ある日突然、無性に食べたくなる「チキンラーメン」。お湯を注ぐだけで食べられる香ばしい鶏ガラスープが特徴のインスタントラーメンだ。しかし特徴的な味だからこそ、アレンジしづらいのが難点という声も。そんな中登場したのが『チキンラーメンビッグカップ わさびチキン』。わさびを加えたことで爽やかな風味を楽しめるらしいが果たして……。
わさびが苦手な人にも食べられる爽やかなわさびの香り。具材のチキンは食べごたえ抜群!
2018年8月25日に発売60周年を迎えるインスタントラーメンの元祖「チキンラーメン」から、わさびを使った新味が登場。それが『チキンラーメンビッグカップ わさびチキン』(91gうち麵85g・希望小売価格 税抜205円・2018年5月14日発売)だ。
「チキンラーメンビッグカップ」シリーズでは、これまで「チキンラーメンビッグカップ 卵黄だれ鶏つくね」や「チキンラーメンビッグカップ から揚げレモン&ペッパー」などを発売。2016年4月には、同じわさびをテーマにした「日清食品 チキンラーメンビッグカップ 炭火焼チキンわさび風味」を発売している。この斬新な組み合わせはネット上でも好評だったのだが、湯気が目に染みる被害が発生していたとか。
今回はリニューアル商品ではないが、これをベースに作られているのは間違いないだろう。本わさびを使用した練りわさびが別添しており直接入れて楽しめる。
フタをめくるとどこか懐かしさを感じるチキンラーメンの匂い。裏にはチキンラーメンの生みの親である安藤百福氏が紹介されている。今年8月25日に60周年を迎えるチキンラーメンは、6月4日に「チキンラーメンどんぶり」と「チキンラーメンどんぶりミニ」をリニューアル、さらに「チキンラーメンどんぶり チーズカレー味」を新発売するようだ。
具材は味付鶏肉、ねぎ、花形のかまぼこ、卵の4種。お湯を入れるとすぐに鶏ガラスープが溶け出してくる。3分経ったら、別添の特製練りわさびを投入。わさびは温かいものに入れると香りが飛びやすくなるようで、お湯に溶けると爽やかな香りが一気に開放される。幸い目には沁みない。
肝心の味の方はどう変化しただろうか。辛さに耐えられるように気合を入れて食べてみると、意外にもわさびのピリッとした感じは全くない。わさび茶漬けのようなイメージしていたが、鼻にツーンとくるわけでもない。
かといって味が変わらないわけではなく、少し濃いめの鶏ガラスープがさっぱりとした後を引かない味になっている。調べてみると、わさびは温かいスープに混ぜると辛みが損なわれてしまうようだ。暖かいそばには七味を使うのも同じ理由。刺激が欲しい人は追いわさびをして濃度を濃くする必要がある。
具材を見て改めて驚かされたのはチキンの大きさ。なんと1cm角のビッグサイズ! カップ麵に使われる肉はそぼろ肉程度だがこれは大きすぎる。さすが具材にこだわる日清食品だ。噛めばしっかりと弾力があり、鶏肉1つで何回も噛み続けられるし旨味もしっかりと味わえる。スープとの相性も抜群。少し残念なのは、ウリにもしている炭火焼きの味をあまり感じられなかったこと。
ねぎやかまぼこはいたって普通。わさび菜のようにほんのりとピリッとした味を期待していたが特に感じなかった。あくまでわさびの風味を楽しめるように作られているようだ。卵はかきたまのふんわりとした仕上がり。
「チキンラーメンビッグカップ」は麵85g。「チキンラーメンどんぶり」の80gとほぼ同じ。同社の「カップヌードル」は65gなので3割増しの量となっている。麵だけならおやつ程度に、スープも飲めばほどよくお腹は満たされる。わさびの風味はするが、味はチキンラーメンなのでゴクゴクと飲めるのでわさびが苦手な人にも安心。
わさび好きにはちょっと物足りない? 追いわさびで刺激をプラス!ただし入れ過ぎには注意
炭火焼きチキンや爽やかさを求める人にはこの『チキンラーメンビッグカップ わさびチキン』がおすすめだ。逆に言えば、わさびのピリッとした辛さを求めている人には少し物足りなさを感じるはず。そんなときは、追加でわさびを入れてみるのもおすすめだ。
全国のスーパーほかで販売中。