アメリカではトランプ大統領の支持・不支持をめぐって、別れるカップルや夫婦が急増していると言われている。それも若いカップルから年寄りの熟年夫婦まで、幅広い年代でおこっている現象なのだ。
海外の複数メディアが報じたところによれば、今月7日にも22年間をともに暮らしてきた夫婦が離婚。大きな話題になっている。夫がトランプ支持者であったため、妻が離婚を申し出た形だ。
件の夫婦は、米国ワシントン州ベリンガムに住むゲイル・マコーミックさん(73)と夫のビルさん。先日まで2人で暮らしていたが、アメリカ大統領選をめぐって意見が対立。
ジムさんはトランプ支持者であり、当選には非常に喜び、ゲイルさんにも自分の“正しさ”についてよく語っていたという。だが、これに耐えきれずゲイルさんは家を出て、離婚を求めることになった。
ある米国企業がアメリカ人6400人を対象に行ったアンケート調査では、14%近くの回答者が「親しい人と政治的方向性が異なり別れたことがある」と明らかにしており、“よくあること”ではあるのかもしれない。
とはいえ、他にもこういった事例が増加してきていると言われており、トランプ大統領が海外との軋轢を増やすと同時に、米国の家庭内でも軋轢が増えていっているのかもしれない。
文・高野景子