ふなっしー、くまモンが圧勝しているゆるキャラシーンだが、いまだキャラクターは増加しており、シーンの飽和化が進んでいる。先日は大阪市が増えすぎたゆるキャラの“殺処分”ならぬ整理を宣言して話題になっていた。たしかに全国のキャラを見てみると、ここまできたか…というものが何匹も。とくに「死」がモチーフになったキャラたちもおり、全然ゆるくないのだ。
北海道のゾンベアー
腐った死体のクマというルックスでドラクエ感あふれるゆるキャラ…。公式設定としては「北海道中をねり歩きながらぬいぐるみの自分を可愛がってくれた持ち主の男の子を探している・・・ゾンビのくまちゃん『ゾンベアー』探し続けて70年、ボロボロになりながら歩いていて壊れそうになると誰かが助けて直してくれたりする」とのことなので、ナマモノではないようだ。でも、設定が怖すぎてユルくなさすぎます!
宮城県の落ち武者くん
宮城県大崎市岩出山の非公認キャラなのだが、もう設定からして狂ってます。「大崎一揆の時大崎家家臣であった落ち武者くんは民と一緒に一揆に参加し奮闘したが頭に一本の矢が刺さり岩出山の地で長い眠りについた 東日本大震災が発生した時みんなに笑顔と希望を持ってもらう為現在に復活した」とのこと。さらに詳細プロフィールを見てみると「容姿:生首(人に憑りついて移動)」ってコエ〜。「伊達政宗について:恨んでいない」ってのもコエ〜。
神奈川県のおちむん
ゆるキャラ界におちむしゃブームでもきてるのか、神奈川県の鎌倉市にも落ち武者のゆるキャラがいるのだ。その名は「おちむん」。「鎌倉時代末期、倒幕で滅びた鎌倉から逃げ出した武士。逃亡中に何故かタイムスリップして現代に出現」というキャラ。おちむんは死んでこそいないが、戦国時代のなか敵を殺傷した可能性は大、ゆるキャラなのに殺人を犯している可能性も否めない。万一自分が人を傷つけていなくとも、周囲では味方が討ち死にしまくっているのを見てきた、ゆるキャラなのに死線をくぐり抜けてきているのだ。全然ユルくない!
ゾンビに、とり憑ける霊に、死線をくぐってきたサムライ、全然ゆるくないゆるキャラ、これからもっと増えるのだろうか。
文/編集部