中国でパートナーを募集している未婚の男女のために、出会いの機会を設ける地下鉄車両が登場。全世界で大きな話題になっている。
この車両が登場したのは、中国の深セン市を走る地下鉄1号線で、これから1ヶ月運用される予定だ。車内の床はピンクと青の2色に塗り分けられており、ピンク側が女性、青側に男性が座る。気になるお相手の前に座って関心を伝えるわけだ。
気になることは伝えられても、実際しゃべるとなると…というシャイな人でも大丈夫。座る席によって、窓側にメッセージが書かれており、自分の属性などを伝えられるから!
合計520にもわたるメッセージは「こんにちは! 私はフリーです」という普通のものはさておき、こんなものまで。
「毎朝出勤する時にあなたが気になっています。こんな風にして出会ったのも何かの縁だと思っていますが、勇気が出ません」
「私のボーイフレンドは完璧なんです。タバコも吸わないし、お酒も飲まないし。でも存在しないんです…」
「他の女子たちは、雨が降れば傘を持ってくれる素敵な人がいますが、私はいつも雨がやむのをずっと待っています」
などなどだ。また実際には出会いのためのメッセージだけではなく、両親や親友に向けてのメッセージが書かれている場合もある。
「世界がこんなに大きいって、両親に旅行をプレゼントして見せてあげたい。だから私が、ここで死ぬほどがんばって働いてるの」
といったものも。どこの国でも列車の中では相手への無関心で通すのが当たり前。こんな交流があったら毎日がたのしくなるかも! もちろん、ウザくなるかも知れませんが…。
文/関本尚子