リモートワークで体調不良が増えている? 「自粛痛」にはいち早いケアが大切

新型コロナウイルスの猛威の中、生活様式の変化による不調を訴える人が増えているという。そんな興味深いレポートを、ニチバン株式会社がプレス向けオンラインセミナーで発表した。

同社はこれを「自粛痛」と定義し、20~60代の男女500名を対象に調査を実施。「身体の不調を感じるか」という質問に対して3割以上が「感じる」と回答。年代別では、20代で「感じる」と答えた人の割合が46%と最も多く、若年層の多くが不調を感じていることが判明した。

「コロナ前と比べて不調を感じる」と回答した344名のうち、具体的な不調が「目の疲れ」(59.3%)、「疲れ・だるさ」(57%)、「肩こり」(53.8%)となっており、不調を感じている人のうち「不調が慢性化している」という人の割合は約6割にものぼっている。

気になるのが、これらの不調への対処法だ。レポートによれば「ストレッチ」「マッサージ」「湿布などの外用鎮痛消炎剤」という回答が多く、一方で「我慢する」(27%)。「(対処法は)特にない(10.8%)」のように、対処をしていない人が約4割近くとなっている。

不調の慢性化を訴える人たちがいる一方、不調を放置する人も多いというわけだ。

自粛痛の原因は?

ニチバンのセミナーには、内科医で生活習慣病などを専門とする工藤孝文医師が登壇。工藤医師も自身の現場体験として、自粛痛に悩む患者が増えていると感じているそうだ。

工藤医師は在宅ワークにおける姿勢が原因で、肩こりや腰痛につながっているのではないかと指摘。オフィスと違って専用デスクがない環境において、ソファや床に座っての作業することにより姿勢が悪くなり、不調を招いているのではないかという。

さらに工藤医師は「マスク」も原因のひとつではないかと推測。マスクを着けると呼吸がしづらく口呼吸となり、身体の緊張状態が続くため、肩が凝りやすくなるという。

また夏ならではの原因として寒暖差についても言及した。クーラーにより室内と屋外の寒暖差が大きくなり、自律神経が乱れることで、肩こりや腰痛だけではなく、頭痛、不眠、食欲不振、便秘、下痢など様々な不調につながるという。

結局、自粛痛はこれらの複合的な原因によるものだと言えるだろう。では対処はどうするべきなのか。

同医師によれば、痛みを放置したままでは、仕事のパフォーマンスに大きく影響し、気分が落ち込みやすくなる。またそういった自身のネガティブな状況が、さらに自粛痛を悪化させる、負のスパイラルに陥ってしまう。

だからこそ自粛痛に対して、我慢するのではなく、なるべく早くケアすることを推奨。痛みに対してきちんと対処することで、負のスパイラルを発生させないためだ。たとえば肩こりや腰痛などの痛みには、湿布でケアする“湿布ファースト”が大事だという。

痛みのケアはとにかく早く

同セミナー内ではニチバンのコンシューマー営業本部ブランドマーケティング担当者が、昨年11月に同社が発売した鎮痛消炎テープ剤「ロイヒ膏™ロキソプロフェン」(第2類医薬品)を紹介。

同商品は鎮痛消炎剤成分ロキソプロフェンナトリウム水和物を配合。24時間効果が持続、1日1回の使用で肩こりの痛みや腰痛に効く、無臭タイプで人と会う時でも気にせず使えるといった特徴があるという。

同担当者も“湿布ファースト”を推奨。また湿布の利用者は中高年以上が多いため、今回不調を多く訴えていた若年層に対しても湿布による早めのケアをしてほしいと訴えた。

編集部: