水曜日, 7月 9, 2025

マンスリーアーカイブ 6月, 2013

太宰治「確信を持てるのは味の素だけ」 文豪が愛した化学調味料

味の素をかけまくった太宰治 『鮭缶が丼の中にあけられた。太宰はその上に無闇と味の素を振りかけている。「僕がね、絶対、確信を持てるのは味の素だけなんだ」』これは檀一雄の『小説 太宰治』の一節だ。 「走れメロス」「人間失格」「斜陽」などで知られる小説家・太宰治(1909-1948 満38歳没)は、味の素をこよなく愛していたそうだ。 今ではバカにされたり、タブーとして扱われてしまう味の素、いわゆる「化学調味料」だが、それこそ昭和中期ぐらいまでは「食べると頭が良くなる」と言われていたし、今でもお年寄りには食卓に常備し、漬け物や味噌汁に一振りするという人もいる。太宰はそれに輪をかけて、というそれが好きだったという。 「先生には、食べものという食べものに片っぱしから味の素をふりかける癖があったらしい。証人が大勢いて、たとえば、檀一雄は、先生が羊羹にも饅頭にもお汁粉にもパッパッと味の素をふって食べるのを目撃しているが、どういうわけか、わたしは先生のこの癖が大好きで、味の素の小瓶を見るたびに太宰治の作品をあれこれとなく思い出すのである」(井上ひさし『太宰治に聞く』) 僕らの「うまい」を確かに支える化学調味料 これを聞くとウエッと思う人もいるかも知れないが、我々が食べている市販食品の多くは、お菓子をふくめ化学調味料を含んでいる。「調味料(アミノ酸)」などと書かれているものがそうだ。我々が日々とっている食べ物の美味しさは「化学調味料」に支えられている、と言っても過言ではないのだ。 退廃的と言われる作品を数多く執筆し、1948年6月13日に玉川上水で愛人とともに入水自殺をとげた太宰治。生きていくにたるアイデンティティを築けなかった彼に「絶対」の「確信」と言わしめた味の素、この取り合わせは実に妙だ。 文/股田平吉郎 いずれも知られざる太宰先生像がわかる良書!

てかポークより先だろ? サバタツタを試作してみた

おい豚、なに先輩差し置いてんだア? マクドナルドで、先月末より期間限定で販売されている「ポークタツタ」。その名からも分かる通り、人気メニュー「チキンタツタ」の亜種だ。なかなかの人気という噂も聞く。だがタツタならば、豚よりも先に出さなければならない食材があったはずだ。そう、サバである。 サバは鶏と並んで竜田揚げ界のツートップ。生臭さから敬遠されることの多いサバも、竜田揚げにすれば臭みを抑えられる。このため、味噌煮や酢じめと並ぶサバの三大料理として多くの人に愛されている。翻って豚はどうだろう? 人類の歴史の中で、豚の竜田揚げがサバの竜田揚げ以上の知名度を誇っていたことが一度でもあっただろうか? なので、タツタシリーズに次があるとしたら、それはサバに違いない、と思っていた方も多いのではないだろうか? だがマクドナルドは豚を選んだのだ。 盟友があのマクドナルドの第一線で着実に結果を出している様子を、サバはどれほどもどかしく思っていたことか。俺だって試合で投げることができれば……それがぽっと出の豚にマウンドを奪われたのだ。さぞかし悔しかったことだろう。 とにかく食べてみろよ! 作れば、そして食べれば絶対に美味しいという確信があるので、早速試作してみた。 まずスーパーでバンズとレタス、サバの竜田揚げを買う。サバの竜田揚げも自作するんじゃないの? という声には、私が試作するのはサバタツタであって、サバの竜田揚げではない、と反論したい。断じて手抜きではない。強いて言うなら近所のスーパーとの”共同開発”である。 詳しい作り方は最後にレシピをまとめてあるのでそれをご覧いただくとして、ポイントは味つけに、めんつゆ(ポン酢でも可)をジェル状にしたものをのせた点。液体の調味料で味付けをするとバンズがフニャフニャになってしまうが、ジェルならそれを防げる。同時にパサつきを抑え口の中に潤いを与えてくれるのだから、このめんつゆジュレはまさに一石二鳥のソースだ。マヨネーズも合わせてかけるとさらに口当たりがなめらかになる。マックらしさ(個人の感想)がさらにアップするのでオススメだ。 言い訳はいい。すぐにメニュー化を 肝心の味だが、これは間違いない。正真正銘美味である。これだけ美味くて、なおかつタツタの歴史の中でもより由緒正しいサバを、タツタシリーズに加えないのはおかしい。というかもったいない。ポークパテはすでにあるので豚のほうがメニュー化し易かった、とか、青魚は劣化が早いので品質管理が難しい、みたいな大人の話は聞きたくない。今すぐ開発に着手すべきろう。みなさんもぜひお試しあれ。 文/石崎覚士 (レシピ) サバタツタ 材料 サバの竜田揚げ (自作するなら、サバの切り身に片栗粉をまぶして揚げる) バンズ 1個 レタス    適量 マヨネーズ 適量 ※めんつゆ(ポン酢でも可) 適量 ※片栗粉 適量 手順 1.一煮立ちさせためんつゆに、水で溶いた片栗粉を入れてジュレを作る 2.バンズにレタスを敷き、サバの竜田揚げをおく 3.2の上に1で作ったジュレをのせる 4.好みでマヨネーズをかけるなどした後、バンズ(上部)を重ねる。 ワンポイントアドバイス 竜田揚げのサバが干物だった場合、すでに塩味がついているのでソースの付け過ぎに注意しよう。 バンズはこれを使用。マジで完成度高いです。

