給料があがるよりも、誰かと愛し合っている方が、幸福感が高いことが、英国ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(London School of Economics)の調査により判明した。
リチャード・レイアド教授らをはじめとする研究チームは、世界各国の20万人を対象に幸せに及ぼす要因についてアンケート調査を実施。幸福感を0〜10段階で分けて、さまざまな事柄についてのポイント付を行ったのである。
その結果、給料が2倍に上がると幸福感は0.2ポイント上昇。ところが恋人ができるのは幸福感が0.6ポイントも上昇したのだ! 独身ノンパートナーの筆者だが、数少ない経験からするならば、たしかにあの高揚感は何事にも代えがたい。
一方で、失業、うつ病や不安障害に苦しむ人々の幸福感は0.7ポイント減少。また離婚やパートナーとの死別などでは0.6ポイント減少している。
レイアド教授はこの調査から、私たちに価値のあるのものは「社会的関係、身体的および精神的健康であること」だとしている。また政府などは、経済的なことばかりに重点を置くのではなく、別の角度からの幸福をつくるための方法に目を向けるべきだと主張。
この調査事態も、幸せの一面にすぎないのだが、とはいえ知りたくなかった気も…。漫画やメディアを独りで消費して喜びを覚えている筆者、その現状はこの調査によって「幸福感低度」であることが判明してしまったわけで。ね、みなさん?
文/高野景子