バブル崩壊後の厳しい経済状況下で就職活動を行った「就職氷河期世代」。現在も、その影響を受けて不安定な雇用状況にある人も多く、また厳しい社会情勢がそんな人々に追い打ちをかけているのが現状です。
そんな中、厚生労働省は「就職氷河期世代支援に関する行動計画 2024」を打ち出し、そうした人々を支援するため、俳優の風間俊介さんを広報キャラクターに迎えるなど、様々な取り組みとキャンペーン活動を強化しています。
俳優・風間俊介さんへの就職氷河期世代に関するインタビュー・メイキングコメントでは、風間さんが当時の就職活動の厳しさを振り返っています。
「もし自分が芸能界にいなかったら、希望の仕事に就けず、同期も少ない中で、不安や孤独を感じていたかもしれません」と語っています。そして、現在も不安定な状況にある方々に向けて、「年齢を重ねるごとに、新たな一歩を踏み出すことは難しくなるかもしれませんが、勇気を出して一歩踏み出せば、未来は必ず開けていきます」と力強いメッセージを送っています。
では、具体的にどのような支援があるのでしょうか?
ハローワークでは、就職氷河期世代専門の窓口を設け、正社員就職を目指した様々な支援を無料で提供しています。キャリアコンサルタントによる個別相談、スキルアップのための職業訓練、求人紹介など、一人ひとりの状況に合わせたきめ細やかなサポートを受けることができます。また、ハローワークには地域密着型の企業からの求人も多く寄せられていますので、地元で働きたいと考えている方にもおすすめです。
地域若者サポートステーション(サポステ)では、働くことに不安を感じている方や、就職活動の準備ができていない方を対象に、就職に向けた準備から、職場定着、そしてステップアップまでを継続的に支援しています。コミュニケーション講座やビジネスマナー講座、職場体験など、様々なプログラムを通して、自信をつけながら就職活動を進めることができます。
さらに、ひきこもり状態が長引いている方や、経済的に困窮している方など、様々な事情を抱えている方には、ひきこもり地域支援センターや自立相談支援機関が相談窓口となっています。専門の相談員が、あなたの状況に合わせて、住まいの確保、就労支援、生活困窮者自立支援制度の利用など、必要な支援につなげてくれます。
「もう年齢的に…」と諦めていませんか? 就職氷河期世代の支援は、年齢制限を設けず、幅広い年代の方を対象としています。ぜひ、この機会に、厚生労働省の支援制度を活用し、新たな一歩を踏み出すための一歩として、特設サイトを見てみるのもいいかも知れません。
厚生労働省の特設サイトでは、風間さんのメッセージ動画や、より詳しい支援情報もチェックできます。