カンロ飴が和食を美味しく仕上げる“コツ”だった? 甘じょっぱい飴を使った激ウマレシピ続々登場

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外出自粛が続く中、家族での食事の機会が増え、レシピに苦労している方も少なくないはず。そんな人に朗報なのが甘じょっぱいカンロ飴を使ったスペシャルレシピ! 実はカンロ飴は調味料代わりとして、料理にも使えて、使うともっと美味しくなるのだ。

カンロ飴を使ったレシピは、4月23日より「カンロ飴食堂」の公式サイトに発表されているもので、その意外な実力にSNS上でもひそかに話題となっている。「えっ飴!?」と思うだろうが、よくよく考えてみればそれも納得。

カンロ飴は、砂糖、水飴、しょうゆ、食塩をあわせて加熱して作られているため、江戸前調味料「かえし」にきわめて近いものとなっている。「かえし」は、しょうゆに砂糖、みりんを加えて加熱したものを寝かせる事で旨みが凝縮される調味液。つまりカンロ飴を使えば、味に深みを出せるということだ。またしょうゆとみりんにカンロ飴を入れて一晩置くだけで、かんたんに「かえし」自体も作れてしまう。

今回公式サイトで紹介されている、きんぴらや肉じゃがなどにはまさにうってつけ。カンロ飴に使われている砂糖は、肉や魚などの動物性たんぱく質の保水性を高めるので、お肉がパサパサにならずしっとりと美味しく仕上がる。

それに飴に含まれたしょうゆは料理にコックリとした深い味わいを持たせ、水飴が料理全体に照りを出してくれる。おなじみの飴を入れただけで、料理の仕上がりが変わってくるのだ。

知る人ぞ知るレシピだったカンロ飴の使い方

カンロ飴を料理に使うという発想はたしかに斬新で、いままでは知る人ぞ知るものだった。料理レシピサイトなどを見ると、わずかながらレシピが存在し、アイスクリームや大学芋などが掲載さていて、どれも美味しそう。

そして製造元のカンロ株式会社が2013年に出版した、『カンロ100年史』には「カンロ飴を使った料理」というレシピ集も掲載されており、豚の角煮、すき焼き、洋風肉じゃが、かぼちゃのアイスクリーム、などレシピが紹介されている(もっと早く教えてほしかった!)。

さて今回公式サイトで発表されているのが、「ベーコンと舞茸の炊き込みご飯」「きんぴら(れんこん、ニンジン、ゴボウなど)」「洋風肉じゃが」(料理研究家・角田真秀さんが監修)。中でもとってもかんたんなご飯もののレシピを紹介しよう。

「ベーコンと舞茸の炊き込みご飯」

【材料(2〜3人分)】
米…2合
ベーコン…70g
舞茸…2分の1パック
昆布…3センチ角

※以下Aとする
醤油しょうゆ…小さじ2
酒…大さじ1
カンロ飴…1個

①ベーコンは1cm幅に切る。舞茸は石づきを落として、食べやすい大きさに切る。

②米を研ぎ、炊飯器に入れAを合わせ、水適量(Aと合わせて360ml)にして注ぐ。①と昆布をのせて炊く。

※使用する食材のアレルギー情報をご確認ください。

カンロ飴が「かえし」のような仕事をするために、仕上がりの艶ともちっと感が増して、まるでおこわのような炊きあがりになる。そんなもっちり感はおにぎりにしてもグッド!

と、ちょっとレシピを見るだけで、思わず喉がなりそうだ。そんなレシピは、カンロ飴食堂に順次掲載されていくので、ぜひともチェックしてみてほしい。5月15日には第二弾も公開される。

カンロ飴の「カンロ」は「甘露」。つまり天から降る甘い露という意味で、それを読みやすく親しみやすくカナ表記にして「カンロ」となっている。1955年(昭和30年)に発売されるやいなや、日本的な味わいが消費者をひきつけ「味覚の革命児」と言われたというカンロ飴。それから65年を経て、現代の食卓でもふたたび“革命児”となりそうだ。