「井上臓器」はホルモン新四天王の評判ニューカマー 朝締め極上の豚ホルモンがリーズナブル、口コミで人気に

「井上臓器」というこの衝撃的なネーミング、実はこれ、現在B級グルメシーンでにわかに口コミが増加し、評判となっている店舗の名前だ。

B級グルメがひしめく東京・亀戸。「亀戸ぎょうざ」「ラーメン二郎亀戸店」などの人気店が立ち並び、ここ10年程で全国区になってきたのがホルモン系焼肉店だろう。「亀戸ホルモン」を筆頭に、そこからの流れを組む「ホルモン青木」「初代吉田」など、都内トップクラスのものが食べられる“ホルモンの聖地”だ。

そんなシーンに突如躍り出てきたのが「井上臓器」。他店は牛ホルモンだが、同店は朝締めの豚ホルモンをメインにしているのが大きな特徴だ。

もともとは「炭火焼肉 きっちょう」として営業していたが、2019年10月にこの店名にリニューアルオープン。というのも、埼玉県川口市にある同名のホルモン精肉・卸売「有限会社 井上臓器」に、同店オーナーが出会ってその味に感激。“もっとみんなに知ってもらいたい”という想いで頼みこみ、ホルモンの仕入れと、店名を使うことの許可を得たのだという。

ロースやカルビのような精肉ならば誰でも金さえ払えば入手できるが、ホルモンなどの内臓系の肉は、独自のルートと関係性を持っていないと、良質のものは入手できないと言われている。それだけに井上臓器の味に期待できるのは間違いない。評判のお店に早速行ってみた!

レバーとハツが評判のメニュー

豚のホルモンというと、なんだか匂いがというイメージもあるが、同店のものはオリジナル井上臓器から仕入れてくる朝締めのものだけに、口コミをみても匂いがないことで大きな評価を受けている。むしろホルモン好きから言わせれば、爽やかな香気がするというほどだ。

同店イチオシのメニューがレバーとハツだ。フレッシュでくさみの無いのだが、一方で味はとっても濃厚。独特のコクはそのままに、こんな旨味の凝縮したレバーはそうそう食べられるものではないだろう。

ハツ(心臓)もすごい。写真を見ていただければわかるのだが、まったく肉がダレていない。そんな新鮮なものだけに、最高にコリコリとした味わいと、ほのかなで上品な甘味を楽しむことができる。

そしていずれも390円(税抜)。そんな値段でこんなトップクオリティ!

そして指摘しておきたいのは、埼玉県のオリジナル井上臓器のものが上質なだけではなく、亀戸のこの店での下処理が巧みなことだ。内臓肉の特質をしったうえで血抜き等を丁寧に行っているからこそ、この味が出せるのだ。

こんな極上ホルモンを楽しむうえで、ぜひとも頼んでいただきたいのが、「薬味3点盛り」(100円)。「むげん辛ニラ」「幻の味噌」「特製ネギ塩」がセットになっていて、どれも肉をより美味しく感じさせてくれる逸品だと評判だ。(店員さんによれば、むげん辛ニラだけで酒を飲む人もいるほどで、これだけでも美味しい)。

低温調理のホルモン刺しがめちゃくちゃ美味い

筆者としておすすめなのはホルモン刺しだ。3点盛りはタン、ハラミ、ハツで税抜999円。5点盛りはタン、ハラミ、ハツ、ガツポン、コブクロ刺しで、税抜1800円とこちらもリーズナブル。“刺し”といってもちゃんと低温調理をしており、フレッシュな味わいをギリギリまで残した、安心で美味しい仕上がりとなっている。

タンやハラミは、マットでシルクのような舌触りと、甘い脂肪と肉の味わいを楽しむことができる。コブクロはさわやかな香りと、シコシコとした味わいがとても楽しい。

そんな“生”系メニューが好きな方には、豚のレバーを低温調理した「下町のフォアグラ」がおすすめだ。一見レバーパテのようだが、これはシンプルにレバーを調理しただけのもの。だが、朝締めのものを使っているので、レバーなのにまるで乳製品のような極上の味なのだ。

よそにはあまり無いメニューが「ホルモンの唐揚げ」。タンした、てっぽう、シビレを使っており、部位ごとにことなった食感と甘味を楽しめる。ビールがどんどん進む美味しさだ。

「ドーナツ」(のど軟骨)。コリコリ感と肉感の両方を楽しめる。
「おっぱい」。濃厚な味わいでおすすめ!
睾丸(商品名はもっとストレート)。コリコリかと思いきや、フワフワなんです…。
プレミアムモルツにはこんな文字入りの嬉しいサービスが!

これだけのバラエティにとんだ美味しい豚ホルモンが食べられるのだから、たしかに評判となるのは当然だろう。おまけにほとんどのメニューが390円というリーズナブルさももの凄い。

亀戸のホルモンシーンにおいて、新四天王の一角となるこのお店、ぜひともチェックを! 口コミで評判になっているが、今ならまだお店にも入りやすいはずだ。

追記 東京・八重洲に新店舗も評判に!

亀戸・井上臓器の2号店となる八重洲店がオープンしたので行ってみた! 亀戸店との違いは、こちらは自分で焼くというよりも、串で焼いたものをカジュアルに食べられる。

当然ながら、埼玉・井上臓器のホルモンを使っており、店の職人が丁寧に、最高に美味しいポイントを見切って焼き上げたものが出される。ホルモンは難しい焼き加減難しいだけに、これは嬉しい。

自分で焼くのとはまた違った、美味いホルモンを味わえる八重洲店。東京駅から歩いていける距離にある。

井上臓器 亀戸店
住所/東京都江東区亀戸5-13-7
営業時間/月~金、祝前日17:00~23:30(LO23:00)、土祝日16:00~23:30(LO23:00)
定休日/日曜日
公式ページ/ https://akr9994176483.owst.jp/

やきとん酒場 井上臓器(八重洲)
住所/東京都中央区日本橋3−2−3 第一山本ビル3F・4F
定休日/日曜日
公式ページ/ https://inouezoki-yaesu.owst.jp/

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