FRECIOUS Slat+cafeはコーヒー界のフォースウェーブとなるか UCCと富士山の銘水タッグが新しい潮流起こす

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「FRECIOUS Slat+cafe(フレシャス・スラット+カフェ)」という名前が、コーヒー業界を大きく騒がせているのをご存知だろうか。これは商品名で、UCCグループとウォーターサーバー会社の富士山の銘水株式会社(山梨県富士吉田市)が共同開発した、コーヒーの抽出機能を内蔵したウォーターサーバーのこと。

サードウェーブコーヒー以降、大きな新しいトレンドのなかったコーヒー業界において、コーヒーの抽出機能を内蔵したウォーターサーバーはフォースウェーブ(第四の波)になるのではないか、そう見る関係者もいるほどだ。

最上の水と豆のコーヒーがいつでも飲める

「FRECIOUS Slat+cafe」は9月13日から申し込み受付を開始したばかりで、富士山の銘水のウォーターサーバー「FRECIOUS Slat(フレシャス・スラット)」に、UCCが2015年に発売したカプセル式コーヒーメーカー「DRIP POD(ドリップポッド)」の抽出機能を搭載しており、フレシャスの天然水でUCC上島珈琲のカプセル型コーヒーが抽出できるという画期的な商品。価格は税抜き6万円、レンタルプランは月1200円とリーズナブル。

近年コーヒーシーンでは、本来の味に注目した上質なものを提供するサードウェーブが流行、その一方で、そういった店に行かずとも高クオリテイなコーヒーを味わえるコンビニコーヒーも大ヒット、新しい波が起きている。そして「FRECIOUS Slat+cafe」は、コンビニにすら行くことなく、家庭やオフィスで上質のコーヒーを味わえるという点で、“フォース”と目すことができるだろう。

これまでにもカプセル方式のコーヒーメーカーはあったものの、解決されていない問題は“水”だった。コーヒーをいれるための良い水を常備するには手間がかかるからだ。だが、ウォーターサーバーとコーヒーメーカーが一体化し、美味しい富士山のをいつでも使えるようになったのだ。

コーヒーにおける豆、水という二大要素において、両者ともにハイレベルなものをつねに揃え、いつでも飲めようになったことは、コーヒーシーンにとっても愛好者にとっては革命的なことだろう。

「FRECIOUS Slat+cafe」は上質のコーヒーを、誰でも簡単にいれることができる。普通のハンドドリップの場合、1杯のコーヒーを淹れるのに5分半ほどかかり、そこそこの手間だ。「FRECIOUS Slat+cafe」ではその3分の1程度となる約1分50秒でいれられる。ポットやドリッパーの扱いも簡単で、用意や片付けも不要。それだけに忙しいビジネスマンや主婦などに重宝されるだろう。

コーヒー鑑定士お墨付きの味わい

コーヒー鑑定士の植田恵美氏

またコーヒー文化は、ファッション、アートなどとも関わりが深く“クール”な文化そのもの。それだけにイメージが重要な商品でもある。その点、「FRECIOUS dewo」「FRECIOUS Slat」とはグッドデザイン賞を受賞しており、置かれた空間にすっと溶け込み、単体で見ても素晴らしいデザイン。イメージの点でも、コーヒーカルチャーに両手で受け入れられていく素養を持っていることを指摘しておきたい。

コーヒー鑑定士の植田恵美氏によれば、「FRECIOUS」の水は軟水であるため、ドリップ方式と相性が良く、コーヒーのを味を引き出し口当たりを柔らかくする。また豆の種類ごとの個性を充分に引き出すことができるという。

記者発表会では富士山の銘水の小鹿大輔氏(左)とUCC上島珈琲の大内和夫氏(右)が登壇。


会場ではコーヒーと一緒にどら焼きが提供。和菓子とコーヒーは相性が良い!

同製品に注目していた編集部は、9月13日に開かれた記者発表会に参加、会場では「FRECIOUS Slat+cafe」により淹れられたブルーマウンテンブレンドコーヒーが提供された。ブルーマウンテンは、複雑な味わいを引き出すのが難しいと言われている。だが、提供されたコーヒーは実に香りがよく、ほのかな甘み、バランスの良い味わいで大満足。そして会場にはコーヒーの素晴らしい香りが立ち込めて、多くの取材者たちが香りと味に顔をほころばせていた。

日本のコーヒー消費量は増加傾向だが、サードウェーブやコンビニコーヒー以降は大きなヒットは起きていない。実際に味わってみたからこそ思うのだが、「FRECIOUS Slat+cafe」の味や利便性、デザインは、新しい波の一つを起こすことは間違いないだろう。