今、大阪発祥のスパイスカレーが流行っているのをご存知だろうか。皿に盛り付けたカレーの上にさらにスパイスをかける料理のことで、カレーマニアの間で話題となっていたこの食べ方が全国に広まりつつある。この話題にいち早く乗ったのが、カップ麵でお馴染みの日清食品だ。今回は同時発売される3商品のうち『日清焼そばU.F.O. スパイスキーマカレー焼そば』を食べてみよう。
辛さレベルは中辛。クミンの鼻を抜ける香りが印象的
そもそもなぜスパイスカレーが話題になったのだろうか。その理由は大きく2つある。1つはSNS映えする見た目。普段目にするなめらかなルーとは一線を画いた豪快なスパイスの使い方が注目を浴びた。ルーの上にこれでもかと言わんばかりのスパイスをふりかけており、表面にはスパイスの層ができるほどだ。
もう1つは香り立ちのよさ。ルーを作るスパイスとは違い直接ふりかけられているので、ダイレクトに香りを楽しむことができる。そのため、中毒性の高いやみつき感を味わえるようだ。
ふりかけるスパイスは、シンプルなものだとバジルなど1種類から。多いものだと数十種類をブレンドしたものまで幅広い。平成初期の1990年前後に大阪で生まれ、各店で独自のスパイスカレーが次々と生まれているようだ。
そんな流行真っ只中のスパイスカレーをカップ麵にしたのが、変わり種でお馴染み(?)の日清食品。1月22日のカレーの日にあわせて、前日の1月21日に3種類のブランドで発売する。
- 『日清焼そばU.F.O. スパイスキーマカレー焼そば』
- 『カップヌードル スパイスチキンカレー』
- 『日清のどん兵衛 カツオとチキンのWだしスパイスカレーうどん』
いずれも2019年1月21日発売・希望小売価格 税抜180円。
今回はこのうち『日清焼そばU.F.O. スパイスキーマカレー焼そば』の味を検証する。
「日清焼そばU.F.O.」のカレー系フレーバーが発売されたのは、2017年に発売された「日清焼そばU.F.O. チーズカレー」ぶり。その前は2014年と、カレー焼きそばの種類は意外と少ない。
スパイスカレーとはいえ作り方は普段と同じ。中に入っている2つの小袋を取り出し、油揚げめん(中太)がしっかりと浸かるように、内側の線まで熱湯を注ぎ3分待機。
味が薄まらないようにしっかりと湯切りをしたら、「液体ソース」をかけて良く混ぜる。初めに紹介した通り、スパイスカレーはカレーにスパイスをかけたもの。この時点ですでにカレー焼きそばは出来上がっているのだ。
スパイスカレーにするために「あとがけスパイス」を全体にふりかける。中身は、粗びき黒こしょう、赤唐辛子、粗びきクミン、オニオン、パセリの5種類がブレンド。まんべんなくふりかけると、粗挽きクミンのスーッとした香りが広がる。
コシのある中太麺を口に運ぶと、「あとがけスパイス」が口の中でさまざまな刺激を与えてくる。黒胡椒と赤唐辛子の辛さと香り、オニオンの旨味、粗挽きクミンの鼻に抜ける独特の香りがなんとも面白い。
ベースとなる味は、ポークの味わいが広がるキーマカレー。スパイスの邪魔にならないようあえて味は抑えられているのだが、余韻を感じさせる味付けはさすがの技術だ。
かやくは味付肉そぼろとニンジン。
刺激は少々強め。カレーなら中辛程度だ。甘口しか食べられない、という人は避けた方が無難だろう。大阪以外では、まだ流行り出したばかりのスパイスカレー。手軽にどんな味か知りたい人はチェックしてほしい商品だ。
全国のスーパー、コンビニで発売中。