PB躍進で主導権を握る小売 NB不振に苦悩するメーカー

PB隆盛の陰で…… コンビニやスーパーなどで多く見かけるようになったPB(プライベートブランド)商品。お手頃な価格設定や、パッケージの統一感などが好感触で、各社とも売り場の主力となるまで育ってきている。この状況に危機感を抱いているのが、NB(ナショナルブランド)商品を扱うメーカー各社だ。 NBを扱う酒類メーカー関係者はこう漏らす。「以前は、ライバルといえば他のメーカーさんの商品。人気も拮抗していたから、小売さんは売り場を均等に用意してくれてました。でも今はPBが棚の大半を占めて、端っこの方を僕らメーカーの商品で取り合っているような状況ですよ」 直販という仕組みがある程度浸透してきた今でも、やはり小売での売上が主力であることに変わりはない。土俵に上がらないことには、勝負自体に参加できないのだ。 PBは企業間の力関係も変えた 厳しいのは売り場スペースだけではない。 「PBが安いもんだから、みんなそっちを買っていくでしょう。すぐそばに並んでいる僕らのも、これまでの価格ではどうしても売上が落ちてしまう。PBに合わせて安くせざるを得ないんですよ」(前出の酒類メーカー関係者) それまで、商品の価格はメーカー主導で決められていた。ところが、PBという小売側で価格を決められる商品が登場したことで、主導権が小売に移ったというのだ。この主導権というのは、単なる商品VS商品ではなく、企業同士の力関係にも変化をもたらしている。 「昔はむこうから発注してきていたのが、今はこれだけ置いてくださいよ、と頭を下げてますからね。別にこれまで見下していたわけではないですけど、やりづらいというのが本音ですよ」(同) 共同開発という名の下請け そうしたなかでメーカーが活路を見出しているのが、大手小売との、PBの”共同開発”。長年の製造ノウハウを生かして、PBを作る側に回るというものだ。共同なのでもちろん単位あたりの利益は減るが、毎月まとまった量の発注があるため経営が安定するなどのメリットがある。とは言え、不満が無いわけではない。 「私らみたいな中小メーカーの場合、共同開発というよりは下請け。社名とかロゴが表にバーンと出るようなのは大手メーカーだけで、ウチなんて、後ろの製造者の欄に社名がちょろっと書いてあるだけだから、なんだか子会社になったみたいで何ともいえない気持ちだよね」(食品加工メーカー幹部) 自社のパッケージで売るのに比べると、PBを作るのは、どうしてもモチベーションが上がらないのだという。 「このご時世に贅沢な悩みなのかもしれませんが、やっぱり自分たちはこういう商品を作っている、そして商品を通じて、たくさんの消費者のみなさんが私たちの会社を知ってくれている、という自負は大事ですよね」(同) PBという”発明”は、仕事への誇りという、働く者の内面にまで変革を迫っている。 文/林田卓夫

オランジーナ擬人化コンテスト開催中! 思いをイラストにぶつけ応募してみた

オランジーナってどんな娘だろう? 青とオレンジのコントラストでおなじみの炭酸飲料「オランジーナ」(サントリー)の擬人化コンテストが、イラスト投稿サイト「pixiv」で開催中だ。 これは昨年、サントリーが同サイトと共同で開催し好評だった「C.C.レモン」擬人化コンテストの第2弾企画。主催側から提示された”設定”を踏まえたオランジーナの擬人化イラストを、指定のタグをつけてpixivに投稿すればエントリーできる。入選作200作品については、そのイラストをプリントした缶のオランジーナがプレゼントされるのだという。 最優秀作にはフランス旅行も さらに募集要項を読み進めると、6月27日までに応募した作品は、7月4日からフランスで開催されるJAPAN EXPOに、ポスターなどの形での掲示される予定なのだという。さらに、そこで最も支持を集めた作品に贈られる”フランス賞”受賞者には、なんとフランス旅行がプレゼントされるというのだ。フランス賞をゲットできれば、夢のパリ取材が可能になる! ということで、編集部でも応募してみることにした。 ちなみに、テーマは以下の通り。 「あの夏、僕はオランジーナに恋をした。」 〜晴れた昼下がりには、お気に入りのカフェにいく。降り注ぐ太陽、頬をなでる風、行き交う人々のおしゃべり。テラス席の彼女を目にした瞬間、僕は恋に落ちた。〜 編集部でも人気の高い「オランジーナ」だが、さすがに恋愛対象として”彼女”を見たことは一度もなかった。また、テラス席に座る女性に一目惚れするような爽やかな体験もこれまでの人生において皆無。これはかなりの難題だ。 我々だけでは張り合いが無いので、みなさんもこのコンテストに応募してみてはいかがだろうか。参加方法や投稿のルール等はこの企画の公式ページに詳しく載っているので、よく確認してから投稿しよう。ちなみに未公開作品というルールがあるためここに掲載はしないが、当編集部の投稿作品はこちら。最低でもこの投稿以上のイラストを描かないとパリには行けないゾ! 文/編集部 これを使って描きました

世界最大ステーキは君の部屋より広い 肉の上でイチャつくのとか余裕なぐらい

ワンルームマンションより広い! ギネス認定を受けるため、08年にイタリアのミラノで、肉屋さんたちが集まって作ったステーキはとにかく大きい! いや大きいというか、広いんですよ! テーブルを10並べても乗りきらなかったというこれ、肉布団なんて言葉もありますが、肉のカーペットというか、肉床とでも言うほどです。24平方メートルというから、大体ワンルームマンションの1部屋とおんなじぐらい。ちなみにこの肉ってただのステーキ肉並べただけじゃなくて、一頭から切り出したステーキ肉を並べたみたいです。 なぜか変態的な感想が目立った件 海外のSNSサイトでは「うおおー、こんな部屋に住んでゴロゴロしたい」(アメリカ人男性、30代無職)、「こういう部屋でエッチしたら官能的な気分になると思うわ」(ドイツ人女性、50代歯科医)、「この肉にくるまったら、それだけで僕はエクスタシー」(ドイツ人男性、30代ライター)、「後ろの美味しそうなお肉屋さんたちもペロリしちゃっていいんだよね」(フランス人男性、30代金融業)…ってどれもこれも意見が変態なのが気になりましたよ! 文/エンリコ・メロカッチ(イタリア人ライター) ステーキを極めるために牛まで飼った、衝撃のステーキルポ!

和民のお通しは牛丼+生卵より高い 「367円」問題はなぜ語られないのか?

ブラック企業だとしてもそこは問題じゃない? 「ワタミグループで働いてもいないクセに、ブラック企業だと言って叩きまくってる人たちはおかしいですよ! それよりも消費者として最大の問題は、お通し代ですよ!」そんなことを言って怒るのは、実話誌などでB級グルメネタを執筆するライターA氏だ。 現在、毎日のように週刊誌やインターネット上で叩かれまくっているワタミグループと渡邉美樹会長。夏の選挙に出馬する渡邊氏をめぐり「日本をブラック化させるな」と訴える人々からの批判が相次いでいるようだが、A氏はそんなことよりもお通し代の方が問題だと主張する。 「知ってますか、ワタミグループが経営する居酒屋のほとんどのお通し代は、現在税込367円もするんですよ! 吉野家なら牛丼並盛と生卵を頼んでも330円、サイゼリヤのミラノ風ドリアなら299円、はなまるうどんなら、ぶっかけうどん小にいか天のせて315円、いかに和民のお通しが高いかわかるでしょう」(前出・A氏) 実はお通しはカットできる! たしかに、そう言われると高い気がするが、居酒屋のお通しってそんなものなのかなあと。でもそう言えば和民って、席に通された時に「お通しいりません」って言うとお通し代なしになるはず。 「…な、な、なんですと、そんなこと座る時には一言も言われないじゃないですか! しかもメニューに書いてあるって? (インターネットで和民のメニューを見たA氏)たしかに書いてありますが、これ、ノミの行列レベルの小さな文字じゃないですか! ブ、ブラックですよ! もう許せません!」(前出・A氏) A氏の怒りはさすがにどうかと思うのだが…、繰り返しになってしまうけれども、和民のお通しはカットできるのだ! お通しを頼まないだけで、翌日のランチに牛丼+生卵を頼むことができる、覚えておくといいですよ! 文/実袖遊飛

