1本でお手軽に酔えるコスパの良さから瞬く間に人気となったSTRONG系缶チューハイ。これまではそのようにアルコール強度を指すのに使われがちな言葉だったが、それも今回で返上だ。『マルちゃん正麺 カップ うま辛辛辛担担麺 STRONG』は「同 うま辛坦坦麺」の3倍の唐辛子と2倍の花椒(ホアジャオ)を使用した激辛坦坦麺。激辛通の記者を唸らせてくれるのだろうか。実力はいかに!?
旨さと辛さのバランスはさすがの高レベル! 刺激強めだが激辛フリークには少々物足りないか……
2016年1月に発売された「マルちゃん正麺 カップ うま辛担担麺」は、昨年1月にリニューアルした際、花椒を増量し痺れるような辛さとなるよう既に改良された商品。今年も更なる味の向上をめざし、具材の一部を食感の良いチンゲン菜に変更するなど再びリニューアルする。
このリニューアルに伴い、派生商品として期間限定で同時発売するのが今回検証する東洋水産『マルちゃん正麺 カップ うま辛辛辛担担麺 STRONG』(124gうち麺65g・希望小売価格 税抜205円・2019年1月14日発売)だ。
商品名は初めて商品を見る人に特徴を伝えるための重要なポイント。しかし、変に凝りすぎるといわゆるネタ商品と捉えられてしまい、堅実な人には避けられてしまうのも事実。すでに当たり前となった”STRONG”を付けることで、強烈なインパクトをイメージさせつつも商品本来のブランド感を損なわないようにしているのだろう。
中にはかやくと後入れの粉末スープと液体スープの計3つ。
かやくのみを入れて熱湯を注ぐ。かやくは味付挽肉、チンゲン菜、いりごま。味付挽肉は1cm程度と大きく、食べ応えがありそうだ。
5分経ったら、粉末スープと液体スープを投入。よく混ぜて完成だ。
花椒の香りがしっかりときいているが、その中に広がるごまの香りをしっかりと感じ取ることができる。
ベースとなる「マルちゃん正麺 カップ うま辛担担麺」は元々ほどよい辛さがあっただけに、唐辛子3倍、花椒2倍は覚悟しておいた方が良さそう。それでは食べてみよう。
まずは通っぽくスープから飲むと、一口でビリッと喉を突く唐辛子の辛さが襲う。だが、辛さの中にごまのまろやかさと旨さに出会える。辛いとわかっていても、何度も飲みたくなる味わいだ。
お次は麺。ズルズルッとスープが飛び散らないよう慎重にすすると、期待通りのなめらかさと弾力がお出迎え。スープとの絡まり具合も程よく、箸を止めない程度に唐辛子の辛さと花椒のしびれを運んできてくれる。
ただ、どちらかといえばごまのまろやかさが勝っており、辛さが中和されている感じ。辛さだけを求めるには少々物足りない。飲み物は不要なレベルだ。
とはいえ、大量の唐辛子と花椒を知らず知らずのうちに摂取しているので、なんだかんだ汗は吹き出てくる。辛さのSTRONG感はいまいちだったが、辛さを手軽に摂取する、という意味では確かにSTRONGだ。
食べ終わって1時間たつが、胃の中がなお熱い。
全国のコンビニ、量販店、一般小売店ほかで入手可能だ。