2003年に発売されて以降、長きにわたりレギュラーの座に居座り続けてきた『カップヌードル しお』が、過去最大の進化を遂げて新発売する。従来の“洋風しお味”はそのままに、スモークオイルとブラックペッパーによるスモーキー&スパイシーをプラス! ダブルパンチの味わいは、新時代を駆け抜ける切り札となるのだろうか。要検証!
ド派手に使われたブラックペッパーの刺激とスープに溶け込む燻製の香りに驚き。それでもしおのあっさり感はきちんと保たれている。
これまでの『カップヌードル しお』といえば、具材が充実していることが特徴のカップ麵だった。前回のリニューアルでは、Wチキンと称した炭火焼チキンと蒸し鶏の2種類の肉をメインに、全6種類の具材を使用。最も具の重量が多いこともウリの1つだった。(発売当時)
味の面では“洋風しお味”にこだわり、バジルとオリーブオイルの風味を前面に推したあっさり味が基本。しかし、今回のリニューアルでは、これらの特徴が大きく変わる変更が行われている。
今回リニューアル発売となった『カップヌードル しお』(77gうち麺60g・希望小売価格 税抜180円・2019年4月1日発売)の最大の特徴は、具材やあっさり味ではなく、スモーキー&スパイシー。
ブラックペッパーとスモークオリーブ風オイルを使った、香りと刺激のある味わいとなった。
従来の味からどのように変化したのか、実食しながら確かめてみよう。
お湯を入れて3分。ふたの上で温めておいたスモークオリーブ風オイルをかけて良く混ぜれば出来上がり。ひと手間増えたとはいえこの手軽さはカップヌードルならでは。
ブラックペッパーの香りをほどよく感じる。
ズルズルっと勢いよく吸い込むと、期待通りブラックペッパーのピリッと感が脳に刺激を与えてくれる。さらに、食べる前はあまり感じなかった燻製の香りも、口に入れるとその存在を実感できた。どうやら燻製の香りは全てスープの中に閉じ込められているようで、試しにスープだけで飲んでみると、しっかりと感じることができた。
食べている間は、燻製とブラックペッパーによる香りと刺激のダブルパンチだが、それ以外はこれまで通りのあっさり味。特に、飲み込んだ後は“洋風しお味”とバジルの爽やかな余韻を楽しめる。
繰り返しとなるが、ベースはあくまで“洋風しお味”。スモーキー&スパイシーになったからといって、ガツンと重さが欲しい人には向かないだろう。刺激は増えたのでこれまでのターゲット層とは多少ずれるが、やはりあっさりが好きな人におすすめの味だ。
また、具材も大きく変化し、味付鶏ミンチ、キャベツ、ポテト、スクランブルエッグ、赤ピーマンとなった。味付鶏ミンチ、ポテト、スクランブルエッグはいずれも1cmほどの大きさで食べ応え十分だ。ここまでくるともはや別の商品で販売しても良いのでは? と思うほどのリニューアルっぷり。
「令和」の時代を駆け抜ける新たなスタンダードに抜擢
日清食品は、「カップヌードル しお」、「同 味噌」、「同 欧風チーズカレー」の3種を、新時代のスタンダード味として売り出し中。超人気バーチャルYouTuber「キズナアイ」をイメージキャラクターにプロモーションを行っている。
老舗メーカーと最先端技術のコラボレーションは、新元号「令和」を駆け抜ける突破口となるだろうか。今後に期待だ。
「カップヌードル しお」は、全国のスーパー、コンビニで発売中。