脂質半減、糖質40%オフ,カロリーもおよそ半減(353→178kca)でありながら、こってり味が楽しめるという、ドラえもんのひみつ道具のようなおよそありえない製品が『カップヌードル ナイス 濃厚! ポークしょうゆ/クリーミーシーフード』。しかし市場に出たんだから、その真価を是非食べて検証してみたい。
こってりさは確かにあり。ダイエット時でも罪悪感を少なめに食べられるカップヌードル、その味わいは?
カロリーオフ、糖質オフ、脂質オフ、どれもカップ麺の味を引き下げる要素。今までも各種発売されているが、大抵の場合は味が薄く、塩分まで控えられて、うどん・そばのようなスープというもの足りない味わいになっていることがほとんど。
そういうヘルシー系カップ麺にとっては”こってり”という味表現はありえないもの、そう思っていた。この日清食品『カップヌードル ナイス 濃厚! ポークしょうゆ/クリーミーシーフード』(58gうち麺40g・希望小売価格 税抜180円・2017年4月10日発売)が出るまでは。
そんな気になる同製品を、本当にヘルシーなのにこってりしているのか、試してみた。
■カップヌードル ナイス 濃厚! ポークしょうゆ
フタをめくると中の麺が量が少ないがゆえに、横倒しになっていた。軽く振って元に戻し、その食物繊維がレタス1/4ほど練りこまれた味付け麺に湯入れ。
かやくは全体量は少ないものの、キャベツ、味付け豚ミンチ、たまご、ネギ、レッドベルと、エビは不在だがほぼほぼオールスターラインナップ。
3分経つと、カップヌードルシリーズ特有の良い香りがし始める。底の方のスープが若干溶け残りやすいようなので、しっかり目にかき混ぜると出来上がり。
スープはほんの少しだけ薄いような気もするが、ほとんどわからない。こってりかと言われれば、確かにカップヌードルシリーズの中ではしっかりとした脂感を感じるタイプ。なるほど、看板に偽りなし。こってりタイプだ。
麺はよくよく味わえば、通常の油揚げ麺タイプと比べると存在感が薄いような。でも形状的につるみと細さがいつもの麺を連想させるので、そんなに違和感はない。もともと細くて良かったというところだろうか。
■カップヌードル ナイス 濃厚! クリーミーシーフード
これも基本構成は同様で、繊維の練りこまれた麺以外は違和感はほとんどない。ミルクシーフードにも通じるポタージュ感は確かにこってり。かやくの量はたまご、キャベツ、イカ、カニ風味かまぼこ、ネギとラインナップ的には充実しているものの、少なめ。
それでも魚介の旨味がしっかりと出ているので、これも完成度は高い。麺量が通常70gのところが40gなので、あっという間に食べ終わってしまう感はあるが、全体的な味としては遜色のない仕上がり。
まとめ:こんなことが実現できるのかとひたすら感心。夜中などの罪悪感みなぎる食タイミングでその実力を発揮するはず!
つまり脂自体を増やさずにむしろ減らして¥、食物繊維特有のドロドロ感と合わせることによって、擬似こってりを実現したということか。実にナイスアイデアである。
夜中に発作的にカップ麺を食べたくなるのは、よくある話。そんな時に罪悪感を半減させたいのなら、『カップヌードル ナイス 濃厚! ポークしょうゆ/クリーミーシーフード』を選ぼう。麺が少しだけ違う、量が少なめというところだけ目をつぶれば、脂質を抑えているのに脂っこいスープとカップヌードル的な味わいをしっかり堪能できる。体重や健康に問題を抱える人でありながら食べたいのなら、もはやこれを選ぶしかない。