つけ麺元祖が「つけ麺は冷めてマズい」 説に反論「冷めるほどうまい」

最近ネットでは「つけ麺はスープがどんどん冷たくなるからマズい」「料理として未完成すぎる」など、つけ麺批判が聞こえてくる機会が増えてきた。たしかにつけ麺は、よく考えれば、水でしめた麺を熱々スープに入れて食うという、熱いのか冷たいのかナゾの料理だ。 しかし、最近の「つけ麺は冷たくなるからマズい」という意見に、つけ麺を生んだとされる人物が反論している。それが東池袋大勝軒の元店長の山岸一雄氏だ。ラーメン界のゴッドファーザーとも称され、現在は氏の人生を追ったドキュメント映画『ラーメンより大切なもの』が公開されている。そんなつけ麺ブームを作った人の話しならば、それは聞いてみたいところ。 ラーメンの鬼との対談 氏による異議が語られているのは『佐野実のラーメン革命』(09年、朝日新聞出版)。ラーメンの鬼・佐野氏と山岸氏が対談している同書73頁によれば「2、3回食べたらスープが冷めるから嫌い、という意見があるけど、これは全然わかっていないね。私に言わせれば、冷めていく過程でさらに味わっていく、これが上手な食べ方。冷めるほどにうまさが出てくる。薄くなる時にさらに真の味が出てくるんだよ。スープ割りというのもあるけど、うちではやらない。スープを新しく入れるとまた味がたっちゃう。」 スープが冷める味わいの中に、また妙味があるというのだ。 続けて「つけ麺の汁に水なりお湯を入れて薄めて飲む。栄養があるしうまい。麺もぎゅーっと絞って一滴も水を残さないというのもあるけど、下に少し水が残るくらいあると麺もくっつかないし、最後にあまった水を汁に入れて飲める。これが理想の食べ方。」 はじめて聞くことばかり。この食べ方、言うなればザルそばの底にたまった水で、つけ汁を割るというワイルドな感じ。 佐野実が微妙な反応を… 「生卵を入れたら、また最高。私は白身のなめらかさでどんどん食べて、黄身を最後に食べる。私のこだわりはそれで、卵を入れて黄身が崩れるともうひとつ、なんてね(笑)。」 それに対して佐野実氏が「山岸さんのつけ麺へのこだわりを感じますね。」と、山岸流の本来の食べ方での、味については言及していないのが興味深い。まさかゴッドファーザーの食い方を、佐野氏は「…微妙」とか思ってるんじゃないでしょうね? そんなゴッドの食い方を真似して食べてみたんですが、極楽浄土というよりは異次元に引きこまれるようなすごい味わいでした! 卵を入れたら特に。いや、この食べ方がということではなく、熱いのか冷たいのかわからないつけ麺という料理は本来、次元の狭間からやってきた物体Xのなのかも、と思わされた次第。つけ麺のポテンシャルを引き出し、そこまで慈しめる山岸氏は、やっぱり高次の存在なんでしょうか。すごい人です、本当に! 文/槇本誠一 山岸さんの現在のつけ麺ブーム批判など、面白い一冊です!

定番シリーズ強化に注力のマック 次なる新メニューは?

