カレー激戦区の神田・神保町にある人気店「エチオピア」の人気メニュー「ビーフカリー」を再現した『エチオピア監修 ビーフカリー味ラーメン』が新発売。同店では12種類のスパイスを巧みに使い人々を魅了しているが、カップ麺ではどのように仕上がっているのだろうか。カレー激戦区で生き残り続けてきたその味わいを確かめてみたい!
人気メニュー「ビーフカリー」をカップ麺化。「エチオピア」らしい独特なスパイスの香りと刺激がクセになる
カレー激戦区の神田・神保町で30年以上にわたりカレーを提供し続ける人気店「エチオピア」。巧みに配合された12種類のスパイスと、大量の野菜を長時間煮込むことで作られた食物繊維たっぷりのルーが特徴だ。
辛さレベルのシステムもユニークで、最小レベル0から最大レベル70まで細かく選ぶことができる。ただし、レベル0でも市販カレーの中辛程度はあるので油断してはいけない。なお、裏メニューとしてレベル100が存在するとの噂も……。激辛マニアはぜひとも通い詰めて挑んでみてほしい。
サンヨー食品『エチオピア監修 ビーフカリー味ラーメン』(95gうち麺70g・希望小売価格 税抜220円・2019年8月発売)は、同店が提供する「ビーフカリー」を再現したカップ麺。魅惑のスパイスと書かれているように、「エチオピア」の表現するスパイス感を楽しめるようだ。
作り方は同社「カップスター」と同じで、湯を注いで3分で出来上がり。添付の調味料などもないのでお手軽に作れる。
ふたを開けると、一般的なカレーで連想する香りではなく、カルダモンやクローブの香りが効いた独特な香り。カレーなのにカレーっぽくない。
油揚げの細麺はチキンエキスで味付けをしてスープとの一体感を強化。ルーの邪魔をしないご飯のような立ち位置に仕上がっている。縮れた麺にスープがよく絡み、つるつるとした舌触りで食べやすい。しかし、ラーメンならもう少し麺らしさが主張してもいいのでは、といった無難さも感じるのがもったいない。
その反面、スープはかなり独特の味わいを表現しており、これまでのカレー系カップ麺との差別化はばっちり。丁寧に配合されたスパイスは、口の中で複雑な味を演出し、深みのあるコクを表現。後に残るしつこさはなくキレのある味わいとなっている。
面白いのが甘みと辛味のバランスの良さ。トマトやリンゴの甘みがふんだんに詰まっており、ここだけを感じれば甘口カレー。しかし、スパイスの辛味はピリピリとした辛口カレー。この2つがうまい具合に綱引きをして、最終的に市販カレーの中辛程度のバランスに落ち着いているのだ。
残ったスープにご飯を入れてカレー風にしたり、パンをナンのようにして食べるのもいいだろう。魅惑のスパイスを最後まで楽しんでみてほしい。
全国のスーパー、コンビニで発売中。