世界初の市販レトルトカレーとして昭和日本に生まれたあの味が、50周年記念で焼きそばに!『ボンカレーゴールド 中辛風 焼そば』

 

カレーとラーメンは本来日本のものではなかったけれど、ご飯と組み合わせたり、ダシを利かせたりで日本で独自進化を果たした準和食と言える。そんな和カレーを家庭で気軽に湯せん(レンジ)で食べられる密封パウチで誕生したのがレトルト食品「ボンカレー」。50周年を迎えて大塚食品はローソンとコラボ。『ボンカレーゴールド 中辛風 焼そば』が生まれた。

 

昭和のごちそうの香りとタマネギ感溢れる味わい、まずは感覚をよみがえらせるために「ボンカレー」を久々に食べて準備!

1968年に生まれた元祖レトルトカレー「ボンカレー」が50周年を迎えた。先だっての6月26日に放映されたテレビ東京系ドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」では、なんとカレーの本場・インドに進出を目指している様子がレポートされ、大きな話題を呼んだ。冗談のような本当の話。

50周年記念バージョン「ボンカレー50」のパッケージ。素晴らしい

そんな中、「東洋水産 ボンカレーゴールド 中辛風 ヌードル」とともにローソンとのコラボで生まれたのが、東洋水産/マルちゃん『ボンカレーゴールド 中辛風 焼そば』(168gうち麺130g・希望小売価格 税込216円・2018年6月26日発売)。果たしてあの昭和のムードほとばしる味わいは、どの程度再現されているのだろうか。

とは言うものの、記者はしばらく「ボンカレー」を食べていなかった。その記憶も曖昧なので、ここはひとつ温故知新で「ボンカレーゴールド 中辛」を購入、味わって下準備をした。

なるほど、その味は野菜の旨味がメインで、肉感の少ない昭和のカレーの味わい。近年の主流となっている肉感丸出しなタイプとは明らかに違う。その味の核を担っているのは、やはり炒めタマネギか。色はわからないがきっと飴色のそれが、和カレーの醍醐味。片栗粉的な粘度が違う。今となってはかえって出会うことが難しくなってしまった、懐かしのアロマはDNAに訴えかける美味しさ。しかも、中辛だけどきっちり甘い。

 

 

さあ、準備は整ったので『ボンカレーゴールド 中辛風 焼そば』を食べよう。

 

 

大塚食品監修ではあるけれど、「ボンカレーゴールド 中辛」は入っていない!?

ところがパッケージを見ると「ボンカレーゴールド 中辛」は使用しておりませんの注意書き。なぜ!? 衝撃である。わざわざ本物を食べて下準備したというのに…。あくまでもイメージとしての「ボンカレーゴールド 中辛」ということらしい。うーん。

気を取り直して湯入れ3分。かやくはポテト、味付け挽肉、にんじん、タマネギ。

先入れかやくを入れた段階ではカレー風味なし。

しっかり湯切りをして、まずは液体ソース投入。

あ、ボンカレーっぽい醤油ベースの和カレーの香りだ。

そこに粉末ソースを追加すると、確かに香りはかなりボン。

では食べてみよう。なるほど、カレーソースという形容がピッタリ来る野菜ベースのカレー味。このふんわりとしたアロマと粘度の高いソースの組み合わせはきっちりとボン・フィーリング。うまく再現されていると思う。入っていないのに、「ボンカレーゴールド 中辛」。

ということで昭和のカレーがたまに食べたくなるという中高年の人には、涙腺を刺激する味かもしれない。レトルトカレーよりもご飯を用意しなくて済むぶん、さらに手軽なボンカレー味を実現した『ボンカレーゴールド 中辛風 焼そば』。昭和フリークなら、一度食べておきたい。

 

 

入手は先行発売となる全国のローソンで可能だ。

 

 

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清水 りょういち: