「96 NIKUHOLIC(ニクホリック)」といえば、2019年11月20日(水)に東京・西麻布にオープンしたばかりの高級焼肉店。完全個室、予約制で1日4組限定、和牛にこだわった極上メニューなど、早くも複数のメディアで取り上げられ大きな注目を集めている。
「96 NIKUHOLIC(ニクホリック)」は六本木のウニ専門店「UNIHOLIC (ウニホリック)」の姉妹店。後者はそのスタイリッシュな店内、ウニをコンセプトにした“尖った”専門店だけに超人気店として知られている。それだけに、「96 NIKUHOLIC」はオープン前から好事家の間で話題となっていた。
また最近の高級焼肉というトレンドも見逃せない。2018年後半から19年前半はタレ焼肉ブームだったが、現在来ているのはシュプリーム(至高)系とも言える焼肉店が少しずつ数を増やしており、そんな流れの中に「96 NIKUHOLIC」も位置づけられるだろう。
2020年の東京オリンピックなどで訪日外国人数が増加。中でもハイクラスの外国人たちは、日本が誇る和牛への関心が高く、そんな彼らのニーズを受けて高級焼肉店がオープンしていると言われている(実際、「96 NIKUHOLIC」は早くも海外のニュースサイトに僅かだが記事が掲載されている)。
そんなインバウンド外国人や、感度の高い日本人たちの間で話題になっている同店は、今後予約を取るのは難しくなってくることが予想される。
焼肉店を超えた至高のメニュー
シュプリーム(至高)系焼肉店の一例として「96 NIKUHOLIC(ニクホリック)」のメニューを見てみよう。
メニューはコースのみで、橙-daidai-”14品 12,000円(税別)、“藍-ai-”16品 18,000円(税別)、“黒-kuLo-”17品 24,000円(税別)の3コース。国産黒毛和牛の種類と部位は、メニューに合わせシェフが毎日吟味している変動性であり、それゆえ、その日一番美味しい肉に出逢うことができるという。
そして同店の目玉商品は「シャトーブリアンの藁焼き」。1キロ数万円する「シャトーブリアン」を豪快に藁焼きしたもので、藁の強い火により焼き上げられて、香ばしい香りをまとった極上の肉が味わえる。(1万8000円のコースから付いてくる)。
たとえば、ある一日のコースメニューを追ってみると、焼肉店とは思えない、それでいて焼肉店ならではの至高のコースとなっている。
■先付け アワビ出汁を使用した丹羽しめじと白神しいたけのスープ仕立てミモレットと大葉の北海道産黒毛和牛の希少部位しんしん巻
■特選ユッケ 鹿児島県産黒毛和牛のユッケ
■特上タン2種 福島県産黒毛和牛タン元の厚切、福島県産黒毛和牛タン中
■シャトーブリアンの藁焼き
■塩焼き 栃木県産黒毛和牛のハラミ/栃木県産黒毛和牛のいちぼ
■タレ焼き 宮崎県産黒毛和牛のザブトン/北海道産黒毛和牛のしんしん
■逸品 黒毛和牛と鮑の鮑肝ソース仕立て
■お食事 玄米茶で炊いた和牛出汁茶漬け
■甘味 自家製ヨーグルトのジェラート
メニューを読んでいるだけで喉が鳴るラインナップだ。
そして店内は『アジト』をテーマにした雰囲気の異なる2つの個室2部屋のみ(1日2回転の4組のみ)。店内のメニュー、スタッフの制服もシックな印象の「黒」に統一してデザインされており、この内装も評価を受けている。
シュプリーム系はさらに大きなブレイクへ
「96 NIKUHOLIC(ニクホリック)」のようなシュプリーム系焼肉店はその価格や、クオリティの維持の難しさからそう増えるわけではないだろう。だが、今注目されているのは間違いない。まだ知る人ぞ知るトレンドであるため、至高の肉を味わいに行くなら今が良いタイミングかも知れない。