独特の民芸調のロゴでおなじみの甘酒シェアNo.1の森永製菓による「森永甘酒」。そこが日清食品とコラボして誕生したのが『旨だし膳 おとうふの甘酒豆乳仕立てスープ』だ。折しも昨年夏からブームを呼んでいる甘酒を題材にしたカップスープ製品である。
酒粕をふんだんに使った粕汁と甘酒が合体したような不思議な味わい
1月20日の大寒は「甘酒の日」(日本記念日協会制定)。誰が制定したかというと森永製菓なのだが、寒い季節に温まる甘酒というのはごく自然な成り行きに思える。
日清食品『旨だし膳 おとうふの甘酒豆乳仕立てスープ』(15g・希望小売価格 税抜
170円・2018年1月8日発売)は、昨今ブームを呼んでいる甘酒をベースにした豆腐を食べるためのカップスープ。甘酒というと、酒粕由来の飲みやすいタイプと米麹由来のくせのあるタイプの2種類あるが、森永甘酒は昔から愛され続けている子供でも飲みやすい酒粕由来タイプ。幼い頃から親しんでいた人も多いだろうそんな森永甘酒が、スープになった。
酒粕を使用した汁物といえば、粕汁がある。通常は鮭のアラや豚肉、人参、大根などが具材として入る食べる味噌汁系のメニュー。酒粕由来の甘酒をスープ仕立てにするということで、まずそれが頭に浮かんだ。
では予想通りなのかどうか、食べて見ることにする。
カップを開けると小袋が二つ。片方はスープで、片方は具材のフリーズドライ豆腐。それらをカップに開けて見にくい線のところまで、熱湯を注ぎ込む。ふわっと香り立つ甘酒、というか粕汁の香り。帆立、昆布、鰹の三種のだしを使っているからか。
さらに豆乳仕立てになっているスープは濃厚。いわゆるおぼろ豆腐な感覚で、白いスープに酒粕の香りが追加された感じ。実際に飲んでみると、甘味料の甘さが来るので、甘酒度は増す。米麹も追加されているので、甘酒感は確かにある。何とも不思議な感覚だ。
別にアルコールが入っているわけではないのだが、この味はふわっとほろ酔う感じがするから不思議。寒い季節に体を温めてくれるスープとしては良いものなのだろう。でも記者としては、ここまできたら豚肉や鮭が入っていてほしいと感じてしまったけれども。