【激辛比較検証】夏だからこそ食べたい! 唐辛子スナック菓子食べ比べ 

0

 

暑い夏を迎えると同時に、恋しくなってくる辛いもの――。そんな愛好家たちの期待に応えて(?)、各メーカーから趣きの異なった唐辛子スナックが登場している。今回「辛さは旨さ」と豪語する記者の前に集ったのは、カルビー『こだわりの七味あじ』山芳製菓『熟成明太子味』、そしてアサヒグループ食品『超魔王唐辛子』の面々。本格的な夏の前に、唐辛子界の恋人(お菓子)を見つけておきたい!

 

京都・福岡、そして魔界(?)由来の唐辛子スナック3傑

 

 

まずは、それぞれの商品の詳細を見ていこう。カルビーより、全国のコンビニエンスストアにて期間限定で発売されている『ポテトチップス こだわりの七味あじ』(内容量50g・オープン価格・2018年5月28日発売)

 

こだわりというだけあって、使用されているのは、京都・清水寺近くに店舗を構えて約360年の歴史を誇る老舗「七味屋」の七味唐辛子だ。ただ辛いというわけではなく、唐辛子や山椒といった7つの実の味と香りを贅沢に楽しむことができる逸品。

 

パッケージも、「七味屋」の包装紙に描かれている唐辛子をカラフルにデザインしており、伝統的な日本の味を気軽に楽しめるものとなっている。

 

 

続いては山芳製菓より新発売されている『ポテトチップス 熟成明太子味』(内容量62g・標準小売価格150円・2018年5月21日発売)

 

こちらも福岡が誇る名産品・辛子明太子を全国へ届ける「かねふく」の明太子を、ポテトチップスと融合している。こだわりポイントは、「熟成明太子」というところ。

 

「かねふく」の明太子通販には、熟成液を後からかけるタイプと、すでに漬けているものがあるが、熟成液によって工場出来立ての味にしつつ、漬ける時間に応じて辛さと旨味を引き出すことができる。

 

通常の明太子よりも辛さを楽しめるバージョンということで、期待が高まるところ!

 

 

最後に登場するのは、辛いもの好きにはお馴染みかもしれない、あのシリーズの最新作だ。

 

アサヒグループ食品の『超魔王唐辛子』(内容量13g・小売価格149円(税込)・2018年6月7日先行発売)は、過去に2つのシリーズが発売されており、どちらも食したものを辛さの魔界へといざなってきた。

 

あわせて読みたい

『燃えよ唐辛子』油で揚げた唐辛子に唐辛子パウダーまぶし。素材を活かした激辛というナチュラル志向の新機軸!

大ヒット「燃えよ唐辛子」続篇『大炎上唐辛子』登場! 全国の“激辛大好き戦士”に新たなる挑戦状か

 

今回はその魔界から超魔王が降臨。本当に辛いものは赤ではなく黒いものなのだが、コンビニで見かけても手に取るのすら躊躇してしまうレベルで危険度が前面に出ている商品も珍しい。

 

こちらは、そのまま輪切りにした唐辛子をイカリング感覚で揚げたものに、黒胡椒と麻婆豆腐などでおなじみの花椒が振りかかっている。

 

パッケージにも唐辛子成分が非常に強力なので、お子様に食べさせることやパウダーが手についた状態で目をさわってはいけないという注意書きが。

 

魔王ということで、名作RPG『ドラゴンクエスト』で例えると、シリーズ屈指の大魔王・ゾーマと、「闇の衣」を纏わせたまま戦うレベルでヤバイ商品だろう。……絶対勝てないやつ。

 

いざ唐辛子スナックダンジョンの攻略へ!

 

 

それでは、いよいよ3つの唐辛子スナックの食べ比べをしていこう!

 

まずは『こだわりの七味あじ』から頂くことに。

 

パッケージの封を開けると、七味の爽やかな風味が広がって来た。ひと口食べてみると、風味としては100点だが、辛さはほとんど感じない。

 

辛いものが苦手だという人もサクサク食べられるほど、ポテトチップスの旨味を引き立てる七味あじといったところ。これはこれでポテトチップスとしては美味しいが、辛いものとして食べると物足りなさが残るだろう。

 

 

続いて『熟成明太子味』だが、ポテトと明太子の合性はしゃがバターの明太味などで実証されているので、どれだけ熟成の旨味を感じることができるかがポイントに。

 

こちらは後味に明太子のピリ辛感があり、食べ進めれば進めるほど、口の中に程よい明太子の旨味と辛さが広がっていく。

 

これは焼酎のロックなど濃いお酒との相性も抜群だ。おつまみとして頂いてもいい辛さとなっていた。

 

 

いよいよラスボス『超魔王唐辛子』攻略である。記者の辛さ経験値も先の2つで十分に上がっているので、きっと食べられるはず……。

 

という意気込みのもと口に含んでひと噛みしてみると、

 

「あぁーっ………………」

 

本当に辛いものを食べた時、人は「辛っ!」を発音できず、ただただ言葉にならない声しか出すことが出来ないということが判明した。

 

これまた『ドラクエ』風にいうと「鼻水をすすり、唐辛子を食らい、たっぷりコップに注いだ水で喉を潤す」という状況に。

 

舌が完全にピリつき、時間差もなく喉まで辛さが浸蝕。しかしそれでも食べ進めると、雪山でも凍えないのではというホットな「闇炎」状態になり、身体の芯から燃え滾るような感覚に包まれる。

 

超魔王の実力恐るべし。美味しく食べることはできたが、一気にひと袋完食は諦めることに。そんな人のためにプラスチックファスナーが付いていて、封をすることができる。

 

 

食べ比べの結果をまとめると、『こだわりの七味あじ』は、辛いものが苦手な人でも風味を楽しめるファミリー向けな商品。『熟成明太子味』は、明太子の辛みと旨味をたっぷり味わうことができるので、辛いもの好きにオススメだ。『超魔王唐辛子』は、辛いものが得意な人でも注意が必要だが、決して不味いものではないので、罰ゲームなどで楽しく頂くと盛り上がるかもしれない。

 

三者三様の魅力を持った唐辛子スナック。このレビューを参照にして、ぜひあなたにあったものを購入してほしい!

 

記事/おためし新商品ナビ