「ごほうび予約」は “1人では入りにくい”に応える、ダイナースクラブの「おひとり様」向け新グルメサービス

ダイナースクラブカードを発行する三井住友トラストクラブが、会員向けの新サービス「ごほうび予約」を2019年10月1日から開始する。これに先立ち、9月24日にメディアセミナー&試食会が開催された。

おひとり様で楽しめる「ごほうび予約」

ダイナースといえば、その名の通り、“食事を楽しむ人”のために設立されたクラブをルーツに持つ。会員もグルメに関心の高いハイクラスな男性が中心で、これまでにも、2人で来店すると1名分のコース料金が無料になる「エグゼクティブダイニング」や、予約困難な人気店のキャンセル情報を提供する「ごひいき予約」といった会員向けサービスを提供してきた。

近年、単身世帯の増加によって“おひとり様需要”が拡大する中で、「美味しい料理を1人でも楽しみたい」「コース料理は1人では行きにくい」といったニーズに対応した新たなグルメサービスとして、「ごほうび予約」を開始することにしたという。

ひとりで食事をする女性が増えていることもあり、エグゼクティブウーマンやワーキングマザーなど、日頃忙しい女性が、頑張っている自分へのごほうびとして、贅沢感の味わえる上質な店舗を厳選した。

高級店では、予約の電話をする際、ひとりであることを告げることにためらいを感じたり、断られるケースもあったりするが、この「ごほうび予約」は、おひとり様歓迎の店ばかりが揃っており、またネットで予約できることもあって、初めての店でも利用する心理的ハードルが下がることも特徴といえるだろう。

プランは、お得な価格で通常のコース内容が楽しめるコースプランと、少食な人やお酒をメインで楽しみたい人向けに軽めの内容にしたライトプランの2種類を用意している。

例えば、歴史ある加賀料理の料亭・日本橋の浅田では、名物のランチメニュー「五段弁当」(5,000円・税別)にワンドリンクと金粉を飾った水菓子をサービス。お得に、より贅沢な味わいを満喫することができる。

また、四季折々に表情を変える広い庭園に立つホテル椿山荘では、日本料理、イタリアン、蕎麦などの店舗が対象となっており、都会のオアシス的な場所で、一流のおもてなしと癒やしの時間を体験することができる。

このお値段で最高の体験ができる!

試食会の行われた、本格ワインとフレンチが楽しめる銀座のワインバーVindeRêve(ヴァン・ド・レーヴ)では、ライトプランのメニューが披露された。

内容はアミューズ、オードブル盛り合わせ、パン、スペシャリテ(アスパラとハマグリのマリニエール)に白ワイン1杯のセットで、6,050円(税・サービス料込)。旬の無農薬野菜など、素材の魅力をしっかり味わえる見た目にも美しい料理と、それにぴったりのワインの組み合わせを堪能できる、まさにいいとこ取りのセットだ。




試食をしたところ、玉葱の甘さが口に広がるタルト、野菜の濃い味を感じられる季節野菜のテリーヌ、なめらかな舌触りのリエットなど、オードブルはどれも印象深い味わい。アスパラとハマグリのマリニエールは、特にハマグリの風味とベルモット酒の香りがマッチした上品なソースを、最後の一滴まで飲み干したいほど。パンにつけていただいたら、手が止まらなくなりそう。

同店は広いカウンター席もあり、ひとりでも気兼ねなく食事を楽しめる、落ち着いた大人向けの空間。オーナーと100種類以上揃うワインや、こだわりの料理について会話をしてみたら、さらに充実したひと時となるのではないだろうか。

サービス開始時点では、敷居の高い料亭や、ひとりでは入りづらいフレンチや焼肉など、東京の有名店を中心に、仙台市、さいたま市、大阪市、福岡市の40店舗で展開。同社によると、当面は100店舗を目標に、全国の主要都市に広げていきたい考えだという。

取材・執筆 あわいこゆき

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