増やしているとは意外なところだ。

飲食店の皆さんも「孤独バカ」にはお気をつけを!

文/間柱でくお