【1分ミニゲームあり】幽霊の正体、科学で判明 脳科学が明らかにした「ゾッとする勘違い」

1分ミニゲーム『僕の頭の中の幽霊』


タップでスタート!ストーリー:僕はロボット。頭の中に幽霊が住んでいるんだ。幽霊はいつも僕を守ってくれる。でも、幽霊を倒した時、人間の姿に変わるのはなんでだろう…? まあいいさ、幽霊たちよ、いつもありがとう

この記事は「なぜ人は幽霊を見るのか──脳科学が暴く「霊」の正体【最新版】」の読みやすいダイジェスト版です。じっくり読みたい方はロング版はこちら

夜中にふと目が覚めて、「誰かいる」と感じたことはありませんか。振り返っても、もちろん誰もいない。あの背筋がゾクッとする感覚、じつは脳科学でかなりのところまで説明がついてしまうんです。しかも、その正体を知ると、ちょっと拍子抜けして、なぜか親しみさえ湧いてきます。今日は怖がらせる話ではなく、思わず誰かに話したくなる「幽霊の正体」のお話を。

脳を刺激すると、本当に「気配」が現れる

いちばんの驚きはこれです。脳にある「側頭頭頂接合部(TPJ)」という場所に、そっと電気刺激を与えると、実験を受けた人が「すぐ後ろに誰かが立っている」と言い出すのです。しかもその気配は、自分の姿勢や動きをそっくり真似してくるのだとか。まるで影武者ですね。

このTPJは、「自分はこの体の中にいる」という感覚をまとめている司令塔のような場所です。ここが少し混乱すると、脳は自分自身の体の地図を「別の誰か」と取り違えてしまいます。つまり背後に立つ気配の正体は、ほかでもない“あなた自身”だった、というわけ。考えてみれば、私たちが当たり前に感じている「ひとつの自分」も、脳が休まず計算し続けてくれているおかげなんですね。なんだか切なくて、ちょっと面白い話です。

壁のシミが顔に見えるのも、金縛りも

人間の脳は、もともとパターンを見つける天才です。雲や壁のシミが、ふっと人の顔に見えてくる「パレイドリア」も、その働きのひとつ。世に出回る心霊写真の多くは、これで説明できてしまいます。

なぜそんなに敏感かというと、大昔、暗がりにひそむ敵をいち早く察知できた人ほど生き延びてきたから。「なにかいるかも」とドキッとするのは、ご先祖様から受け継いだ優秀なセンサーの名残なのです。

夜中に金縛りにあって、黒い影や誰かの気配を感じる、というのもよく聞く話ですよね。あれは「睡眠麻痺」といって、心は目覚めているのに体だけがまだ眠っている状態。このとき、人は驚くほどリアルで恐ろしい幻を見やすくなることが、研究でわかっています。寝室に現れる“夜の訪問者”の正体は、その多くがこれだと考えられています。

“聞こえない音”が幽霊を生んでいた

極めつけは、こんな事件です。あるイギリスの技術者が、職場でいつも強い不安を覚え、ついには灰色の人影まで見るようになりました。ところが原因を突き止めてみると、犯人はなんと換気扇。人の耳には聞こえない19ヘルツの低い音(インフラサウンド)が出ていて、それが彼の眼球をかすかに震わせ、視界の隅にぼんやりした影を作り出していたのです。換気扇に手を入れたら、幽霊はあっさり消えてしまいました。なんとも人騒がせな“犯人”です。

ちなみに「ここは出るらしい」と先に聞かされていると、脳はその気になって、ささいな物音や冷たい空気まで“証拠”として集めはじめます。怖いと思って入った部屋ほど幽霊が出やすくなるのには、ちゃんと理由があったんですね。薄暗さや、ひんやりした空気、よどんだ雰囲気も、その不安をそっと後押しします。

それでも、体験は「本物」です

こうして見ていくと、肉体を離れた幽霊が実在するという科学的な証拠は、今のところ見つかっていません。でも、人が「見た」「感じた」という体験そのものは、まぎれもなく本物です。だから科学者たちの問いも、「幽霊はいるの?」から「なぜ見えるの?」へと、静かに移ってきました。

幽霊とは、外の世界で見つかるのを待っている何かではなく、私たち自身の脳の不思議をのぞく、とっておきの入り口なのかもしれません。次に背筋がゾクッとしたら、「お、いまTPJが働いたかな」なんて思えたら、夜道も少し楽しくなりそうです。もっと深く知りたくなった方は、ぜひロング版ものぞいてみてください。

編集部: