マンスリーアーカイブ 2月, 2015
ジョギングする人に早死リスク 週に3時間以上走るだけで、危険度が高まる
■ランニングは死への疾走?
ジョギングが日課になっている人は要注意。週に3時間以上を走る人は、まったく運動をしない人と同じように高い死亡率となっていたのだ。逆に、2時間30分程度が長生きするうえでは、もっとも効果的だったという。
この研究結果が発表されたのは「the Journal of the American College of Cardiology」誌上。12歳以上の健康なジョギング習慣のある人ない人、合計1000人を調査して判明したという。
■時速8キロで週に2時間30分なら長生き
同研究によれば、ジョギングの理想は時速8キロで週に3回程度、そして合計2時間30分以内。これを超えて走るなら心臓への負担が大きくなって死亡率が高まる。
研究者の一人、コペンハーゲンのフレデリクスベルク病院のヤコブ・ルイス・マロット氏によれば「世界中のエクセサイズが推進されているが、適度となる上限は一切触れられていない」という。
たしかに、やればやるほど健康になるように思っていた人も多いだろう。走りすぎて健康被害を起こすなら、いっそ走らない方がマシなのかも。
■学校のマラソンもよくなかった?
またこの研究結果は、心臓への負担と健康のためには、マラソンなど走る必要はないことを示している。そのため、この記事に対してインターネット上では、「体育でマラソンをさせた学校は、我々の健康に重大な被害を与えたのではないか」といった声もあがっている。
とはいえ、週に150分程度のアクティビティは健康を維持する上で重要なので、まったくナニもせずにゴロゴロしているのも当然よくない。みなさん、適度な運動で、よい生活を。
文/高野景子
元恋人Facebook見ると「うつ」起こす SNSストーキングは自分にダメージ
Facebookやツイッターで絶対やりますよね、元恋人の近況チェック。でもあれに、うつ傾向へのリスクを高めるという恐ろしい研究結果が…。
■700人の学生への調査で判明!
米国ミズーリ大学のマーガレット・ダッフー教授らが7調べたところによれば、Facebookで古い友人や元カレ元カノがなにをしているか見ることにより、嫉妬が喚起され、うつなどの悪い影響を引き起こすとのこと。
700人超の学生を対象にして、彼らがどのようにFacebookを使い、どう感じているのか調査を行ったもの。『Computers in Human Behavior』誌上で報告を行った。
■SNSストーカー行為は精神的逆襲を
さて当然、ふつうにFacebook見ているだけならば問題ない。あくまで、昔の思い出に固執してのSNSストーキング行為が、かえって我々に大きなダメージを与えるということなのだ。
ダッフィ教授によれば「Facebookは多くの人にとってはポジティブなものですが、もしも他人と自分をくらべるような使い方であれば、ネガティブな効果を持つかもしれません。Facebookユーザーはその危険性に注意して、そういった行為は避けるべきです」と語っている。
■昔の知人の活躍や幸せぶりは嫉妬を引き起こす
いまでは距離が離れてしまった人が幸せだったり、バリバリ働いている様子を見ると嫉妬が生まれてしまうというわけ。嫉妬は自分に跳ね返り、うつっぽくなるんだったらたまらない。
研究結果を見なくとも「あるある」な話だけど、筆者も元カレのSNSストーキングはやめようと思った次第です。くそーアイツ勝手に幸せになりやがって! あ、この気持がダメなんですね。
参照/ミズーリ大学
文/高野景子
悪い子を波平の髪型にする床屋 「おしおきカット」が米国で話題に
■悪い子は「波平に」してしまえ!
子供のいたずらがおさまらない、でも手をあげれば「虐待」と思われてしまう…そんな親たちのジレンマの解決を、米国アトランタにある床屋さんが開発。
いたずらのバツやおしおきとして、子供の髪型を「サザエさん」の波平のようにしてしまうのだ…! 波平といえば、頭の周囲にだけ髪がのこる典型的「ハゲチョビン」。アレにするわけ。
■ブラピの大ヒット映画にインスパイア
床屋「ラスティ フレッド(Rusty Fread)」を経営するラスティ・フレデリック氏はこの髪型を「ベンジャミン・バトン・スペシャル」と命名。デビット・フィンチャー監督、ブラッド・ピット主演の映画「ベンジャミン・バトン数奇な人生」(2008年)にあやかっている。
同映画は、80歳の見た目で生まれ、年を取るごとに若返る人生を与えられた男の一生を描いたもの。要は“子供なのに大人”ってこと。このおしおきカットも、子供なのに大人の髪型、というか波平さんの髪型にするわけだから、これも“子供なのに大人”。
■一生のトラウマ必至…!
このおしおきカットに対して、面白がって賞賛を送っているメディアもあるが、ワシントン・ポスト紙は心理セラピストを取材して、このような髪型にすることは、かえって逆効果ではないかといった意見も掲載している。
インターネット上で若い人たちから「これをやられたら一生トラウマ」「死ぬまで親を許さない」といった声もあがっている。そりゃそうだ。日本でもこれやったら、大問題になりますよね。
参照・ワシントン・ポスト
文・関本尚子