新メニューの法則が判明!? 17日、日本マクドナルドが新メニューを発表。特大パテでおなじみの「クウォーターパウンダー」シリーズの新作「BLT」と「ハバネロトマト」の2つがそれだ。今月24日から全国の店舗で販売開始する。 この発表を受け、一部の飲食関連メディア関係者が、そしておそらく少なからぬ数のマック・フリークも、新作に関して一定の法則を見出しつつある。 「先月末から投入された「ポークタツタ」もそうだけど、人気シリーズに別のパテや新たなソースを組み合わせたメニューが続いている。今年のマックは定番の強化から新しいスタンダードを生み出そう、という戦略で新メニューを開発しているんじゃないかな」(業界誌記者) 「クウォーターパウンダーBLT」は、ベーコンレタスバーガーの食材にトマトを加え、「クウォーターパウンダー」の重量系の思想を組み合わせたもの。「ハバネロトマト」は、クウォーターパウンダーのビーフパテがベースで、ソースのみ新たに開発したとみられる。これは、既存のポークパテにジンジャーの利いた新ソースを合わせた「ポークタツタ」と同様の構成だ。 昨年の雪辱を晴らすべく…… 「昨年の”世界のマック”シリーズは業績が芳しくなかった。原田さんは、ゼロから新しいシリーズを生み、それをブランディングしていくことの難しさを実感したのでしょう。なので今年は、すでに確立されたブランドの力を借りることで安全に離陸させようという狙いなのかもしれません」(同) 思い起こせば、原田CEOの前職はアップル・コンピューターの社長。長年の歴史に裏打ちされたリンゴのブランドパワーを活かす形で、同社の立て直しに成功した過去がある。新天地で思うような成果が出せない中で、”原点”へと立ち返ったのかもしれない。 シリーズ強化戦略のその先へ ところで、マックは7月以降にさらに高額な新商品の投入も予定している。これもやはり、既存シリーズの強化路線なのだろうか。 「こればかりは蓋を開けてみないと何とも……原田さんは客に驚きを与えることで、来店者数や客単価を上げよう、と考えているようなので、同じようなパターンで新メニューを作るのも野暮だろう、と考えているかもしれない。というより、もうほとんどのシリーズに新作が投入されているので、必然的に新しいコンセプトを生み出さないと新メニューが作れない状況ともいえる」(同) と、事情通でもはっきりとしたことは言えない様子。ならば長年のマック・ジャンキーである筆者が願望を込めて予想しよう。次のメニューは”全部のせ”系だ。例えば「ダブルクウォーターてりやきチーズチキンビーフポークタツタフィレオフィッシュバーガー」。推定1600kcal。値段は1050円といったところか。マック初の1000円超単品メニューはインパクト抜群、客単価も上がり、今のマックに足りないものをすべて補えるのではないか。 「(笑) まあメガマックみたいなのもあったので可能性が無いとはいえませんが、クルーには相当のスキルが要求されるでしょうね。メニューと違いすぎる、なんて比較画像がネットにアップされますよ、間違いなく」(同) 話題性もボリュームも大満足間違いなしの”全部のせ系”、原田CEOにおかれましては実現に向けて英断のほど、何卒よろしくお願いいたします。 文/林田卓夫 お子様を一流のクルーに育てたい方にオススメ

麻婆カレーブームを仕掛けた闇勢力? B級グルメの都市伝説を追え

印中の代理戦争だった? 「あのメニューの裏側には、かつてインドと中国のアジア覇権をかけた戦いがあったと言われているんですよ。実は印中の代理戦争だったとか」(フードライター) 現在ひそかにブームになっている麻婆カレーをご存知だろうか? カレーと麻婆豆腐をミックスさせたメニューで、店ごとによってスタイルはかなり異なるのだが、いつの間にかジャンクフードチェーンの隠れた定番商品になりつつある。しかも、このメニューには先のフードライターが指摘するような、都市伝説があるという。 華僑とインド人のトラブルから 松屋の「マーボーカレー」は期間限定メニューとして稀に販売し、今年は2月14日から解禁されている。またCoCo壱番屋は7月末までの限定商品として「麻辣豆腐カレー」を販売中。東京チカラめしはややスタイルが違うのだが、同じ皿でご飯をはさむようにカレーと麻婆をあいがけした本格四川麻婆&カレーを期間限定で発売している。 「このメニューは日本に住む、ある有力な中国華僑と、マハラジャの血をひくというあるインド人とのトラブルから作られたと言われているんです。あるレセプションで顔を合わせた二人が、カレーと麻婆豆腐のどちらが上かでもめた。カレーも麻婆豆腐も、どちらもたくさんのスパイスを使った芸術的な辛い料理ですからね。それで二人の息のかかった飲食店で、カレーと麻婆を食べ比べる催しをしたんです」(全国紙文化欄担当記者) 本当の起源はゲーム? 両国は長い国境を抱えることもあり、昔からトラブルが絶えなかったが、料理でまでもめちゃうの? 「ところがその催しに参加していたアメリカ人が、冗談なのか、見分けがつかなかったのか、ご飯にカレーと麻婆豆腐を一緒にかけて混ぜて食べたそうなんです! そうしたら大絶賛。その場にいた人もやってみたら、意外にイケるとなったんですよ。肝心の華僑とインド人は納得しなかったそうですけどね、あんなしょうもない食べ物と一緒に食うなと。そんなグルメ漫画みたいな話があったと言われています」(前出・記者) 同記者が語るには、この催しに参加した人がこのメニューを広めたとのこと。現在でも深く対立している印中だけに、料理の上でだけでも“融和”することができたというのは、ちょっとイイ話だ。 とはいえ、マ―ボーカレーの起源はRPGゲーム「テイルズオブシリーズ」の登場アイテムが初出であり、ゲームとコンビニや飲食店がコラボして実際に販売された、とも言われている。というか、こっちの方が信ぴょう性が高そうなのだが。 まあゲームのアイテムって思うよりも、この裏には国家対立があって…なんて思いながら食べたほうが面白い。とはいえB級グルメにこんな都市伝説があるっていうのに、びっくりですよね。 文/四川栄一 キハチもマーボーカレー作ってる、レシピ載ってる!

嵐・二宮和也を守る「激太り包囲網」に襲いかかる油の誘惑

二宮クン誕生日おめでとう!でも…… 本日6月17日はとてもハッピーな日だ。そう、みんな大好き「嵐」の二宮和也クンの誕生日。このタイミングに合わせて、彼がCMに出演する日清オイリオが、ツイッターの公式アカウントで「CMでは『身近に住んでいる料理好きなお兄さん』を演じてくださっている二宮さん。撮影現場で料理シーンの鮮やかな手さばきと、合間に子役の二人と会話する瞳の優しさが印象的でした」と、撮影中の裏話を紹介している。 料理が得意なタレントは多いが、その芸が祟ってボディラインを崩してしまう悲劇は少なくない。キャイ〜ンの天野ひろゆきなどは芸人なので文字通り”肥やし”にもなるが、アイドルは洒落にならない。料理上手は素敵だけど、油は控えめにしてほしいと切実に思っているファンも多いだろう。 ジャニーズとはいえ”油”断できない 「特に二宮クンは、昨年にも一部で激太りを指摘されているだけに、警戒するファンも多いですね。もちろん、ちょっと太ったぐらいでファンが見限ることはなくて、太った二宮君も受け入れる! という人がほとんどですけど」と話すのは、ジャニーズに詳しい雑誌記者。なんとも羨ましい話だが、世間は意外に世知辛い。「彦摩呂だってきっと昔はファンにそんなことを言われてたんですよ。あの人昔かなりのイケメンでしたからね。それが今やあんなに育っちゃって……ジャニーズタレントとはいえ油断はできませんよ」(前出の雑誌記者) 嵐といえば、先日は櫻井クンが”激太り”を指摘されたばかり。激太りといってもいくらかふっくらしただけのような気もするが、そこは大人気アイドルグループゆえに周囲の目も厳しくなるのだろう。「役作り」「一気に太って一気に痩せるライフスタイル」などと様々な擁護報道も流れたが、理由がどうであろうと一部の人に”太っている”と受け取られてしまったことは確か。さらに他のメンバーまで太ったイメージで語られてしまったら、嵐が超重量級アイドルグループというレッテルを貼られてしまう。より思慮深いファンが二宮の肥満を警戒するのは当然だろう。 他のメンバーも心配している? 「先日、松本潤がセンスの無いお土産で二宮にダメ出しされた、と報じられましたが、そのお土産というのがTシャツやフラッシュメモリー、ドラクエのジグソーパズル等々、食べ物じゃないんです。記事ではマツジュンがピエロになってますけど、あれは二宮を含め他の”激太り”警戒メンバーが食べ物の土産を要求するのをマツジュンがのらりくらりとかわしているのでは、なんて邪推されてますよ(笑)」(同) 意外なところで生まれた、仲間を気遣うメンバーの心温まる感動ストーリー。もちろん妄想だろうが、このような噂が生まれること自体、嵐の人気を物語っているといえる。ファン、メンバーによる「激太り包囲網」は、二宮クンを肥満の魔の手から守り抜くことができるか? ファンは警戒しているだけで具体的に何かしているわけではないし、メンバーにいたっては噂なので多分守り抜けないとは思うが、今後も彼のボディから目が離せない。 文/行方アキヒデ ※画像はstock.xchngより
- Advertisment -

Most Read