新型コロナ流行下で耳のトラブル増加も AIデジタル補聴器が今求められるわけ

フィリップス『最新デジタル補聴器体験会』が、10月11日、タレントの関根勤さん(68)をゲストに迎えて開催された。

イベントの開催されたこの日は、デジタル庁が制定した「デジタルの日」(10月10日・11日)にあたり、その理念は「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」を目指すというもの。フィリップス補聴器の「人とつながる、世界とつながる」というコンセプトがこの祝日と合うことから開催されている。

今回取材をして驚いたのは、世界的な聴覚ヘルスケア企業のデマント・ジャパンが2021年3月3日から発売したという、AI音声処理技術を搭載したフィリップスの補聴器の性能だ。ゲストの関根さんの体験から、その技術の凄さと有用さを感じた報道陣も多かったはず。

若者にも広がる補聴器需要

ゲストの関根さんは現在68歳(!)。氏によれば60歳を越えたあたりから、耳が遠くなってきたことを実感してきたという。たとえば、テレビの音が大きくなってきた他、妻と内緒話をしているつもりが氏の声が大きいため『聞こえるから!』と怒られたというエピソードを披露。

最近では、2歳のお孫さんとのテレビ電話をすることが多いが、その言葉をよく聞こうと「すごく疲れるんですよね(笑)。まだ、大丈夫なんですが、補聴器をつけたらもっとわかりますかね」と語った。

このような聞こえづらさの問題は年配者だけのようにも感じるが、最近ではリモートワークでのオンライン会議、スマートフォンの普及による長時間のイヤホン装着などで、若者にも耳のトラブルを抱える人が増えているという。

そして耳の聞こえづらさを抱える人にとって、新型コロナウイルス流行下では、よりストレスフルな状況が増えているという。口元が隠れるマスクの着用、スーパーなどでのパーテーション越しのやり取り、リモートワーク下のオンライン会議の増加など、相手の音声を聞き取りづらい状況が増えているからだ。そんな時代背景により、補聴器はより需要が高まっている。

あらゆる世代に広がっている耳の聞こえづらさについては、フィリップス補聴器の公式サイトで、セルフチェックできるので足してみるのも良いだろう。

寒いギャグでもよく聞こえる!

フィリップスの最新デジタル補聴器「フィリップス ヒアリンク 9030/7030/5030充電式補聴器」には、音声処理技術「AIサウンドテクノロジー」を搭載。AIを使った音声処理技術により、さまざまな環境下において周囲の騒音を抑制して相手の声をよりクリアに届けることができるという。

関根さんはこのAI技術を使ったフィリップス補聴器をつけて、Webによるリモートでの会話を体験。同じ事務所所属のお笑いコンビ、イワイガワ・岩井ジョニ男さんが登場してギャグですべると、「あれ?音声聞き取れなかったかな?」など、軽快なツッコミを披露した。関根さんは、そんなリアクションをとれるほど「すばらしいですね。本当にクリアに聞こえる」と補聴器について絶賛した。

イベントの最後には「これからの時代、聞く力が必要か?」と聞かれると、耳が聞こえづらくなって人の話を聞いていないと「いきなり奥さんから『あなたとは暮らせません』と宣言をされる場合もありますよ。ですから、夫婦が円満でいくためにも、聞く力は必要だと思います」と力説。しかし補聴器のような技術があることにより「年をとることが怖くなくなってきた」とも語った。

高音質の音楽を楽しめる補聴器

付け加えておくならば、補聴器はファッションやライフスタイルに合わせた、様々なモデルが発売されている。今年3月に発売された「フィリップス ヒアリンク 9030/7030/5030充電式補聴器」以外にも、11月にAI搭載補聴器の電池タイプ「「フィリップス ヒアリンク 9030/7030/5030ミニ RITE T」が発売。
ユーザーは充電、電池タイプから好みのスタイルを選ぶことができる。

そして「フィリップス ヒアリンク 9030/7030/5030」はIoT対応補聴器としてBluetooth(R) 低エネルギー(BLE)を搭載し、補聴器をiPhone(R)やAndroid(TM)スマート端末(※1)に接続し、電話、ビデオ通話、音楽などから直接ストリーミングして、よりクリアな音質で楽しむことができるのだ。

新たに音楽プログラム「HiFi音楽」も搭載され、従来の補聴器が見落としていた音楽に含まれる微細な音を補うことで、より広い周波数帯域と音楽のダイナミクス(音の強弱)を捉え、低域・高域を正確に増幅。その結果、同機種を使う際には、より高音質な音楽を楽しむことができるというから音楽ファンにとってはうれしい機能だ。

本体カラーはベージュ、グレー、ブラックなど計6色があり、自分のファッション、肌、髪の色に合わせることが可能となっている。

編集部: