ネットニュースで話題になった、ラーメン二郎・野猿街道店2の新トッピング「アブラカタマリ」を食べに行ってきた。断言しよう、めちゃくちゃ美味い! だが、だが…くれぐれもうかつな注文は避けるべし!
■ジロリアンさえびびる激ヤバのトッピング
ラーメン二郎といえば、太麺、オイリーなスープ、たっぷりの野菜、煮豚で人気の店。その圧倒的なボリュームにもかかわらず、老若男女から愛されてきた。一方、ジロリアンと呼ばれる“求道者”たちは連食したり、常人では食べられない「大」を注文するなどしている。
そんな彼らでさえ「やべえ」となったのが。この「アブラカタマリ」。その名のとおり、豚の脂の塊が乗る。ネット上で話題になっていたのは、ハンドタオルのサイズのものがデローンと乗っているものだった。
その脂の塊だけで1000キロカロリーはありそうな…。
■自らの重さに耐えられずくずれるアブラ
筆者が訪れたのは、11月13日木曜、野猿街道店2の夜の部。このトッピングをやっているのは現状でここだけ、というかこの店舗の“発明”なのだ。いままでにも鍋二郎の期間限定復活など、さまざまな企画を行う、二郎のなかでも人気の店舗。
食券を購入してから、行列に並び、10分ほどで席につけた。さらに10分後、「ニンニク入れますか」というコールに対して「ニンニク、アブラカタマリで」とレスポンスしたところ、「はいよー」の声。運ばれてきたそれは、ネットで見たものほどではないものの、白く震える脂の塊だった。
カウンターにどんぶりが置かれると、ブルブルっと震えながら、脂の塊は自重と振動で崩れ去っていく。野菜を山肌に見立てれば、まるで雪崩のよう(写真の白いアブラ部分は、そうやって割れた)。
■アブラはスープの熱を調整する働きも
巨大な脂の塊はスープの熱をすいあげ、全体を食べやすい温度へと調整する。なので、一口目からスープも麺もずずりと吸い上げられた。そしてこれが入ったスープの濃度は、ふつうよりも粘度が高い。崩壊した脂が目の前で、スープに溶け込んでいく姿は、退廃的な美すら感じられた。
アブラカタマリが投入されることで、いままでにない二郎の味わいがあったのは間違いない。たださえオイリーな二郎のスープや麺が、さらなるヨロイをまとい、旨味とのどごしをましているのだ。そしてこの塊、かぶりつくとほのかに甘く、まるでスイーツ(本気!)。
美味かったし、皆さんにもおすすめしたい。だが、だが最終的にアブラの塊が残ってしまい、スープにそれをつけながら完食したのは、辛かった。いや、本当に辛かった。天国と地獄を同時に臨死体験した次第。
参照/ラーメン二郎 野猿街道店2 東京都八王子市堀之内2-13-16
文/原田大
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