パナソニック「ドルツ」が8年ぶり刷新!歯間ケアを極めた新フラッグシップモデルが登場

パナソニックは、音波電動歯ブラシ「ドルツ」シリーズを8年ぶりにフルモデルチェンジし、その集大成となる新フラグシップモデル「W音波振動歯ブラシ スマート(EW-DT88)」を9月上旬より発売します。独自の技術を進化させ、磨き性能の限界に挑んだ本製品は、特に歯間の歯垢除去力において同社従来品比で200%という飛躍的な向上を実現したとのこと。

そんな新しくなった「ドルツ」の実力を確かめるべくメディア向け体験会に参加してきました!

■ 高まるオーラルケア意識、鍵は「歯間」にあり

日本では高齢化が進み、「健康寿命の延伸」が大きな社会的課題となっています。それに伴いオーラルケアの重要性も広く認識されるようになり、富士経済の調査によれば、国内のオーラルケア市場は2030年には4408億円規模まで成長すると予測されています。

特に意識が高まっているのが、日常的なセルフケアです。厚生労働省の調査では、フロスなどを使った歯間ケアの実施率が2016年度の約3割から2022年度には約5割へと大幅に上昇。パナソニックの調査でも、電動歯ブラシ購入時に「歯間がよく磨けること」を重視する声が最も多く、歯間ケアが現代のオーラルケアの中心的ニーズであることがうかがえます。

こうした背景のもと、パナソニックはこれまで「到達点に達した」とも見られていた電動歯ブラシの性能、その中でも特に「歯間ケア」に焦点を当て、今回のフルモデルチェンジに踏み切りました。

■ 核心技術:進化した「W音波振動」と新開発「歯間フィットブラシ」

新モデルの心臓部となるのが、パナソニック独自の「W音波振動」機能の進化です。これは、2つの異なるモーターが生み出す動きを組み合わせた、特許出願中の独自技術なんですよ。

リニア音波振動:歯周ポケットや歯面に沿ってヨコ方向に毎分約31,000ブラシストロークで振動し、歯垢を効果的に除去します。

新フロス音波振動:歯間に入り込むタタキ方向の振動を、従来の毎分約12,000から約20,000ストロークへと大幅に強化。歯間に潜む歯垢をパワフルにかき出します。

この2つの微細で立体的な動きを同時に発生させることで、手磨きでは決して再現できない、卓越した磨き心地を実現。

この進化した振動を最大限に活かすのが、新開発の「歯間フィットブラシ」です。先端2列に山切りの植毛を施し、極細毛とひし形毛をハイブリッドに配置。磨き残しがちな歯間や奥歯の奥まで的確にアプローチします。約1年間、30万通り以上の組み合わせから試作を重ねて生み出された、まさに技術の結晶なんです。

ビューティ・パーソナルケア事業部 パーソナルビジネスユニット パーソナル商品部 オーラル商品設計課の前川和也氏、プロタクトイノベーション本部 デザインセンター AD2部 パーソナル課の山村有史氏、ビューティ・パーソナルケア事業部 パーソナルビジネスユニット パーソナル商品部 オーラル技術開発課の中崎真太郎氏による開発秘話トークセッションも行われました。この写真ではわからないのですが、しゃべっている最中に衝撃の事実に気づきました。全員歯がとても美しいんです。後で直撃すると、ドルツを愛用する皆さん、歯医者さんに行っても磨き残しがなく褒められるそう! 地味に大きな衝撃を受けました!

■ ユーザーに寄り添う、日本のためのデザインと操作性

今回のモデルチェンジでは、本体設計も全面的に見直されました。開発にあたり、ユーザーの頭にカメラを付けて歯磨きの様子を徹底的に分析。そこから得られた「電動歯ブラシはゴシゴシ磨かない」「下の歯を磨く時間の方が長い」といった知見を設計に反映しました。

欧米人に比べて手が小さい日本人でも持ちやすいように本体はスリム化され、質量も約95gへと軽量化。持ち手の下部をシェイプさせることで、手のひらにしっくりと馴染むフィット感を実現しています。このスリム化は、小型で高性能な「フロスモーター」を新たに採用し、2つのモーターを上下に配置するという機構設計の刷新によって可能になりました。

さらに、好評の「ブラッシングナビ機能」も大きく進化。「磨きながらだと光が見えにくい」というユーザーの声に応え、本体のリングだけでなくブラシの柄まで光るように改良されました。これにより、押し付けすぎ(赤)・動かしすぎ(黄)・適切な角度(青)が視覚的に分かりやすくなっています。このブラシを透明化する設計には、なんと約3年もかかったそうです。

記者たちの体験コーナーもあり、実際に試してみました。筆者は通販で買った安い電動歯ブラシを使っているのですが、体感が違います。ヘッドが柔軟にフィットするため、歯にブラシ面がしっかりと届きます。そして密着することで歯茎へのマッサージ感も極上でした!

赤い色の人口プラークを歯型に塗り、手磨き(左)とEW-DT88(右)で磨き比べたものです。30秒でEW-DT88は真っ白に磨き上げ、一方で手磨きでは全然プラークが落ちていませんでした。

■ 多彩なモードとアプリ連携で、あなただけのオーラルケアを

多彩なモードに加え、専用アプリと連携することで、よりパーソナルなケアが可能です。アプリでは、リアルタイムでの磨き方ガイドや、自分専用コースの作成、日々の歯磨きデータの記録などができ、正しいブラッシング習慣をサポートしてくれます。

■40年の歴史と技術がここに集結

ドルツの歴史は、1977年の1号機から始まる「歯周ケアへの挑戦の歴史」でした。40年以上にわたる研究でたどり着いた理想の「横磨き」に、電動シェーバーで培ったリニアモーター技術、そして今回の新技術が加わり、まさにパナソニックの技術の集大成と呼べるモデルでした!

ドルツシリーズの歴代モデルも展示されていました。
編集部: