新ジャンルの高アルコール化ブームは一段落した感はあるが、ある意味ではジャンルとして定着したともいえるだろう。その先駆けとも言える『キリン のどごし STRONG(ストロング)』が、発売から1年を経過して2019年1月22日にリニューアル発売される。もともと力強い飲みごたえが売りの同商品が、どのような進化をしてで帰ってくるのだろうか。いち早く入手して、その味わいをチェックしてみた。
力強さに加え、ビールに限りなく近い美味さを実現して帰ってきた!
2018年は「高アルコールビール類元年」とも呼べる年だった。そもそも「高アルコールビール類」とは6%以上のビール類を指す新語だが、さらにアルコール度数が高い7%以上の商品が、なんと新ジャンルだけでもビール大手5社から6ブランドも発売されたのだ。
そんな高アルコールビール類の市場にキリンビール(東京都中野区)が昨年1月に切り込んでいったのが、新ジャンルブランド「キリン のどごし」シリーズの高アルコールビール類『キリン のどごし STRONG』。発売から1年が経過し、よりビールに近い美味さと力強さを備えてリニューアルされた(350ml缶/500ml缶・実勢小売価格 税込約145円/約203円・2019年1月22日発売)。
キリンビールによると、アルコール度数7%以上の新ジャンル商品に消費者が求めるものは「よりビールに近い美味さ」であることがわかったという。そこで同社では、「キリン のどごし STRONG」の特長である“力強い美味さ”に加え、高発酵技術を活かしつつ、原料の配合を徹底的に見直した。そして、ついにビールに限りなく近い美味さへと到達したのだという。
具体的にはアルコール度数7%を維持したまま、大麦を25%増量。これにより力強い飲みごたえが強化されている。さらに高発酵技術と「冷涼ホップ」という冷涼感と涼やかな香りを生み出すヘルスブルッカーホップの使用比率アップにより、爽快なキレを強化。全体として、従来品よりビールに近い美味さを実現している。
見た目も一新。「キリン のどごし」ブランドの定番として定着した!
パッケージデザインは従来品の全面ブラックから大きくリニューアルされ、力強さを表現するブラックを基調に、「のどごし」ブランドのパッケージだとパッと見てすぐに視認できるようなデザインを踏襲。より美味しそうなシズル感のあるデザインで、直感的な「美味さ」を表現したという。
それでは、さっそく実際に試飲して、リニューアル後の味をチェックしてみたいと思う。
「キリン のどごし STORNG」をひと口飲んでみて、これが新ジャンルということを忘れるほど、ビールとの区別がつかない。技術の進歩とはすごいものである。アルコール度数7%というのは、高アルコールビール類の中では控えめなほうに入るが、これでも十分パンチが強い。酒に弱い人なら、350ml缶を1本飲めば酔ってしまうだろう。スッキリとした飲み口も健在で、お小遣いに余裕がない記者にとっては非常にありがたいビールテイスト飲料だ。
おそらく「キリン のどごし STRONG」にとって、これが“平成最後”のリニューアルになるだろう。平成から次の元号へ、高アルコールビール類のブランドとして飲み続けるために、世のお父さん世代は飲み支えていかなければならない。富裕層ばかりがビールの美味しさを楽しめる世の中に一石を投じてくれる、まさに「プアマンズ・ビール」として残り続けてほしいと感じる逸品だ。
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