『TULLY’S COFFEE BARISTA’S ICED BREW』タリーズなのに苦くない!? 新機軸・氷水出しコーヒーが登場!

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夏に向けてどんどん美味しくなっていく冷たい缶コーヒー。今回はスペシャルティコーヒーショップチェーン「タリーズコーヒー」のバリスタが監修した『TULLY’S COFFEE BARISTA’S ICED BREW』を紹介する。近年流行の水出し(COLD BREW)を超える氷水出しコーヒー。さて、その味わいは?

よりすっきり、苦味を抑えた汗だく時の一気飲みに適した爽やか系サマーコーヒー!

コーヒーの美味しさは熱い・冷たいがあり、苦味系、酸味系と分かれる。夏が近づいてくると、きりりと冷えたコーヒーがどんどん美味しくなる。近年はペットボトル入りのコーヒーもあるけれど、やはりキンキンに冷えやすいのは缶。中でも自動販売機でがっちり冷やされた缶コーヒーは格別。


ただ自販機にしてもコンビニの棚にしても、缶コーヒーの主流となっているのは圧倒的に酸味系の美味しさを目指したもの。昭和の時代は確かに喫茶店でも酸っぱいコーヒーがメインだったからわかるが、今はカフェが主流の時代。中でもスターバックス以降、タリーズも含めて、エスプレッソを得意とするコーヒーチェーンが台頭して来てからは苦味系が店舗で味わうコーヒーのメインになったはず。

 

なのに近年キリンが新「ファイア」で苦味系メインに大きく舵を切った以外は圧倒的に酸味系コーヒーが缶コーヒーでは主流。次に来るのは酸味と苦味のバランスのとれたタイプ。みんなそんなに苦いコーヒーは嫌いなのだろうか。苦いコーヒー大好きな記者からすれば、”このレモン、酸っぱい!”というくらい不思議な感じに思うのだが…。


そんな缶コーヒー市場の中で記者が少し離れた自販機に足を伸ばしてまで飲みたくなるのが「TULLY’S COFFEE BARISTA’S BLACK」。無糖缶コーヒーの中でしっかり苦味をメインに据えた本格缶コーヒーだ。ところが今回なんと、”すっきり苦味を抑えた”伊藤園『TULLY’S COFFEE BARISTA’S ICED BREW』(390ml缶・希望小売価格 税抜150円・2017年4月3日発売)が登場した。タリーズよ、お前もか!? という気持ちで飲んでみた。

 

苦味系を好む人にはおすすめできないが、これが市場の好みなのだろうか…!?

『TULLY’S COFFEE BARISTA’S ICED BREW』の特徴は、湯ではなく水で長時間かけて抽出するタイプの水出しコーヒー(COLD BREW/コールド・ブリュー)の進化版・氷水出し(ICED BREW/アイスド・ブリュー)だという。こんなの初めて、である。水出しコーヒー自体は抽出方法や時間でとろりとさせたり、すっきりさせたりも自在で、いろいろな楽しみ方があって、記者もたまに飲みたくなる美味しい淹れ方。それが氷水になるとどうなるのか。


タリーズ缶コーヒーならではの、香料不使用はそのまま。実際にキャップをひねっても、コーヒーの良い香りを実現しているのがすごい。そしてゴクゴクと飲んでみる。


すっきり、爽やか、飲みやすい。誰にでもきっと、飲みやすい。しかし、苦いコーヒー好きとしては圧倒的に物足りない。苦味が抑えられたぶん、やはり酸味が前に出てきて、フルーティーではあるのだが、苦みばしった部分を求める苦党にはすっきりさが過ぎる。


もちろん記者もモカ系の酸味のコーヒーもたまに飲みたくなるくらいなので、酸味系コーヒーが嫌いなわけではない。しかしアイスコーヒーに関しては、やはりキリッとした苦味とともに味わいたいという嗜好がある。


ただメーカーによると”多様化するお客様の嗜好に沿った新製品”ということなので、世の中には自分が思うよりずっと酸味系好きが多いのではないかと思った。なので今まで「TULLY’S COFFEE BARISTA’S BLACK」を飲んで”苦ッ”と思っていた人には良い選択肢なのかもしれない。

 

同時発売で『TULLY’S COFFEE BARISTA’S LATTE』(370ml缶)も登場。