リモートワークは健康維持が難しい 健康リスクを減らせる簡単な方法とは!

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緊急事態宣言解除により減少したとはいえ、それでもテレワークを継続する企業も多い。だが、そこで心配されているのは生産性よりも、社員の健康リスクだ。自宅で仕事をするようになったことで、運動時間が減少する一方、座位時間が増加するなどを理由に健康リスクが増加していると言われている。だが、ちょっとしたことで、そんなリスクを下げることができるのだ。

6月18日にオンライン・ライブ配信形式で開催された、ネスレ日本によるメディア向けウェビナー「なぜなに!?コーヒーパワー“新しい日常編”」では、新しい生活様式下における健康維持について、多数の役立つ報告がなされていたので紹介しよう。

1日3杯のコーヒーが生活習慣病リスクを軽減

同ウェビナーでは、「“おうち時間”を健康的に送るコツとは!?-健康診断項目と活性酸素の関係-」と題して、品川イーストワンメディカルクリニック院長で医学博士の板倉弘重氏が講演を行った。新しい生活様式により、テレワークやインターネット通販が増え、運動量が低下、人との関わりが少なくなっているという。それにより生活リズムの乱れや偏った食生活が顕著に表れてきていると指摘した。

そんな乱れた生活の中では、活性酸素の過剰発生が起こりやすく、動脈硬化や循環器疾患、2型糖尿病の発症要因となりかねないという。生活習慣病リスクが高まっているというわけだ。

そこで板倉氏は「生活習慣病のリスクを低くするため、慢性疾患と戦うポリフェノールを摂取していく必要がある」と指摘。「食生活に上手に取り入れることで、活性酸素と戦う力として役立てることができる」という。

板倉氏によれば、だが日本人はポリフェノールの摂取量が少なく、理想的な摂取量には至っていないという。そんなポリフェノールを効率よく摂取できるのがコーヒー。目安として、「コーヒーの摂取量を1日3杯にすることで、理想のポリフェノール量となる。3杯を目安にコーヒーを飲むとよい」と訴えた。

こまめな座位の中断が重要

農学博士で、ネスレ日本ウエルネスコミュニケーション室の福島洋一室長は「コーヒーと健康」について講演。コーヒーを1日3~5杯飲む人は脳卒中のリスクが低く、また、飲む量が多ければ多いほど2型糖尿病のリスクが低いという。

テレワーク下では飲酒量の増加も報じられているが、福島氏は「コーヒーを飲んでいる人は、アルコールを飲んでもγ-GTPの上がり方が低い(肝臓への負担が少ない)」ことを指摘、テレワークで酒量が増えている人にとってもコーヒーは有用だというわけだ。他にも「コーヒーでポリフェノールを多く摂取している女性はシミスコアが低い」「短い昼寝前にコーヒーを飲むと記憶テストの間違いが減る」といった、直接関係ないにせよ、役立ちそうな情報が語られていた。

そして、そんなふうにコーヒーをまめに“いれる”こと自体が健康につながるかも知れない。

新しい生活様式におけるテレワーク下では、中断の無い座位行動が増加。もともと日本人は欧米諸国に比べて座位時間が長いとされており、この座位時間が長いほど循環器疾患脂肪リスクが上昇、メタボリックシンドローム発症リスクも高まるという。

だが海外での研究データのよれば「30分に3歩くことを繰り返した結果、1週間で中性脂肪が抑制されることがわかっている。また他の調査では、30分ごとに座位時間のブレイクをとる人は抑うつ、不安感が少ない」と指摘。つまり、運動をしなくとも(運動自体は健康維持に必要だが)、ほんのちょっとだけでも、座ることを中断すれば、健康維持につながるということだ。キッチンにコーヒーをいれに行くだけで、健康リスクを低下させることにつながるのだ。

上記の情報は、今現在テレワークの人だけではなく、テレワークから再び会社勤務になった人にも役立つはず。1日3杯のコーヒーや、こまめな立位、ぜひとも心がけてはいかだろうか。

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