ラーメン、ハンバーガー、牛丼、ポテトチップス…そんな脂っこいものばかり食べているあなた、実は匂いがわからなくなっているのかも知れない…。
ジャンクフードを長く食べると、嗅覚が衰える危険性があるという研究結果が衝撃を与えている。米国フロリダ州立大学のニコラ・スティーボー博士の研究によれば、2グループのラットで、一方には高脂肪な食事を、もう一方にはふつうの食品を与えたところ、前者のマウスに嗅覚の低下が見られたという。おまけに、高脂肪食を止めても、嗅覚が回復されなかったという…。
マウスは、6ヶ月の実験期間中、特定の臭いがしたら水が与えられることを学習させられた。だが、“ジャンクフードマウス”はその学習に時間がかかった。嗅覚が低下していたからだ。また別の匂いを認識するのにも時間がかかったという。
そしてこのマウスに健康的な食事を与えて見てみると、体重も減り、血糖値が低くなったが、嗅覚能力だけは回復されることがなかったのだ。ジャンクフードばかりを食べている僕ら、もう手遅れなのか。
また研究者らによれば、嗅覚がダメになると、腐っていたり変なものが入っていたり、健康に良くない食べ物に気づかないリスクが増加するとのこと。ジャンクフード漬けの我々が嗅いでいる世界は、気づかぬうちに色合わせていたというわけだ…。いやあ知りたくなかった!
文/原田大