“攻めの商品開発”でおなじみの日清食品が、またも看板商品「カップヌードル」の新作を発売した。今度はカップヌードルをピザにしちゃったという『カップヌードル チーズピザポテトマト味 ビッグ』。チーズピザにポテトをトッピングしたトマト味? だとすると、まんまやんけ!(笑) 何はともあれ、食べてみないことにはわからないから食う!!
まあ「トマトピザ」よね…
日清食品(東京都新宿区)というと、近年は“攻めた”商品を開発しているというイメージ。特に同社の看板商品である「カップヌードル」と「どん兵衛」は、まるで開発スタッフの「おもちゃ」のように、あらゆる商品を出しては話題を呼んでいる。中には失敗もあるようで、今年はそんな失敗作3商品を「攻めて迷走。焦って自滅。今度こそ売れてほしい!! 黒歴史トリオ復活」と再販したほど。まあ、売れ行きはお察しだが(笑)。
そんな日清食品が、懲りずにカップヌードルの新商品を発売した。『カップヌードル チーズピザポテトマト味 ビッグ』(100gうち麺80g・希望小売価格 税抜205円・2017年11月13日発売)は、人気のチーズメニューに注目し、男女と合わずに幅広い層から人気が高い「ピザ」をカップヌードル流にアレンジしたという。なぜピザをカップヌードルにしたのかという疑問はあるが、少なくとも商品名の通りなら不味くなりようがない。
しかも、ほぼ同じタイミングで「サザエさん」キャラクターを、「
サザエさんならシーフードだろっ!!!
と、いろいろとツッコミ満載な日清食品の商品展開だ(笑)。
チーズにポテトでビッグときたら、さぞや高カロリーだろうと思っていたが、これが470kcalとそれほどでもない。無印カップヌードルのビッグが439kcalなのだから、許容範囲内だ。
原材料を見ると麺にはポークエキス、スープにトマトパウダー、チーズパウダー、ポークエキス、かやくとしてフライドポテト、チーズ風油脂加工品などなど。このあたりが味を形成していると思われる。
まあ、御託はさておき食べてみるとしよう。まずはフタを開け…
お湯を注いで3分間待つのじゃ!
はい、できあがり。
少なくとも、見た目にはピザ感はまったく皆無。むしろ、チーズドリアとかリゾットみたいな印象を受けた。
さて、まずはポテトをば。
とろけたチーズ風の何かが絡んだホクホクのポテトは非常に美味しい。スープは確かにトマトベースだが、それほどトマトが悪目立ちをせずに、意外とサッパリとした味わいだ。
麺はカップヌードルの麺そのもの。特筆するべきことはない。安定したスープとの絡み方で、カップヌードルの顔とも言うべき誰でも一度は食べたことのある、あの麺である。
見た目はピザをまったく感じなかったが、実際に食べてみると不思議なことに、これは「トマトピザ」なのだ。
これはカップヌードルの「新定番」となるか?
カップヌードルといえば、無印のほかにカレー、シーフード、チリトマトという定番ラインナップがあり、それにSiO、ミルクシーフードが続くという展開。はたして、この「カップヌードル チーズピザポテトマト味 ビッグ」が定番ラインナップとなるのか、それとも「黒歴史シリーズ」に入ってしまうのか、それはわからない。ただ、記者が食べた印象だと、チリトマト味よりもマイルドで、全体的に無難にまとまった味だと思った。ただ、カップヌードルシリーズを食べたいなあと思ったときに、迷わずこれを手に取るかどうかは微妙。ただ、女性には受けそうな味つけであるという印象を受けた。