飛行場の滑走路で自撮りの女子2人、飛行機にひかれ死亡 SNSに写真あげるため不法侵入しての悲劇

飛行場内に不法侵入し、自撮り(セルフィー)をしていた18歳と17歳の少女2名が、飛行機にひかれて死亡する事件が起きた。2人は先日高校を卒業したばかりだったという。

この事故が起きたのは今月25日、メキシコのチワワ州の飛行場。事故にあった2人は飛行場のとなりにあった競馬場に訪れていたが、隣接する飛行場に気づいて場内に侵入。

この飛行場は軽飛行機などを主に扱うところで、事件当時、たまたま滑走路に人がいなかったという。そのため2人はスマートフォンを使って自撮りを行った。

目撃者の証言によれば、2人の行為はエスカレートし、滑走路そばに止まっていた自動車にのぼり、そこでも自撮りに興じた。そのタイミングで飛行機が着陸しにきて、その羽が2人の頭を直撃。空港職員が駆けつけたが、そのまま2人の死亡が確認されたという。

自撮りによる事故は全世界で問題になっている。

警察の調べによれば、少女たちはその位置で頭に羽が当たるとは考えておらず、また飛行機側も同様だったとみている。だが滑走路のすぐそばに車が止めてあったなど不審な点もあるため、現在関係者を取り調べているという。

日本でも今年2月に、タレントの松本伊代さん(51)と早見優さん(50)が線路内でSNSに写真をあげるため自撮りをして書類送検されたが、目立つための行き過ぎた行為が、世界各国で悲劇をまねいている。

文/高野尚子

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