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グルテンフリー食品はダイエット効果が低い 市販の製品の多くの原材料に問題、痩せないという研究結果

小麦加工食品に含まれるグルテン(小麦タンパク)の含有量が少ないグルテンフリー食品。副腎疲労症候群やセリアック病などの患者だけではなく、ダイエットのために食べている人も多いはず。

だが実はグルテンフリー食品は、痩せるどころかかえって肥満をまねく可能性があるという。それらの食品や食材を食べているのに「痩せない」「成功しない」と言う人たちが多いのも当然なのだ。

この驚くべき研究結果は、英国のガーディアン紙などにより報じられ、全世界に大きな反響を巻き起こしている。

小麦中毒を止めるためのグルテンフリー食品

パンや麺類などの小麦加工食品をとり、グルテン(小麦タンパク)が体内で消化されると、成分が脳内でモルヒネ受容体と結びつき、ドーパミンを分泌させて快楽状態を誘発。そしてそれを体が覚えてしまうと、いわゆる小麦中毒と称される状態になることも。

小麦中毒になると、常に快楽感を得ようとして小麦粉製品に手が伸びてしまい、その結果身体はブクブクと太っていき…。とはいえ食べるのを止めて、グルテンが脳内で代謝されてしまうと快感が得られなくなり、逆に不安感やイライラ感が増大してしまう。

そして、そんな小麦中毒を断ってダイエットするために、中毒のもとであるグルテンの少ない、グルテンフリー食品を摂っている人がいるというわけだ。

脂質が多く、タンパク質が少ないものが多い

第50回欧州小児栄養消化器肝臓学会(ESPGHAN)年次総会が、2017年5月11日に明らかにした研究結果によれば、多くのグルテンフリー製品はグルテン含有食品に比べると、高カロリーで栄養組成が異なっていたという。また従来のグルテンが含まれているピザ、パスタ、パン、小麦粉などと比べると、タンパク質の含有量は3分の1だったというのだ。

つまり、グルテンフリー食品は高カロリーであり、たしかに小麦粉中毒を終わらせられるかもしれないが、高カロリーなため、結局ダイエットに向かないというわけだ。

同学会での発表によれば、1300以上の製品を対象とした研究の結果、以下のことが判明した。

    • グルテンフリーのパンは脂質と飽和脂肪酸の含有量が極めて高い
      グルテンフリーのパスタは糖質とタンパク質の含有量が極めて低い
      グルテンフリーのビスケットはタンパク質の含有量が極めて低く、脂質の含有量が極めて高い
  • たしかに、糖質制限によるダイエットを行っている人なら、脂質の含有量が高いことは問題ではないかもしれない。だが、糖質の含有量が低いのはパスタだけ。

    多くのグルテンフリー食品は、小麦タンパクの代わりにトウモロコシ由来のコーンスターチやジャガイモ澱粉、タピオカ澱粉、米澱粉を使用しており、糖質が高いものが多い。またこれらの成分は小麦粉よりも血糖値を急激に上昇させ、脂肪の合成につながるものも多いのだ。

    なんとなくのグルテンフリー食品はNG

    特に、糖質制限を行わず、なんとなくグルテンフリーがダイエットにいいと思って食べている人には、高カロリーで高脂質に傾いて(場合によっては糖質が多い)グルテンフリー食品は、逆効果になる危険性があるというわけだ。

    フェロー主任研究員のマルティネス・バロナ博士は「グルテンフリー製品の栄養価が、グルテン含有食品のものとは大きく異なっている場合、それを明記するラベル表示が必要。消費者がしっかりとした情報に基づいて購入し、健康的な食生活を送れるよう、製品の栄養組成について理解を深めるための、指導を受けられるようにするべきだ」と語っている。

    グルテンフリー食品に関して、販売業者はちゃんとその内容を表示し、消費者はグルテンフリー食品をばくぜんと健康やダイエットに良いものと思うのではなく、リテラシーをもって判断できるようにしなければ、ということだ。

    子供たちに食べさせるのは要注意

    ちなみに欧州小児栄養消化器肝臓学会(ESPGHAN)が特に強調しているのは、グルテンフリー食品を食べさせられている子供たちへの健康の影響だ。彼らの成長に悪影響を及ぼし、小児肥満の危険性を高めてしまう可能性がある。

    子供たちの健やかな成長には、充分なタンパク質と、ほどほどの脂質を摂ることが必要だ。だがグルテンフリー食品ばかり食べていると、タンパク質はちゃんと摂れず、脂質は過剰に摂ってしまうという、栄養の偏りが生じてしまうわけだ。

    “なんとなく健康に良さそう”で、グルテンフリーの食品や食材を子供たちに食べさせるのは要注意。しっかりとその栄養成分について把握し、そうでないものと比較して、購入することが重要だ。

    参照/ESPGHAN

    文/SPEED DIET編集部

    SPEEDIET編集部: